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ヘルスケアとベンチャーと私③(最終回)

皆さん、こんにちは。

2/8発売のAERAで山田とともにコメントしてます飯盛(いさかり)です。


何の専門家とも明示されない私のコメントにどれくらいの説得性があるのか全くわかりませんが、AERAさん掲載ありがとうございます。

詳しくはこちら=>弊社山田と飯盛がAERAに掲載されました | iCARE

しかもAERAは3度目の登場で初の名字フリガナ付き。なんというホスピタリティ。重ねて御礼申し上げます。

前置きが長くなりましたが、これまでの三部作を完結したいと思います。 


そして今回はAERAの特集記事を意識したわけではないですが、

「ベンチャー企業への転職を考えている人」

をメインターゲットで想定しています。おこがましい感じですが、私なりのキャリア論・人生論です。

※ちなみに不肖飯盛は社会人経験の殆どを営業と人事で過ごしており、HR業界の 経験、人材紹介エージェントの経験、人事の経験を合わせれば15年ほどです。

本題に入ります。



そもそも「ベンチャー」とは

ベンチャー(最近はスタートアップという方が多いかもしれません)という言葉を聞いて皆さんはどんな印象を持ちますか?

・社会的課題を解決する会社

・最近できた会社

・少人数の会社

・急成長の会社

・IPOを目指している会社

・信用がない

・給料が安い

などというイメージかもしれません。あるいは、イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグ、日本であれば南場さんや堀江さんなど有名な起業家を思い浮かべるかもしれません。

どれも間違っていないと思います。

ベンチャーやスタートアップの言葉の明確な定義はWikipediaや他の専門家に譲るとしますが、私は「社会的課題を解決する急成長企業」だと思っています。



ベンチャー企業の社員の生活って?

現在私は、企業のヘルスケアに関わるベンチャーであるiCAREをビジネススクール時代の同級生たちと立ち上げ、経営している訳ですが、その前は大企業で働いていました。

また、プライベートでは専業主婦の妻と2人の子がおり、住宅ローンもある中前職を退職し、私費で大学院(ビジネススクール)へ通いました。奨学金はある程度もらえたものの、 今考えるとなかなかムチャクチャです。そして在学中に起業して4年。普通に家族で暮らしているのが不思議です。

実際、よく聞かれたのは

「どうやって生活しているの?」 

でした。ハッキリ言ってカツカツです。そんな質問をしないでください笑。

一般的に、

・給与水準    大企業>ベンチャー企業

・社会的信用   大企業>ベンチャー企業

・労働時間    大企業<ベンチャー企業

と言われておりますが、その通りです。皆さんも容易に想像つくでしょう。(もちろん一般論ですので、例外はあります。)

また、創業メンバーである私自身も立ち上げてから数年は現在の会社から報酬はとっておりませんでした。(どうやって生活していたのか興味ある方がいらっしゃれば、また別の機会にでもお話しします。)

ただ、大企業に居た時よりも働き方の自由度は高いですし、必ずしもベンチャーの方が疲労度が高い。という事は無いです。想いのある事業に信頼できるメンバーと日々チャレンジできる。これは何にも変えがたい喜びであり、面白さであり財産です。日々の活力の源でもあります。



ベンチャー転職に向いている人、向いていない人

私がこの界隈にいるので、ベンチャー企業への転職相談をよく受けます。その際に転職動機などをお伺いする中で、

・なんとなくベンチャーがカッコ良さそう

・IPOで一攫千金できそう

・役職やポストにこだわりたい

・年功序列的思考

このあたりが強すぎる方にはベンチャーをオススメしていません。実際に転職したとしても、理想と現実のギャップで苦しんだり、やめてしまう方が多いからです(体験談)。

逆に、経営者の理念や事業へ共感でき、些細な事にこだわらず、自分から成果にコミットし周囲を巻き込みながら結果を出す人。そんな方はベンチャー向きと言えます。

また、転職の手法だけ考えれば、知人の紹介や求人媒体、人材紹介会社経由などベンチャー企業へのリーチが以前よりも容易になっており、情報もとりやすくなっていると思います。WantedlyやGreenなどは弊社も使っています。



どんな転職をしたいかより、どんな人生を送りたいか 

ただ結局のところ、人間は欲深い生き物です。

アドラーのいう「嫌われる勇気 」を持てる人もそうは多くないですし、周囲の目も地位も名誉も気になる人も多いでしょう。給与も欲しいし一発当てたい方もいるでしょう。色々欲張るがゆえに、キャリアや人生に迷っている方も散見します。

ベンチャー企業も、成功しスポットライトが当たる人や一攫千金に成功する人もいれば、その裏では死屍累々多くの失敗事業や解散があります。大企業でも、成功してトップまで登りつめる方もいれば、途中で出世コースから外れて窓際にいる方もいれば、自分が与り知らない場所での不祥事に見舞われ、その会社の社員であるだけで後ろ指をさされる方もいます。

一言でキャリアと言ってもはたらく人の数だけそれは存在するわけですし、はたらく人の人生そのものであると言っても過言ではないと思います。

それらを踏まえた上で、私はキャリアや人生において最も重要なことが何かと聞かれれば「主体的に生きる事」だと答えます。

どんなキャリアを創り上げたいかも重要ですが、どんな人生を送りたいか。人の人生でなく、自分の人生を生きる事ができるか。それが最も意識すべきことであり、難しく、楽しい事であると思います。

もしその際に、働く場として、自己実現の場としてベンチャー企業というハコで自らチャレンジしたい、成長したい、事業の可能性に賭けたい、社会を変えたい。といった強い想いが湧き上がるのであれば、是非チャレンジすることをオススメします。

もちろん大企業の方が優位なものもたくさんあります。私はベンチャーが全てだとは思いません。向き不向きも正直あると思います。ただ、「安定」や「世間体」を求めて大企業に行くのであればナンセンスです。大企業の倒産や吸収合併が相次ぐ世の中です。本当の安定は、自分自身がどこでも戦える力を身につける事だと思います。



マネジメントの要諦はセルフマネジメント

 私の大好きな経営学者ピーター・ドラッカーの言葉に、

「マネジメントの要諦はセルフマネジメントであり、セルフマネジメントはまず時間管理から始まる。」

というくだりがあります。

人々に与えられた平等な資源である時間を有効にするか無駄にするかは自分次第。マネジメントの要諦はセルフマネジメント。まさに、その通りだと思います。主体的に、限りある時間を、自分の人生を生きる。これは多くの人にとって重要かつ困難なテーマではないでしょうか。だからこそ、人生は楽しい。楽しめるチャンスがある。私はそう思います。 

まだまだ発展途上の会社に身をおく私が、ベンチャーや人生をを語るにはおこがましいとは思いつつ、自戒の念を込め、想いを書かせていただきました。

弊社は引き続き「クラウドホスピタル」の実現に向けメンバー一丸となり進んで行く所存です。もし少しでも興味を持っていただける方がいれば、お気軽にご連絡くださいませ。

次回以降は新テーマでまた書かせていただきますが、今回はここまで。最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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