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【育休取得のカギについて】男性育休のリアル|後編

「わかっていたことだけど、育児って本当大変...」


前回の記事では、私の育休取得のきっかけや取得してどう感じたか、ということを書かせていただきました。今回の記事では、男性がより育休を取得しやすい状況を実現するための課題について、私なりに考えてみたいと思います。

↓前編の記事

【育児はガチ大変】男性育休のリアル|前編 | 「PEOPLE」of V-CUBE
本記事では、 ブイキューブのある男性社員が育休を通して感じたことを、徒然なるままに書き綴っております。これからブイキューブへの入社を検討される方もそうでない方も、今後結婚し、子供を持ちたいと思っている方にとって一つ参考となればこの上ない幸いです。 初めまして。株式会社ブイキューブ八幡と申します。 ...
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ところで皆様は、日本全体で見たときに、育休を取得している男性がどの程度の割合いらっしゃるか想像できますでしょうか。

答えは平成30年度で6.16%、かつ育休取得をした人の半分以上は5日未満とのことです。

男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について  厚生労働省 令和元年7月3日
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/consortium/04/pdf/houkoku-2.pdf

退院後の妻の心身ともに辛そうな姿も見てますし、私自身も育児の大変さを思い知らされる中で、この数値の低さと取得期間の短さには正直驚いてしまいます。男性の育休取得=良いこととというわけではなく、あくまで家庭を回すための手段ではあるとは思いますが、もしかしたら日本企業において、男性が育休を取得しづらい状況があるのかもしれません。

どうすれば育休が取りやすくなるのか


僕なりに、男性の育休取得のための重要な要素を考えてみると、以下の二つが挙げられるかと思います。

男性育休を当たり前のものとして受け入れられる企業文化
業務の属人性の排除


前者は少し抽象的なのでもう少し噛み砕くと、男性女性関係なく全ての従業員が、それぞれのライフステージや家庭状況に合わせて、働きかた・休みかたを「選ぶ」ことを会社として受け入れると言うことです。

私が新卒の時に読んだある自己啓発本には「いつでも「その場にいる」人になれ。それだけでも価値がある」という一文があり、僕もかなり感銘を受けました。直接的なバリューでなくても、常日頃スタンバイ状態であることで仕事で貢献しようとしておりました。一方結婚して子供ができると、常に会社や仕事に対し「スタンバイ」な状態であることは無理だと思うようになりました。

男性は、身体的側面で(かつ慣習的側面でも)、一般的には女性より長時間の労働がこなせてしまうことから、会社から長時間でたくさんの業務をこなせることを期待されることもあるかと思います。その中で、そもそも時間対効果を向上することだけでなく、長時間労働が物理的に不可能な従業員も、受容・評価される会社としての文化や仕組みづくりは、日本企業にも多様性を取り入れるための大きなテーマです。

私は現在、育休からは復帰をしておりフルで働いておりますが、家事や育児にも積極的に参加したいので在宅勤務をさせていただいております。

また夕方の4時〜6時はミーティングを入れずに、家事育児のコアタイムとして夜ご飯の用意、掃除やゴミ出し、また子供と散歩に出かけ、そのあと一緒にお風呂に入るということを毎日行っております。夕方仕事ができない2時間分は、翌朝もしくは子供が寝た後の夜の時間帯で行っております。

※在宅ワーク環境は、会社のテレワーク支援金も活かし、しっかり構築しました。


これらは全て、ブイキューブの「ORANGEワークスタイル」を活用しており、まさに「選べる」働き方を実現できているのではないでしょうか。

フルでの在宅勤務やスーパフレックス制どちらも認めている企業は限られるかもしれませが、今後、このような「選べる」働き方が魅力的な企業としての要件となり、そのような企業では自然と男性の育休についても寛容な文化となり得るのではないでしょうか。

後者の「属人性の排除」は、仕事を「すること」自体ではなく、自分がいなくても仕事が回る仕組みを構築することを仕事とすることです。

これはとても難しく、私も今回の育休取得に際して完璧にこなせたわけではないのですが、ポイントとなるのは業務のドキュメンテーション(文書での仕事の見える化)と、各業務の重要性を常に問うことかと思います。

私は今回の育休取得にあたり、上長と事前に業務内容全ての見える化をドキュメントにて行い、どの業務は誰に引き継ぐか、どの業務はあまり重要性がないので、引き継がずペンディングするか、ということを事前に1on1を繰り返し行い擦り合わせました。

休みに入ると、実際は引き継ぎに関する期待値のズレが当事者間であったり、そもそも見える化が漏れていた業務が後から判明した、、、などはあったのですが、少なくとも事前にこのやりとりを上司とすることで、業務ができない期間の不安を潰すことができたと思います。

※実際に利用した引き継ぎ表です。プロジェクトの中の自分の役割、その中で誰に何を引き継ぐのか、引き継ぎステータスなどを明確にしました。

男性の育休取得については、どうしても企業の文化や制度による後押しがないと、取得する事すら難しい日本社会の現状がある中で、既に取得されている先輩社員がいた事や柔軟なワークスタイル制度があったのは、ブイキューブの良いポイントであるなと感じました。

またもちろん会社としてそれを受け入れることも重要ですが、このような「方法論」も事前に考えて、上司を巻き込みながら根回しとともに進めるという、ある意味仕事の一つとして遂行すると良いのかなぁと今になって感じます。


もし第二子が生まれたら、また育休を取得しようと考えております! ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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