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【大事な面接だからこそAIの手を借りる】当社がAI面接を導入した理由とは?

間もなく3月。各社の新卒採用本格化の時期がやってきました。
昨今、様々なAIツールが開発され日常でもどのように有効活用していくべきか?について注目が高まっています。
当社においても業務でのAIツール活用を推進しており、本年度の新卒採用の選考からAI面接を導入しています。書類選考に合格した学生の方々には、人事担当者との面接か、AIとの面接のどちらかを選択してもらう仕組み。
改めて、AI面接導入にはどんな意図があるのか?この場を借りてお伝えさせて頂きます。

AI面接とは?

まずは、AI面接の仕組みについて。

当社では、株式会社タレントアンドアセスメント様の面接ツールを活用しています。
受検者毎に発行したURLにアクセス頂き、AIがするいくつかの質問に回答頂く流れ。ほとんどの方が15分程度で面接を終了しています。一般的な一次面接は30分~1時間程度だと思うので、学生側の所要時間は短いですね。

面接を受けて頂いた後、動画及び面接内容が文字起こしされたテキストデータ、回答内容を基にAIがつけた評点と評価対象者の特徴・傾向に関するコメントが納品され、そのデータを当社の採用担当が採用基準と照合し合否を決定しています。

納品データ画像


具体的なフローと方法について

生成AIが話題になった昨年の夏、長期インターンシップ選考でのテスト導入を経て、25卒新卒採用からAI面接を本格導入。

インターンシップの選考では、受検率が想定よりも10%程下回っていたため、まだまだ馴染みのないAI面接を本選考に組み込むのは少しリスクかな、と思いまずは選択式にしてみよう、ということで下記フローに。

①書類選考
②AI面接もしくは人事面接(自由選択式)
③AI面接フィードバック人事面談 ※AI面接を選択した方、且つ合格者のみ
④二次面接 ※②合格者のみ
⑤最終面接

3月初旬の現段階において、70%の学生がAI面接を選択して下さっています。AI面接を選択してくれた理由を聞くと、多くの学生が「おもしろそうなので一度受けてみようと思った」と回答してくれました。新しいものを前向きに受け入れ、興味を持ってもらえるのは、嬉しいことですね。


AI面接がもたらすメリットは?

データドリブンな意思決定を推奨し、企業のデータ活用を支援している当社は、自社の採用におけるAI活用をとてもポジティブに考えています。
特にメリットとして考えているのは以下です。

効率的かつ、得られる情報の質・量が一定である

当社は創業11年目のいわゆるベンチャー企業。加えて、企業向けにデータ活用を支援するデータプラットフォームカンパニーであるため、一般の方のほとんどは当社を知りません。そんな中、エントリーをして頂けることはとても嬉しく、ご興味を持って頂けた方には、なるべくお会いしたいと思っています。

ただ、社内のリソースには当然限りがあるので、学生一人ひとりの情報を短時間でなるべく多く取得でき、そのデータを基に選考ができるAI面接はとても効率が良いものだと考えています。

また、面接で得られる情報の質・量が一定のため、平等な判断材料の基選考の合否を行える点もメリットだと思っています。

成長のきっかけ、機会を提供できる

面接は候補者の方にとって客観的に自分を知るための貴重な機会。新卒面接をしていると、「今日の面接についてフィードバックをください」と希望を頂くことも。そんな時はなるべく客観的な指標に基づいてお話をしますが、人間なので完全には主観を排除できないと思っています。
何とか候補者である学生さんにとってプラスになるフィードバックができれば、という考えの基、AI面接を受けてくれた方(現状は合格者のみですが)には、面接データからどこをどんな風に評価したのか?についてのフィードバックと、次回面接に向けたアドバイスを自動生成した評価シートを基に行い、データとしてお渡ししています。

与えられた機会や情報を活かせる人か?の見極め

当社が大事にする求める人物像の一つに、「素直さ」があります。どんなに優秀であっても、他者からのアドバイスや助言を受け入れられない方は、自己成長やチームプレーが難しいなと考えています。その点で、フィードバックを受け取った時の反応や次回選考時の面接の仕上がりを通して、その方の「伸びしろ」「成長力」を垣間見ることができるのは、選考を進める上で質の高い情報が得られる、という点で有意義だと思っています。

AI面接を利用する上で気を付けていること

AI面接はあくまでも補助ツールである、という考え方

面接をAIで行うことに対しては「大切な面接」であるから故、懐疑的な意見も多くあるのが事実。受検者からすると、「機械に判断されている感覚」や「面接は時間をかけてでも人が行ってほしい」等の考えがあると思います。とても理解できますし、分業する部分を間違えると、文字通り血の通っていない選考になってしまうリスクはあると思います。
そういったご意見があることを理解した上で、当社では、AIはあくまでも補助ツールとして活用しています。AI面接の結果(評点、コメント)だけではなく、AI面接を通して回答頂いている内容や考え方を拝読した上で、当社の選考基準と照合し最終的な合否を決定しています。何のツールでもそうですが、最終ジャッジは人が責任を持って行うべきだという考え方です。

今回は、当社におけるAI面接の導入背景や使い方についてのお話でした。
就活生の方や他人事担当の方のお役に立てれば幸いです。
ではまた!


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