1
/
5

AIモデル開発にデータ分析… 急成長AIスタートアップのエンジニアインターンの実態とは?【対談企画 Vol. 4】

今回はフツパーのエンジニア・今井さんのもとで修行する3人のインターン生が集まり、フツパーでの仕事の様子について語ります!

~対談参加者~

今井亮太 / エンジニア

愛知県名古屋市出身。大阪大学基礎工学部システム科学科卒業後、同大学修士課程を修了。 研究テーマは、画像生成モデルを用いた人の感性情報の抽出と可視化。自身の研究をコア技術(特許出願)とした大学発ベンチャーの発足に携わる。 新卒でエムスリーにデータサイエンティストとして入社、製薬マーケティングにおけるデータ分析等に従事。 2020年6月からのAI開発インターン経験を経て、2022年3月よりフツパーに参画。
時価総額2.6兆円の医療IT企業からなぜAI開発ベンチャーに?データサイエンティストが語るフツパーの魅力 【社員インタビュー Vol.6】 | Data Science
今井 亮太 / 研究開発本部 テクノキング・オブ・フツパー愛知県名古屋市出身。大阪大学基礎工学部システム科学科卒業後、同大学修士課程を修了。 研究テーマは、画像生成モデルを用いた人の感性情報の抽...
https://www.wantedly.com/companies/hutzper/post_articles/405523


それではインターン生の皆さん、まず自己紹介をお願いします!

今西:大阪大学 修士1年の今西 渉です。生命機能研究科に所属していて、脳神経科学/心理学の手法を機械学習に応用する研究を行っています。フツパ―には、同じ研究室の先輩である今井さんの紹介で入社しました。よろしくお願いします。

鈴木:大阪大学 生命機能研究科 修士2年の鈴木厚也です。今西くんと同じ研究室に所属しています。僕も、今井さんの紹介でフツパーのインターンを知って、2022年の7月ごろに入社しました。

戒能:戒能 匠です。大阪大学の修士2年で、所属は工学研究科で、電気電子情報通信工学専攻です。大学では5Gなど、無線通信に関わる研究をしています。フツパーでインターンを始めた経緯としては、自分は通信の分野だけでなくデータサイエンスの分野にも興味があり、データサイエンティストとしてキャリアを積んでいこうと考えているのですが、自分の研究分野を生かしつつデータサイエンスに関わる仕事ができるインターンを探していて、フツパーに応募しました。

今西くんは、フツパーでどんな仕事に取り組んでいるんですか?

今西:僕は、異常検知のための深層学習モデルの開発をメインにやらせてもらってます。


深層学習モデルの開発とは、具体的にどのようなことに取り組まれているんですか? 今井さん、補足をお願いしてもよろしいでしょうか。

今井:はい。フツパーがやってる検品業務の自動化にはいろいろ解き方があって、その中に異常検知という手法があります。世の中には深層学習を使った異常検知のアルゴリズムは結構いっぱいあるんですけど、どれも一長一短なんです。めちゃくちゃ判定が早いけど精度がいまいちだったり、逆に精度は良いけど判定が遅かったり。あとモデルによって得意分野も違っていて、質感の違いを見るのが得意なものもありますし、変なものが写っているのを検知するのが得意なものもあります。多種多様なんですよね。

今井:その中で、フツパーでは「今回のお客様の場合は、どのモデルが良いんだろう」と毎回考えるんですけど、それが意外と大変で。そこで、フツパーのターゲットに最適なモデルを作ってしまおう!という計画が立ち上がって、今西くんにはその開発を手伝ってもらっています。


フツパーのターゲットに最適なモデル”というのは、どういうものですか?

今井:異常検知の分野では、工業製品のためのデータセットがあって、それを使って世界中の研究者がAIモデルの精度を競っているんですが、今フツパーでは、そのデータセットにおいて一番精度が高いモデルを作ろうとしています。

異常検知において世界一を目指すということですね!


開発は、今井さんと今西くんのお2人だけで進めているんですか?

今井:そうですね。週3くらいで今西くんとショートミーティングをして、お互いの進捗報告をしています。そこで自分が行った実験内容を共有して、その結果を2人で見て「こっちの方向を伸ばした方がいいんじゃないか」「この方向はダメだった」とか、いろいろ修正を加えながら開発を進めています。

今西:僕も、ほぼ毎日作業しています。ほんとにフツパ―での仕事が楽しくて、暇さえあれば開発に取り組んでますね!


今西くんは、インターン生でありながらも、モデル開発にかなり深く関わっているんですね。もともと「モデル開発に関わりたい」という想いがあったんですか?

今西:もともとは「プログラミングを使って何かを作ること」にめちゃくちゃ興味があったんですよ。それで、じゃあ自分は何を作りたいんだろう、と考えた時に、深層学習に出会いました。でも、既存の深層学習モデルを使って何かを作るのも面白いんですけど、それじゃ、ただ人の知識を借りているだけで「俺の実力じゃないな」と思って。だから自分でモデルを開発したい、という想いは前から持っていましたね。まさに、今フツパ―でやらせてもらっているモデル開発は、自分がずっとやってみたかったことですし、自分の将来にも繋がるような仕事をさせてもらってるなと感じています。

モデル開発をしていて、どんなところが楽しいですか?

今西:自分の書いたコードの通りにプログラムが動くと楽しいですね!

今井:自分のアイデアがハマると気持ちいいよね!

今西:ほんとに、「パソコンに言語を書いていくだけで凄いことができる」っていうワクワク感が一番、仕事の原動力になってます!


逆に、モデル開発をする中で難しいと感じるのはどんなことですか?

今西:やっぱり “自分の持っている知識量が少なすぎる”というのが一番の壁で。「これをやればうまく行くだろう」っていう方向性を今井さんに聞いたりして開発を進めていくんですけど、どうしてもそう簡単には上手く行かなくて…。

で、上手くいかなかった場合、次に何をするかを考えなきゃいけないんですけど、その時にも、今井さんがアイデアを出してくれるのを待っている自分がいて。自分でなかなかアイデアが出せない時に、やっぱり”知識の壁”を感じてしまいますね。自分でも必死にアイデアを絞り出そうとはするんですけど。


その”知識の壁”を乗り越えるためには、どのように知識を身に着けたら良いんでしょうか?

今井:片っ端から調べて、インプットするしかないと思いますね…。とにかく読んで、インプットの量を増やすしかないです。


ちなみに、今井さんはどれくらいの量の論文を読まれているんでしょうか?

今井:どれくらいだろう…。ザーッと斜め読みするものとかも含めたら、2日に1本くらいのペースで読んでますね。

今西:がんばります!

では次に、鈴木くんにお話を聞いていきたいと思います!

鈴木くんは、週何回くらいフツパ―で勤務されてるんですか?

鈴木:抱えている仕事の量にもよるので、まちまちではあるんですけど、今は週1~2日くらいで勤務していますね。僕は、主に今井さんが行っているデータ分析や提案作成のお手伝いをしています。

今井:今西くんは開発寄りの仕事が多いんですけど、鈴木くんは案件ベースの仕事を多く受け持ってもらってますね。僕が担当している案件で必要なデータ分析の一部を鈴木君にやってもらったりとか。分析系の案件って、最初の分析設計が超大事なんですよ。そこをミスると、よくわからないものが最終的に出来上がってしまうので。「あれ、この分析って結局何になるんだっけ?」って。

鈴木:そうですよね。「とりあえず分析から始めよう!」って分析をするとゴミが生まれるし、分析対象が広すぎて絶対に分析が期限内に終わらない。だから何か仮説を立てて進めていくんですけど、僕のように知識が少ない人が立てる仮説って大体外れるんですよ。仮説が外れた時には、その仮説が外れたら次は何をするか、というプランBを持っておかないとそもそも分析が進められないんです。

今井:データ分析をする時は、まず分析対象を決めるんですよ。そして、例えば分析対象を売上とすると、売上を変える要因となるものを挙げていく。その次に、それらの要因が僕ら自身のアクションで変えられるものかどうかを考えて、実際にどんなアクションを取るかを考える。どんなアクションをしたら、どの要因が変わって、それが最終的に売上をどれくらい変化させるのか、というこの ”線” を繋げていく。これらの作業を、分析設計の段階で行わなければいけないんです。これをお客様に提案する前にやって、それから提案資料に落とし込んでいくというフローになりますね。

鈴木くんに仕事をお願いするときは、スライドの大枠だけ僕が作って、作業の一部を切り出して鈴木くんに振っています。


そうなんですね!

鈴木くんはフツパ―に入る前から、もともとデータ分析の経験があったんですか?

鈴木:データ分析の経験は無かったですね。というか、僕は研究室が今西くんや今井さんと一緒なので、多分フツパ―のインターンに呼んでいただいた時は、僕も今西くんと同じようにモデル開発に関わる業務を任される予定だったんじゃないかと思うんですけど。でも僕は将来的にデータサイエンティストとして働きたいという想いがあったので、「データ分析の経験を積みたい」とお伝えしたら、データ分析に関わる仕事を任せていただけるようになったんです。


データ分析の仕事をする中で大変なこと、難しいことはありますか?

鈴木:やっぱりデータ分析の手法などの、絶対的な知識量が少ないことですかね。あとは実際にデータ分析の手法を使っていく時に、何のためにやるのか、自分のやった分析がどう影響するのか分からなかったり、次にどう動いたらいいかが分からなかったりして、それがなかなか難しいところです。

最後に、戒能くんはフツパ―でどんなお仕事をしているんですか?

戒能:僕はアクセラレータープログラムに提出する資料作成や、案件のデータ分析の仕事をしています。

今井:戒能くんには、僕がメイン分析を行っている案件の、サブの分析をやってもらったりしています。データ分析系の案件におけるデータ分析って、わりと地味な分析になることが多くて。手堅いデータ分析手法を使う方が楽で、着実に分析が進むんですよ。でもお客様の中には、やっぱり最新の機械学習アルゴリズムとか、目新しい手法を使った分析結果が見たいというニーズもあって。「もちろん結果はちゃんと出してほしい。でも、思いもよらない方法で結果を出して、びっくりもさせてほしい」みたいな。そういった場合に、メイン分析で手堅い分析を行う一方で、サブストーリーとして、目新しい手法を使った分析もしていくんですけど、それを戒能くんにお願いしてますね。

なるほど…! そういったニーズも満たせるよう、複数の手法で分析を行っていくんですね。

戒能くんは、もともとフツパ―に入る前からデータ分析の経験があったんですか?

戒能:僕もデータ分析の経験はほとんど無くて、趣味でやっていた程度でした。僕の専門は無線通信で、送信機やその伝搬環境がどうなっていて、どう受信機に届くか、そのチャネルの状況をどう改善するか、みたいなことを研究しています。その中で、機械学習の手法を研究に利用したいということになって、知識ゼロの状態から機械学習の勉強を始めました。そこから勉強していくと、正直、無線より面白くて…(笑) データサイエンスやAIといった分野はこれから間違いなく伸びるし、そういった分野に詳しい人材の価値はどんどん上がっていくし、これはデータサイエンスの道に行くしかないな!と思ってデータ分析を始めました。


フツパーでは週何回くらい勤務されているんですか?

戒能:僕は修士2年で、修士論文も書かなきゃいけないので、大体週1で勤務しています。ただ、その時はなるべくオフィスに出勤するようにしています。というのも、オフィスに出勤して、周りの社員さんがいろんなことを話しているのを聞くだけでも「あ、そういうプロジェクトが進められてるんだ!」「社員さんは、そういう観点で見てるんだ!」という風にいろいろな気づきがあって、それが自分にとってめちゃくちゃ価値があるなと思っているんです。こんな気づきはなかなか他じゃ得られないと思っていて。週1でも、オフィスで社員さんの話を聞きながら、自分の知見を伸ばしたいなと思っています。

たしかに、最前線で活躍されている社員さんの話を聞けるのはインターン生の特権ですよね!

次に、3人に “フツパーに入って良かったなと思うこと”についてお聞きしたいです!今西くんは、何かありますか?

今西:どんどん重要な仕事を任せてもらえることですね! 普通のインターンでは、あまり重要でない、軽めの仕事ばかりをインターンに任せるイメージがあるんですけど、フツパーのインターンでは本当に重要な仕事でも任せてもらえるので。そういった仕事を担当する中で、責任感はもちろん求められますが、仕事が出来たときに大きな達成感を感じられて、本当に「フツパーに来て良かったな…!」と思います。

僕は開発を担当しているので「自分が今開発しているモデルが、もしかしたらすごいものになっちゃうかもしれない!」というワクワク感をずっと感じていますし、インターン生でありながらもモデル開発にがっつり関わらせて頂いてて、すごくありがたいなと思ってます!

あと、深層学習モデルを開発する身としては、PCなどのデバイスがちゃんと整っているところが良いなと思いますね。GPUとか、ちゃんとしたデバイスがないと、なかなか開発がしづらかったりもするので。


鈴木くんは ”フツパーに入って良かったな”と思うこと って何かありますか?

鈴木:個人的には、研究室の先輩で、大学時代もバリバリに活躍されていた今井さんと一緒にお仕事できるのがすごく嬉しいです。今井さんは僕の2個上の先輩で、研究で分からないことがあったら何でも今井さんに聞いていたんですよ!

インターンを通して、今井さんや他のインターン生から、日々いろんなことを学ばせてもらってます。


戒能くんは “フツパーに入って良かったな”と思うことはありますか?

戒能:先ほどもお話したんですけど、やっぱり今井さんを含め、フツパーにはすごい社員さんがたくさんいらっしゃるので、そういった方からお話を聴けるのが一番、入って良かったなと感じるポイントです。フツパーの社員さんは20代の方も多いですけど、全員が20代とは思えないような知識や経験を持っていて、明らかに普通の20代の社会人とは違うんです。そんな風に、経験豊富で知識もスキルも高い、すごい人達が集まっている会社に入って新しい刺激を得られていることは、自分にとって本当にプラスになっているなと思います!

なるほど。ありがとうございます!

では、次は今井さんに質問させて頂きたいです!

普段3人と仕事する中で感じる、今西くん、鈴木くん、戒能くんの素敵なところはどんなところでしょうか?

今井:3人に共通して言えるのは、理解力が高いところですかね。何か仕事を依頼した時にその内容を理解するのも早いですし、仕事の中での質問の質も良いです。それから、当然3人ともスキルは申し分ないですし、コミュニケーション能力もありますね。

今西くんと鈴木くんは、同じ研究室出身ということもあり、僕とスキルセットが似てるっていうのが大きいですね。持っている知識やスキルが似ているので、仕事する上でのコミュニケーションがスムーズに出来るので助かっています。

戒能くんは僕が面接を担当したんですけど、面接でも、質問に対する受け答えから、彼の頭の回転の速さを感じていました。何か質問をしたときに、質問内容をサッと理解して、論点を整理してわかりやすく回答をくれるので、会話しやすかったですね。


3人ともスキルが申し分ないとのことですが、今井さんは一緒に働くエンジニアインターン生に、どのようなスキルを求められているんですか?

今井:そうですね…。「統計解析」「機械学習」「数理最適化」のどれかが出来れば良いなと思います。ただ、インターン生にはそこまで高度なスキルを求めているわけではないので、選考では、やはり理解力と論理的思考力を重視しています。

僕が面接を担当するときは、研究内容を深堀していくようにしていますね。自分がやっている研究の内容をちゃんと理解できてるか、それを人に対して分かりやすく話せるか、ちょっと答えにくい質問が来た時に素早く対応が出来るか等、頭の回転の速さや理解力の高さが測れるような質問をしています。

それらの点を重視して面接した結果、選ばれたのが今西くん、鈴木くん、戒能くんの3人だったというわけですね!

最後に、今西くん、鈴木くん、戒能くんの3人に今後の目標をお聞きしたいです!

今西:ちょっとバカみたいな目標でも良いですか?(笑)

もちろん良いですよ!

今西:「深層学習界といえば今西!」って言われるようになりたいです!

海外の研究者だけじゃなくて、日本人にもAIの研究で成果を出してる人はいっぱいいて、そういった方の論文を読むと悔しくなるんですよ。いやいや俺にだって出来るだろ!って。

だから「深層学習界といえば今西!」って言われるような成果を残すのが人生の目標です!

フツパーのインターンでの目標は、いま取り組んでいる”世界一のAIモデル”の開発を最後までやり遂げることです。

今井:すばらしい! アグレッシブだね!

鈴木:僕は、会社って現場で働く層とか、マネージャー層とか、いろんな階層があると思うんですけど、その階層をどんどん上へ上へと登っていきたいですね!会社員としてビジネスの世界で働くのであれば、ただ会社に飼い慣らされて日々仕事していくのではなくて、とにかく上を目指す姿勢を崩さずに働きたいです!

今井:最終的にどこまで行くの?

鈴木:行けるところまで行きたいです!最終的には孫正義ぐらいまで!

今井:おおー!

鈴木:そのための自分の武器として、データ分析などの技術をフツパーで磨いていきたいと思っています。もっと成長して、大学を卒業する頃には「鈴木くんに辞められると困るよ!」って今井さんに言われるくらいになりたいです!

戒能:僕は、就活の面接やフツパーの面接でもお話したんですけど、「人の世界観を広げられるような仕事をしたい」という想いがあって。人に「わぁ、すごい!」っていう驚きを与えられるような仕事がしたいんです。僕はそれが一番出来るのがAIやデータサイエンスだと思っていて。AIなどの技術を社会実装していくことで世界が広がっていく人はもっともっと増えると思うし、そういう仕事ができたら自分自身も幸せだろうなと思っています。

そんな風に人に驚きを与えるには、まず自分が視野を広げることが大事だと思っていて。だからこそフツパーという、スゴイ人がたくさんいる新しい環境に飛び込んで、いろんな人の話を聞いて知見を深めていこうと思っていますし、その中でアウトプットも出してフツパーに貢献していきたいです!

皆さん、将来に対する熱い想いを胸に、フツパーで活躍されているんですね。

これからも応援しています!

対談にご参加いただき、ありがとうございました!

株式会社フツパーでは一緒に働く仲間を募集しています
2 いいね!
2 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング