プログラミング言語の歴史 <assembly編>
assemblyとはアセンブリ言語とも呼ばれる低水準言語の一つ。 assemblyを用いることでコンピュータを動作させる機械語が人間でもわかりやすい形で記述することができます。 ...
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目次
4. assemblyの成長期 ~1960年から1980年代~
5.2. ・Microsoft Macro Assembler (MASM)
6. 【まとめ】assembly 言語は現代でも市場から必要とされる低水準言語
assemblyとはアセンブリ言語とも呼ばれる低水準言語の一つ。
assemblyを用いることでコンピュータを動作させる機械語が人間でもわかりやすい形で記述することができます。
「Prolog」などのプログラミング言語は高水準言語と呼ばれており、抽象度が高く人間でも理解しやすいことを指しますが、低水準言語は対照的に人間にはわかりづらい機械語もしくは機械語に近いプログラミング言語を意味しています。
また英語でassemblyは「組み立てる」という意味を持っており、IT業界の現場におけるassemblyはプログラミング言語として認識されているのが一般的です。
ではそんなプログラミング言語であるassemblyはどのような歴史を有しているのか、assemblyの誕生から順番に見ていきましょう。
assemblyの誕生の背景には機械語を使ってプログラミングをすることが人間にとっては難しかったことがあります。
機械語は基本的に0と1のみで記述されますが、0 と1だけで様々な命令を記述するのは簡単なことではありません。
assemblyなどプログラミング言語が誕生するまでプログラミングのハードルは現在とは比較にならないほど難しいものだったことがわかります。
そこで生まれた発想が、機械語の意味を単語や記号に持たせることです。このような発想からプログラミング言語であるassemblyは誕生します。
EDSACとは1940年代頃のイギリスの初期のコンピュータですが、このEDSACにもassemblyの機能は取り入れられていました。
これらのことから記号や単語を自動的に機械語に変換するニーズはコンピュータの歴史の初期から存在しており、assemblyはプログラミング語の歴史を語る上では欠かせないプログラミング言語であることがわかります。
assemblyの誕生からもわかるように、assemblyの黎明期とはコンピュータの黎明期でもあります。
パーソナルコンピュータの普及がはじまったのは1970年代ですがそれよりも前の大きな筐体が必要だったコンピュータの黎明期が、assemblyの黎明期でもあるのです。
コンピュータの歴史に目を向けると国内では1942年に国内初の大型アナログ計算機である機械式微分解析機が開発されています。
機械式微分解析機は積分計算を行うことができ、回転する円盤を有しているという特徴があります。
また微分方程式の機械の設計は1800年代前半から行われおり、1912年にはアナログコンピュータの開発が行われてきたという流れもあります。
このような流れを見ていくとコンピュータはそもそも計算ニーズから誕生した機械であることがわかります。
そして1946年には世界初の電子コンピュータである、ENIACが完成されます。
ENIACは現在のコンピュータと比較すると、わずかなメモリしかありませんでしたが広い範囲の計算に対応できるという特徴がありました。
当初はアメリカの弾道計算という軍事利用という目的に開発されたという背景もあります。
また1951年には商用コンピュータであるFerranti Mark 1が開発されます。
Ferranti Mark 1は音を出す機能がありチェスのゲームプログラムが作成されるなど、当時は革新的な機能を有するコンピュータとして知られました。
このように1940年代から1950年代前半にかけては、コンピュータから計算機から飛躍を遂げた時期でもありました。
それに応じてプログラミングのニーズも増え始め、assembly言語が必要とされる機会が徐々に増えていった時期でもあることが分かります。
しかしこの頃はコンピュータそのものが多くの人にとって馴染みがあるものではなくassemblyも業界内でのみ認知されている程度のものだったことが予想できます。気になる続きは👇👇👇
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