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北海道・帯広の住宅街に佇む、ひまわり温泉。
1987年の創業以来、私たちは「地域共栄」という経営理念のもと、地域の皆さまとともに歩んできました。
モール温泉に浸かり、サウナで汗を流し、食事を楽しむ。
休日には家族で訪れ、友人同士で卓球をし、子どもたちは駄菓子屋に目を輝かせる。
ビンゴ大会の日には、ひまわり温泉に世代を超えた笑い声が広がります。
ここは、ただお風呂に入りに来る場所ではありません。
地域の人が集まり、笑い、思い出をつくる場所。
徒歩でふらっと訪れる近所の方から、小さなお子さんを連れたご家族まで。
私たちはこれからも、地域の暮らしにそっと寄り添う温泉でありたいと考えています。
◆地域と暮らす
2025年11月、長年地域とともに歩んできたひまわり温泉は、株式会社ふく井ホテルへの事業譲渡を機に、新たなスタートを切りました。
そんな新しいひまわり温泉を率いることになったのが、26歳の新支配人・沢本美咲です。
沢本はこれまで、約5年間アルバイトとしてひまわり温泉で働き、お客様と接しながら、スタッフとともに日々の営業を支えてきました。
だからこそ、支配人になった今、沢本が目指しているものは明確です。
「もっと地域に根差した温泉にしたい」
徒歩で気軽に訪れることができる近所の方にとっては、日常の中にある憩いの場所として。家族連れにとっては、温泉に入るだけではなく、一日を通して楽しめる場所として。
そして、学生や子供、大人、高齢者まで、それぞれの世代が「また来たい」と思ってもらえる場所を作っていきたいと考えています。
十勝一、地域に愛される温泉施設へ。
26歳の新支配人の挑戦が、ここから始まりました。
◆支配人になって1か月。突然訪れた「存続の危機」
しかし、新しいスタートを切ったひまわり温泉に、予想もしなかった出来事が起こります。
始まりは、ボイラーの点検でした。
点検を行い、部品を交換した翌日。突然ボイラーに大きな穴が開き、着火することができなくなってしまったのです。
温泉にとって、お湯をつくるためのボイラーはまさに心臓部。
そのボイラーが止まったことで、これまで当たり前のように続けてきた営業の継続さえ難しい状況となりました。
新支配人として歩み始めて、わずか1か月。
故障によって、営業の継続が難しい状況となり、スタッフの間にも不安が広がりました。
「本当に、ひまわり温泉を続けることができるのか」
修理には、およそ1,000万円という大きな費用が必要でした。
地域の皆さんに長年愛され、日常の一部として利用していただいてきたこの場所を、ここで終わらせたくない。
そんな想いを胸に、私たちは前に進むことを決めました。
そこで、新たな挑戦として選んだのがクラウドファンディングでした。
当初の目標金額は300万円。
「地域の皆さんに、もう一度力を貸してもらえないだろうか」
そんな想いで始めた挑戦でした。
すると、その想いは想像を超える形で広がっていきます。
なんと、開始からわずか4日で目標金額である300万円を達成。
最終的には、約700万円もの支援が集まりました。
地域の方、これまでひまわり温泉を利用してくださった方、そして「この場所をなくしてほしくない」と思ってくださった多くの方々。
ひまわり温泉は、たくさんの人に支えられている場所なのだと、改めて実感する出来事でした。
そして、多くの方々の支えを受け、2026年3月29日、ひまわり温泉は待望の再オープンを迎えることができました。
◆「お湯が出ることは、当たり前じゃない」
ボイラーの故障を経験してから、ひまわり温泉には一つの習慣が生まれました。
毎朝の朝礼で、ボイラーに感謝をすることです。
少し不思議に聞こえるかもしれません。
でも、あの経験があったからこそ、私たちは知っています。
お客様が当たり前のように温泉に入り、温かいお湯に浸かれることが、決して当たり前ではないということです。
ボイラーが止まっていた期間も、ひまわり温泉は完全に立ち止まったわけではありません。
利用できるサウナや露天風呂を活用し、通常よりも料金を抑えながら営業を続けました。
どうすればお客様に楽しんでもらえ、この場所を守り続けられるか。
「できない理由」を探すのではなく、今できることを考える。
あの危機は、ひまわり温泉にとって大きなピンチであったと同時に、地域とのつながりを改めて感じ、新しい挑戦へ進むための大きな転機にもなりました。
◆温泉だけじゃない。全世代が楽しめる場所へ
再スタートを切ったひまわり温泉は、今、新しい挑戦を続けています。
子どもたちが楽しめるように、手作りの駄菓子屋やゲームセンターを設置。
無料で楽しめる卓球スペースでは、家族や友人同士が自然と笑い合う時間が生まれています。
定期的に開催するビンゴ大会も、ひまわり温泉ならではの人気イベントです。
「温泉だから、こうあるべき」という固定観念にとらわれることなく、来てくれた人が楽しめることなら、まずやってみる。
それが、今のひまわり温泉です。
地域の小学生に向けた職場体験で、温泉という仕事を知ってもらうだけではなく、子どもたちが地域の大人と関わるきっかけをつくる。
私たちは、温泉の中だけではなく、地域全体とのつながりを大切にしています。
◆お客様の声が、ひまわり温泉をつくる
ひまわり温泉が大切にしているのは、スタッフだけで考えることではありません。
実際に利用してくださるお客様の声を聞くことです。
「ここをもっとこうしてほしい」
「こうだったら、もっと利用しやすい」
そんな声を、一つひとつ受け止めながら、施設を少しずつ変えています。
喫煙所の撤去や水を飲む際のコップを紙コップに変更したことなど、大きな改革だけではありません。
日常の中にある小さな「不便」や「こうだったらいいな」に目を向ける。
お客様の声を聞き、それを実際に形にし、地域の人と一緒につくっていく。
それが、ひまわり温泉の考える「地域共栄」です。
◆十勝一の温泉施設へ
1987年に創業したひまわり温泉。
長い歴史の中で、地域の皆さまに支えられながら、今日まで歩んできました。
そして今、私たちは大きな変化の中にいます。
26歳の新支配人。
新しい会社への事業譲渡。
突然訪れたボイラー故障という危機。
クラウドファンディングによる再生。
これは、完成された施設を守るだけの仕事ではありません。
これからのひまわり温泉を、自分たちの手でつくっていく仕事です。
SNSで新しい世代に魅力を伝える。
イベントを企画して、地域に人が集まるきっかけをつくる。
お客様の声を聞き、新しいサービスを生み出す。
子どもから大人まで、「また来たい」と思える場所をつくる。
そしていつか、
「ひまわり温泉があるから、この地域が好き」
地域の人にとって、一番身近で、一番愛される、そんなふうに思ってもらえる場所へ。
そんな、十勝一の温泉施設を目指しています。
◆一緒に、次のひまわり温泉をつくりませんか?
私たちが求めているのは、決められた仕事をただこなす人ではありません。
「もっとこうしたら面白いかもしれない」
「こんなイベントをやってみたい」
「地域の人にもっと喜んでもらいたい」
そんな想いを持って、一緒に考え、一緒に行動してくれる仲間です。
年齢や経験は関係ありません。
新支配人自身も、アルバイトとしてひまわり温泉で働くところから始まりました。
だからこそ、一人ひとりの意見や挑戦を大切にしたいと考えています。
地域に愛されてきたひまわり温泉を守りながら、
これまでの「温泉」の枠を超えていく。
次はどんなイベントをする?
どんなサービスがあったら喜んでもらえる?
どうすれば、もっと地域を盛り上げられる?
答えは、まだ決まっていません。
十勝一の温泉施設へ。
その挑戦を、新しい仲間と一緒に始めたいと思っております。