はじめに
こんにちは、Growthチームの三矢です。
2026年のNatureでは「発信」をテーマに、社内でもアウトプットを増やしていくことになりました。Growthチームでも持ち回りで記事を書くことになり、今回はその第一弾として、まずは肩肘張らずに書いてみます。
テーマは、新製品「Nature EV Switch(以下、EVSW)」立ち上げの舞台裏です。
うまくいったことも反省も含めて、現場で起きたことと学びを中心にコンパクトに残します。新規プロダクトは、不確実性が残ったまま意思決定しなければならない局面が必ず訪れます。EVSWはその連続でした。
この記事では、私が前に進めるために何を考え、どう動いたかを記録します。
目次
- はじめに
- 発信のタイミングで、プロダクトが「事業」になった
- 理解が揃わないと、前に進まない
- 「やって良かったね」が残った、あの合宿
- 想定外が起きたとき、前に進めるためにやったこと
- 終わりに:大変だけど、面白い
発信のタイミングで、プロダクトが「事業」になった
私がEVSWに本格的に関わり始めたのは、プレスリリースを準備するタイミングからでした。
外に向けて言葉を置く以上、曖昧なままにはできない。プレスの原稿のドラフトに着手した瞬間、論点が一気に顕在化しました。
販売はどうするか。アプリはどこまで作るか。サポートと施工はどう設計するか。
プロダクト単体の話ではなく、事業として成立させるための周辺設計が一気に必要になる。
理解が揃わないと、前に進まない
EVSWはこれまでNatureで手がけてきたIoT製品とは違う、全く新しいカテゴリの製品でした。しかも、既存製品との連携機能もある。想像していたより、やることも考えることも多い。
厄介だったのは、論点の多さ以上に「前提の理解が揃っていない」ことでした。
会議で「わからない」と言われるたびに、「私だってわからないよ…!」と喉まで出かかった言葉を飲み込みつつ、でもそのまま放置すると何も前に進まないのも分かっていました。
新規プロダクトは、最初に「答え」を作るというより、まず「共通言語」を作る仕事なんだと思います。
EV充電という領域の前提、EVSWの立ち位置、ユーザーのペイン。ここの認識が揃っていないまま進むと、議論だけが増えて、実装も運用設計も迷子になる。
だから次にやったのが、前提を揃えるための合宿でした。
「やって良かったね」が残った、あの合宿
当時の進め方は、リモート1時間の週次会議が中心でした。
でも正直、進みが悪かった。
チームメンバーからも提案をもらい、オフィスに集まって合宿をしました。狙いはシンプルで各論の結論を出すより先に「前提を揃える」こと。
具体的にやったのは、こんなことです。
- メンバーの稼働・制約の棚卸し(リソース把握)
- 困っていることの洗い出し
- 役割分担と意思決定者の明確化
- EV充電領域の前提理解
- EVSWの立ち位置の整理
- EVユーザーの声からペイン整理(過去のユーザーインタビューの共有)
- ユーザーストーリーマップ化(アプリ機能を並べ替え/優先度づけ)
進まないのは能力や知識、熱量の問題じゃなかった。
前提が揃うだけで、議論の進み方が変わる。今でも「あの合宿は良かったよね」と、メンバーが口を揃えます。
合宿の写真がなかったので代わりにこちら。塩出CEO宅で実環境の利用シーンを見ながら機能・UIをブラッシュアップし、最後はピザで締めました🍕
想定外が起きたとき、前に進めるためにやったこと
新規プロダクトでは、想定外はなくなりません。
動き出してからのほうが増える。仕様の見直しが入り、判断が連鎖する。
対応の選択肢も増える。こういうことが、順番にーーというより同時多発で起きました。
そんなときに私が意識していたのは、状況を「説明可能な形」にほどくことです。
いま起きていることを整理して、影響範囲を切り分ける。誰に何が影響するのか。ボトルネックはどこか。優先度はどう付け直すか。ここが揃えば、次の意思決定ができるようになります。
振り返ると、止めないために効いたのはこの3つでした。
- 絞る:全部やると詰む。だから「今はここまで」を決める
- 揃える:前提は更新され続ける。だから揃え続ける
- 巻き込む:学びと熱量が循環するように、当事者を増やす
終わりに:大変だけど、面白い
新規プロダクトは、想定どおりに進まないこともあります。
それでも今回のように、最終的にリリースまで辿り着けたのは、メンバーそれぞれが、それぞれの役割を遂行したからだと思います。
製品開発チームが最後まで品質と期限に向き合い、Nature Home アプリ開発チームが体験を形にし、プロモーションチームが発表会をやり切る。
プロダクトは「誰かの成果」ではなく、「みんなの成果」でできているのだと実感しました。
余談ですが、打ち上げの参加者が多かったのも印象的で、熱量が伝播して、みんなでやり切ったんだなと感じた出来事でした。
発表会直前の円陣。掛け声は「Ready?」「Charge!」
スケジュール面では想定外も多く、関係者の皆さまにはご迷惑とご負担をおかけしました。ご協力いただいた皆さまには、改めて感謝しています。
私自身も、パートナー企業の方に「1人で何役やってるの…!?」と驚かれるくらい、走り切ったと思います。
反省したいことは色々ありますが、自分にもよくやったと言ってあげたいです!
Natureは、試行錯誤しながらもチームで前に進むことを大事にしている会社です。
新規プロダクトの立ち上げのように 不確定要素が多い中で仮説をおいてとにかく前に進める仕事に興味がある方がいたら、ぜひ気軽にお話ししましょう!