こんにちは。株式会社グロースバリュで人事・採用を担当している社浦です。
前編では、skimama卒業生であり、現在メンターとして活動するlala♪さん・まみさん・きっかさんに、受講生時代のこと、そしてメンターになった理由を聞きました。
▶︎【前編】「私にメンターなんてできる?」3人の卒業生が“支える側”になるまで
後編では、もう一歩踏み込んで、「メンターって、実際に何をする仕事なの?」を聞いていきます。
受講生から「案件に応募するのが怖い」と言われたら?
どこまで手を差し伸べて、どこから本人に任せるのか。
3人のお話から見えてきたのは、メンターは単に「正解を教える人」ではないということでした。
「応募できない」の奥にある、本当の不安を探す
――受講生から「わからない」「不安」と言われたとき、どんな声かけをしていますか?
lala♪さん:
「応募したいけど不安」「どんな案件に応募したらいいかわからない」という相談は多いです。
そういうときは、まず「何が不安なのか」を一緒に整理します。
時間がないなら、生活のどこで応募や課題に取り組めそうか。案件選びに迷っているなら、稼働できる時間やスキルを棚卸しして、「こういう案件はどうですか?」と具体的に提案することもあります。
少し背中を押すだけで、「じゃあ応募してみます」と動き出せる方も多いんです。
最初はしっかり伴走しながら、動き出すきっかけをつくるようにしています。
まみさん:
「未経験だから不安」という方には、「誰でも未経験のことは不安だよ」と伝えたうえで、挑戦を促すことがあります。
「自分の強みがわからない」という方には、
「自分では当たり前だけど、他の人は意外とやっていないことは?」
「周りからよく褒められることは?」
と、一緒に探していきます。
「あなたの強みはこれ」と答えるより、これから自分自身で強みを見つけられる方法を伝えたいと思っています。
きっかさん:
「応募するのが怖い」と言われても、「応募しなさい」とも「無理しなくていいよ」とも言いません。
まず、「何が怖いのか、一緒に言葉にしてみましょう」と話します。
整理すると、「不採用になること」ではなく、「採用されたあと、自分に続けられるのか」が怖かった、ということもあります。
本当の不安が見えたら、「こういう方法もあるよ」と選択肢を渡す。
答えを渡すのではなく、“選ぶための材料”を渡す。
そこはすごく意識しています。
応援はする。でも「代わりに決めない」
――サポートする一方で、最終的には受講生自身が自走していく必要がありますよね。どこまで踏み込むのでしょうか?
lala♪さん:
私は最初は結構踏み込むタイプかもしれません(笑)。
案件の探し方がまだわからない段階では手厚くサポートします。ただ、「今は応募するタイミングじゃないな」という方なら少し引いて見守るし、「今ならいける」と感じたらしっかりコミットする。
自分で動けるようになったら少しずつ引いていき、最終的には、卒業後に自分で進める状態にすることがゴールです。
まみさん:
私は「選択肢を与えるところまで」を意識しています。
自分の体験をもとにメリット・デメリットを伝えたり、アドバイスしたり。でも、最後はご本人に考えて決めてもらいます。
選択するための材料は提供する。でも、選択するのは本人。
そこは大事にしています。
きっかさん:
私は、「答えは本人の中にある」と信じきることを一番意識しています。
選択肢や前例は並べるけれど、選ぶのは本人。
「こんな選択肢もある。でも、あなたはどうしたい?」
応援はする。でも、代わりに決めない。その線を守ることも、本人の力を信じることだと思っています。
――3人とも方法は少し違いますが、「メンターが正解を決めない」というところは共通していますね。
じゃあ、「良いメンター」ってどんな人?
――皆さんにとって「良いメンター」とは?
lala♪さん:
私は「自分に価値を与えてくれる人」だと思っています。
今は、わからないこと自体はAIでも調べられる時代。だからこそ、その人の生活や環境、性格、スキルを見て、本人がまだ気づいていないことを伝える。
そして、「今いけるぞ」というタイミングで背中を押す。
その人と向き合ったからこそ生まれる価値を渡せる人でありたいです。
まみさん:
私は、「受講生に合わせた伴走ができる人」です。
本業がある人、小さなお子さんがいる人。置かれている状況はそれぞれ違います。
その人の状況に合わせてできることを一緒に考え、気持ちの変化にも気づいて寄り添える。そんなメンターになりたいです。
きっかさん:
私は、「相手の中にある答えを見つけてあげられる人」だと思います。
子育ても、前の仕事も、今の環境も、全部その人の素材になる。
本人が「こんなの強みじゃない」と思っているところに、「そこ、強みだよ」と光を当てて、前に進めるようにする。
そんな人が、良いメンターなんじゃないかなと思っています。
「私なんて」と思っている人にも、できるかもしれない
――最後に、「メンターになろうか迷っている」という方へ伝えたいことをお願いします。
lala♪さん:
私自身、受講生時代は決して優等生ではありませんでした。今だって失敗することはあります。
だから、「完璧な人じゃないとメンターになれない」とは思ってほしくないです。
失敗した経験も含めて、「それでも在宅ワークを続けていけるんだ」という姿を見せることも、一つの価値だと思っています。
そして何より、「昔の自分がどうだったか」より、「今、目の前にいる受講生のためにどれだけ本気になれるか」。
skimamaへの熱い思いがあって、目の前の人の人生を少しでも良くしたいと思える方と、一緒に働けたらうれしいです。
まみさん:
メンターは、受講生さんの人生の節目に関わることもある仕事です。だからこそ、責任もあります。
うれしいことだけじゃなく、苦しいことも一緒に共有しながら伴走していく。
「誰かの人生を少しでも良くしたい」「自分の経験を、今度は誰かのために使いたい」という方には、すごくやりがいを感じられる仕事だと思います。
そんな思いを持った方と、一緒にメンターをできたらうれしいです。
きっかさん:
メンターって、教える仕事ではないんですよね。
だから「バリバリのキャリアがないから」「自分なんて」と思っている人こそ、実は向いている可能性もあると思っています。
私自身、10年以上働いていない時期がありました。でも、同じフェーズを通った経験そのものが、メンターでは武器になります。
もちろん、楽な仕事ではありません。
でも、受講生さんが「私、こんなことできたんだ」と自分の可能性に気づく瞬間に立ち会える。
目の前の一人から、女性の自己肯定感を変えていきたい。そんな思いに共鳴してくださる方には、ぜひ飛び込んでみてほしいです!
最後に一言。「あなたにとって、メンターとは?」
――本当に最後です(笑)。皆さんにとって「メンター」とは?
lala♪さん:
「人生の一部」ですね。
その人が自分で進めるようになるまで、一緒に道を探す伴走者。今では私自身の人生の一部になっています。
まみさん:
「自分の経験をまるっと活かせる仕事」です。
大変な面もありますけど、それ以上に楽しい。自分に合っている仕事だなと思っています。
きっかさん:
すごく広い意味でいうと、「2カ月間の子育て」みたいな感覚かもしれません。
もちろん受講生さんは大人ですが、気持ちとしては「もっと良くなれ、もっと良くなれ」って。
その人が成長していくことを願いながら、一緒に過ごしている感覚があります。
3人の話を聞いて、人事として思ったこと
メンターに、「こういう人でなければならない」という一つの正解はありません。
3人とも、考え方やサポートの仕方は違いました。
でも、共通していたのは、
目の前の受講生の可能性を信じ、その人の成長に本気で向き合うこと。
これまでの仕事、子育て、悩んだこと、失敗したこと。自分自身が一歩ずつ前に進んできた経験。
そのすべてが、今度は誰かの一歩を支える力になるかもしれません。
一方で、決して「楽だから」「在宅でできるから」というだけで務まる仕事でもありません。受講生の人生の節目に関わるからこそ、本気で向き合う責任があります。
「私にもできるかな」と迷っている方へ。
誰かの成長を自分のことのように喜べる。
その人の人生を少しでも良くするために、本気で向き合ってみたい。
そう思えるなら、ぜひメンターという仕事を知ってもらえたらうれしいです。