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「フルリモート志望なのですが、ぶっちゃけどうです?」転職者のよくある質問シリーズVol.2

(※本記事は代表石原の個人noteからの転載となります。2024年2月9日投稿)


コロナ禍を経て、転職する際に「リモートで仕事ができるか」を条件のひとつとして加えている方が増えたように思います。

リモート導入を機に地方に引越したり、自室で働ける環境を整えたりする人もいるなかで、リモートワークについて転職者の多くが関心を寄せている、と言っても過言ではないです。

今回はそんな「リモートワーク」にスポットを当て、コーチング型転職エージェント『Interas』代表を務める僕が、2024年現在のリモートワークの求人動向や実際の働き方について具体的に解説します。

下記のような方におすすめの内容です!

  • リモート未経験だけど、リモート勤務できる会社に転職したい
  • 以前はリモート勤務だったけど、会社が完全出社に戻ったため転職を考えている
  • 今は週の半分リモート勤務だけど、完全リモートワークの会社に転職したい
  • 今、どんな職種、企業がリモートワークをしているか気になる

リモートワーク導入企業、実は減っています

コロナ禍を経て、リモートワーク導入企業は増えているのでは…? と感じる方も多いかもしれません。

しかし、リモートワークを実施している企業は減少傾向にあるのが実際のところ。

公益財団法人 日本生産性本部の調査によると、2023年7月のテレワーク実施率は15.5%と、初めての緊急事態宣言期間中であった2020年5月以降、最も低い数字となりました。

引用:第13回 働く人の意識に関する調査(公益財団法人 日本生産性本部)

実施率15.5%とありますが、その企業の中から一部の事業部、一部の人だけ利用しているケースもあるので、全社的にリモートを導入している企業は5%も満たないのかなと思っています。

さらに、ZoomやGoogleのような超大手IT企業も、すでにリモートワークを減らし始めています。

米Zoom「完全リモートワーク」難しく 従業員に週2日出社要請 - 日本経済新聞【シリコンバレー=山田遼太郎】ビデオ会議システムの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは8日までに、従業員の一部に週2日www.nikkei.comGoogleが完全リモートワークを原則禁止して週3日は出勤することを勤務評価に含める方針Googleがリモートワークの縮小をさらに進め、継続的に出社してきていない従業員に対する取り締まりを行う方針であることがわgigazine.net

引用:パーソルキャリア株式会社・プレスリリース(2023年11月29日)

一方で、転職サービス「doda」が実施した調査によると、ビジネスパーソンの9割以上が「新型コロナ5類移行後もリモートワークで働きたい」と回答。

それだけでなく、リモートワークが継続できなくなった場合、約6割の人が「転職を検討する」と回答しています。

つまり、リモートワークを希望する人が多いにもかかわらず、実施している企業は減少しているのです。いわば、需要と供給のバランスが崩れているのが現状だと言えます。

リモート求人は2極化している

引用:パーソル総合研究所「テレワークに関する調査」(2023年8月)

パーソル総合研究所の調査によると、職種別のテレワーク実施率は、Webクリエイティブ職とコンサルタント、IT系技術者職でそれぞれ6割近くにも昇っています。
(実際、IT企業のなかでもエンジニアのみリモートOK、その他の営業・バックオフィスポジションは原則出社の企業も増えています)

ただし、「フルリモートで働きたいから、転職するならWeb系がいいかも」と安易に考えるのは要注意。フルリモートで募集しているポジションは、大きく2つに分かれつつあります。

それは、高度な経験・ビジネススキル・専門スキルが必要とされるものと、高いビジネススキルや経験をそこまで求められないものです。

前者は、指示がなくとも自分で課題を設定し、自走できるご経験がある高度なエンジニア、デザイナー、マーケターの方がある方です。もちろん営業や、カスタマーサクセス、人事などの方でも、抽象的な指示でも、最後まで仕事を進められる経験豊富な方であれば、フルリモート職への転職チャンスは十分あるでしょう。

反対に後者のように、ルーティンワークや単純作業を中心とする会社・事業が中心の求人は、リモートの募集は多少ですがまだ残っています。(人気なので、求人倍率は高い傾向にあるのと、給与水準は出社をメインとする企業よりも明らかに低い傾向にあります)

もし転職エージェントに相談している場合、「ぶっちゃけ自身の今のスキル・経験で入社できそうなフルリモートの求人は、ありますか?」と率直に市場相場と、その企業の保有案件を聞いてみてください。自分のマーケット的な価値は自分だと正直なかなかわからなかったりもするので。

また、リモートの勤務経験がない方はリモートでできるボランティアや、複業などで働いてみることをおすすめしています。リモートに憧れて転職をする方もいますが、結局あまり馴染めずに、「やっぱり自分はリモートに向いてない…」と思う方もいたりするので。僕自身は、独立する前にボランティアとして複数起業支援をしていて、そこでリモート環境の難しさを学びました。

経営者目線での余談ですが…

自分自身も経営者としてリモートの是非についてよく考えることがありますが、リモートと出勤のバランスについては本当に悩ましい。

私たちの会社は、北は北海道から南は福岡まで、日本全国に住む仲間たちとリモート環境で事業を展開しており、東京近郊にいるメンバーは週に1度集まって仕事をしています。

リモート環境が多いなかで、ビジョンや風土を創ることはとても簡単なことではないと思っています。一方で、諦めたくはない。

大前提、お互いが歩み寄ってフィードバックや仕事をしていかないと継続性はないなと感じてます。最近、少しでも気軽なコミュニケーションが取れるようにovice(バーチャルオフィス)を導入しました。

働き方においては、まだまだ課題はありますが、会社のミッションである“可能性を照らす。活躍をつなぐ”を実現するために、精進していきたいと思っています。

これで今回のnoteは終わりです。リモートワークに関心がある方、転職を考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。次回もお楽しみに!

\いつでもキャリア相談のります/

コーチング型転職エージェント『Interas』では、企業紹介のカウンセリングだけでなく、リモートワークに関する具体的なアドバイスやキャリアプランニングについてもサポートしています。

私たちの会社でも、実際にフルリモートを実施しているからこそ、リモートワークのリアルな声をお届けできますので、興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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