当社は、自社開発のエージェント連携プラットフォーム「JoBins」の開発・運営を行っている会社です。
プロダクトが成長し、組織の規模もどんどん大きくなる中で、「そもそも自分たちは何のために事業をやっているのか」「どんな価値観で意思決定するのか」を示す“共通言語”として、Vision / Mission / Value をとても大切にしています。
この記事では、JoBinsのVMVに込められた想いや背景を、皆さまにもイメージしやすいようお伝えできたらと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
Vision:Chance for All
これが、私たちJoBinsの掲げるVisionであり、存在意義です。
ビジネスにおいて、事業内容(What)や手法(How to)、目標数字(How many)といった要素は、環境の変化に合わせて常に変わり続ける流動的なものです。
一方で、私たちが「なぜ存在するのか(Why)」を示すこのVisionだけは、決して変わることはありません。
日々刻々と変化する事業環境の中で、私たちが進むべき道を迷わないための不変の道標。
いわばJoBinsにとっての「北極星」として、私たちはこのVisionを掲げています。
この言葉が生まれた背景には、創業者である徳永の強烈な原体験があります。
今からおよそ40年前。
中国で撮影された一枚の写真の中に、少年時代の徳永がいます。
徳永は中国で生まれ、11歳のときに日本へ移り住み、その後日本国籍を取得しました。
日本に来た当初は、経済的な余裕もほとんどなく、日本語も話せない。生活そのものが挑戦の連続だったといいます。
それでも大人になった徳永は、過去を振り返ったときに、こう感じたそうです。
「自分は、とても“機会”に恵まれていた」
高校時代、厳しい練習に耐え抜き、バレーボール部として全国大会の舞台に立ったこと。Bank of China やリクルートといった企業で、ハイレベルな仲間に揉まれながらビジネスパーソンとして鍛えられたこと。そして、安定したキャリアを手放して起業し、同じ志を持つ仲間たちと出会えたこと。
これらは逆境を言い訳にせず、自分で選んだチャレンジの先にあった“機会”だと徳永は捉えています。
ただ、その「Chance」は、誰もが平等に与えられているわけではありません。
世の中には生まれた場所や家庭環境、情報の非対称性によって挑戦の選択肢すら持てない人々がたくさんいます。
だからこそJoBinsは、テクノロジーの力で 「いかなる不遇に生まれても、どんな逆境に立たされても、機会に挑戦できる世界」 をつくっていきたい。
Vision「Chance for All」には、そんな強い願いが込められています。
Mission:世界一の就転職プラットフォームを創る
ー 1億人/年の採用決定を生み出す ー
Visionが、私たちが進むべき方角を示し続ける「北極星」だとすれば、Missionは、私たちが登るべき「山の頂上」です。
それは漠然とした理想ではなく、具体的に「いつまでに」「どこへ到達するのか」という明確なゴールを示しています。
私たちが向き合っているのは、「仕事」という枠を超えたChance(機会)です。
就職や転職によって、出会う人が変わり、使う時間が変わり、身につくスキルや見える景色が大きく変わっていく。その一つひとつは、本人だけでなく、家族やチーム、企業、ひいては社会にまで広がっていく「人生の分岐点」と言えます。
JoBinsのMissionは、そうした“人生が動く瞬間”を、年間1億に届けることです。
環境や国籍、言語、経済状況によって、本来たどり着けるはずの選択肢に出会えていない人たちに、就職・転職というかたちでChanceを届けていく。
その覚悟を、私たちは「世界一の就転職プラットフォームを創る」というMissionに託しています。
Value:フルスピード/失敗から学ぶ/仕事の報酬は仕事
Visionが「北極星」、Missionが「目指す山の頂上」だとすると、Valueは その山の頂上に向かうときの「登り方」 を示しています。
それぞれ、具体的にご紹介します。
① フルスピード
大手企業と比べると、JoBinsはまだまだ小さなベンチャーです。
資本力や知名度、人数では到底かないません。
では、何で勝負するのか。
私たちが選んだ答えは、スピードです。
JoBinsでいう「フルスピード」とは、誰よりも多く打席に立つことを意味します。
- まだ完璧ではない企画でも、まずは小さく試してみる
- お客様の声をすぐにプロダクトや営業の打ち手に反映する
- チャンスが回ってきたら、「自分にできるか」より先に「どうすればやり切れるか」を考える
経営もメンバーも、「完璧さ」より「スピードとトライ」を重視しています。
その分、若手のうちから新規事業や部署の立ち上げを任される機会も多く、成長痛を感じる瞬間がたくさんある環境です。
② 失敗から学ぶ
フルスピードで挑戦すれば、当然、失敗も増えます。
JoBinsでは、「チャレンジした結果の失敗」 は、むしろ称賛の対象です。
大事なのは、失敗したかどうかではなく、
- なぜうまくいかなかったのかを言語化できているか
- 次の打ち手にどう活かすのかまで考えられているか
という点。同じ失敗を繰り返さないために、チーム単位で振り返りを行ったり、ナレッジを共有したりする文化も根付いています。
「フルスピード」という行動量に、「失敗からの学び」という修正力を掛け合わせる。 この反復こそが、個人と組織を非連続な成長へと導くエンジンになっています。
③ 仕事の報酬は仕事
JoBinsでは、目の前の仕事で結果を出した人から、新しいチャレンジが回ってくるという意味でこの言葉を使っています。
- 任された仕事に本気で向き合い、結果を出す
- その報酬として、より大きな裁量や難易度の高いミッションを任せてもらう
- 新しい挑戦の中で、さらに成長していく
このサイクルを高速で回すことで、20代のうちから事業責任者・組織のマネージャー・新規事業の立ち上げといった重要なポジションに抜擢されるメンバーが多く生まれています。
「安定したポジションに長くいること」よりも「次々と新しいフィールドに飛び込んでいくこと」にワクワクできる人にとって、JoBinsはとても相性の良い環境です。
ここまでご紹介したVMVは、単なるスローガンではありません。
- 新規事業に投資するかどうか
- 難易度の高い案件を誰に任せるか
- 評価や昇進の判断軸をどう設計するか
といった場面で、私たちは必ず「この選択はChance for Allに近づいているか?」「世界一の就転職プラットフォームに近づく打ち手か?」と自分自身に問いかけます。
Valueについても同じです。「今の動きはフルスピードと言えるか」「失敗から学べているか」「仕事の報酬として、次の仕事を取りにいけているか」。
VMVは、JoBinsで働く一人ひとりが迷ったときに立ち返る、共通言語のような存在になっています。