埼玉県出身。大学卒業後、商社系物流会社で総務人事・現場事務を計10年経験し、2019年7月に株式会社KEYCREWへ入社。
現在は広報と業務の自動化を担当しています!
「このまま今の会社にいてもいいのかな」「でも、辞めて後悔したらどうしよう」——転職を考えはじめると、こういう気持ちが行ったり来たりしますよね。実は私も、まったく同じでした。新卒で入った会社に10年。仕事は一通りできるようになって、毎年やってくるイベントもトラブルも、もう驚かなくなっていた頃の話です。今日は、そんな私が創業間もないKEYCREWへ入社し、会社とともに歩んできたお話をしたいと思います。
迷っていた、あの頃の私の話
私は2009年に新卒で商社系の物流会社に入社しました。最初の4年間は総務人事として、給与計算や規程改定、海外勤務者の支援などを担当。その後は物流部門へ異動し、大手アパレル会社のEC物流に約3年間携わり、主に顧客対応や現場との調整といった物流事務を担当していました。
転機になったのは、入社8年目に携わった新規プロジェクトの立ち上げです。やったことのない仕事ばかりで大変でしたが、学びも気づきも本当に多く、「これからも新しい経験がしたい」という気持ちが日に日に大きくなっていきました。そして、10年という節目で新しい環境に挑戦しようと決めました。
そんなタイミングで声をかけてくれたのが、そのプロジェクトでマネージャーを務めていた中村さん(現・代表)。「起業して、新しい物流サービスを立ち上げるから」と。一緒に働く中で多くのことを学ばせてもらったあの人が、わざわざ声をかけてくれた——決め手は、たぶんそれだけでした。2019年7月、私はKEYCREWに入社しました。
オフィス探しから始まった、私のKEYCREW
入社当時のKEYCREWは、「これから何でも自分たちでやる」フェーズのど真ん中でした。当時は大阪で社員1名が数社のお客様を担当し、関東ではシステム会社さんのオフィスの一角をお借りして業務をしていました。そんな中、私が最初に任された仕事は、なんとオフィス探しです。オフィスが決まると、事務所の設営からLANの配線まで、できることは何でも自分たちで進めました。
その後、関東に300坪ほどの倉庫を借り、ゼロからお客様を増やしていく営業もスタート。コロナ前だったこともあり、EC事業者向けメディア経由でお問い合わせをいただいては、お客様先へ直接伺って商談する日々でした。個人事業主のお客様も多く、お子さんが同席していたり、猫が出迎えてくれたり。そんな生活感たっぷりのご自宅で商談させていただくことも、当時はよくありました。
創業間もないあの頃だからこそ経験できたことばかりで、今振り返ると、本当に貴重な時間でした。
こうした創業期を経て生まれた物流サービスが、現在KEYCREWが運営するEC事業者向け発送代行サービス「STOCKCREW」です。あれから利用社数は2,200社を超え、13,500坪の自動化倉庫も稼働しています。数字だけを見ると別のサービスのようですが、その土台は、あの頃につくられたものだと思っています。
100社を超えて、初めて大きな壁にぶつかった
利用社数は順調に増えていきましたが、100社を超えた頃、それまでのやり方では限界が見えはじめて大きな壁にぶつかりました。お客様とのやり取りに使うツールや梱包方法が、お客様ごとに異なる運用を続けていたため、少しずつ回らなくなっていったんです。その影響は品質にも表れ始めていました。
そこで、お客様対応の基幹システムを現在のHubSpotへ移行し、梱包方法も見直すことにしました。ただ、短期間で大きく運用を変えたこともあり、お客様から厳しいご意見をいただく場面が増えました。当時CS(お客様対応を担う部署)にいた私は、現場とお客様の間に立ち、毎日のようにお叱りを受けていました。入社してから、一番つらい時期だったと思います。
それでも、この時の会社の判断が、後から振り返ると大きな転機になっています。
梱包は「標準的なものか」「お客様特有の個別対応か」で線を引き、個別対応が必要なものはお受けしないと決めたのです。お客様に「できません」とお伝えすることは、当時の私にとって大きなストレスでした。でも、何でも引き受けた結果、品質を落としてしまうより、ずっと誠実だったと思います。今振り返ると、この判断がSTOCKCREWの「標準化」の第一歩であり、その後の倉庫の自動化・機械化につながる原点だったと感じています。
今の私の仕事は「私たちの仕事をなくすこと」
いま私は、広報や業務の自動化を担当しながら、チームがよりスムーズに成果を出せるよう、業務の標準化や仕組みづくりを進めています。ツール開発や機能提供を通じて、誰が担当しても同じ品質で仕事が回る状態をつくることが私たちチームの役割です。そして究極の目標は、「私たちの仕事がなくても回る状態」をつくること。少し変わった目標ですが、本気でそこを目指しています。
こういう仕事ができるのは、営業もCSも、現場の大変さも一通り経験してきたからだと思っています。どこで手間が生まれるのか、どこでお客様や現場が困るのかが肌感覚でわかる。だから、「ここを仕組みにすれば、誰かが明日少しラクになる」が見えるんです。
KEYCREWには、LEGO(社員一人ひとりが日々の改善や気づきを記録・共有する当社独自の仕組み)という文化があります。どんなに小さな気づきや改善でも、まずはやってみることを大切にしています。小さな改善の積み重ねが、明日の自分や誰かを少しラクにしてくれる——会社がどれだけ大きくなっても、この循環は残していきたいと思っています。
この会社で、私自身がいちばん変わったこと
社会人17年。変わらなかったこともあります。新しい部署やチームで仕事を始めることに昔から抵抗がなくて、むしろ新しい学びがあるから楽しい。これは今も変わらない、自分の性質です。
一方で、大きく変わったこともあります。それは、「何のために働くのか」ということでした。
正直に言うと、物流業界で働き続けてきたことは長い間どこか「なんとなく」だったように思います。でも、ここ数年でその気持ちは大きく変わりました。STOCKCREWというサービスが純粋に好きで、もっと良くしていきたい。そのために「自分には何ができるのか」を考えながら働くようになったんです。仕事の意味を、会社や誰かに与えてもらうのではなく、自分の中に見つけられるようになった。これが、この会社で私自身がいちばん変わったことです。
転職を迷っているあなたへ
新しい会社で働くことや、新しいことを始めることには、慣れない環境での戸惑いや人間関係のストレスも少なからずあります。それは正直にお伝えしておきたいと思います。でも、「なぜ挑戦したいのか」「自分は何を目指したいのか」を忘れなければ、少しずつでも前に進んでいけるはずです。私自身も、10年勤めた会社を離れるときは不安もありました。それでも一歩踏み出したことで、今は「このサービスをもっと良くしたい」と心から思える仕事に出会えています。
特別な経歴やスキルが必要だとは思っていません。KEYCREWに興味を持って、「もっと知りたいな」「なんだか面白そうだな」——そう思ってもらえたら、それだけで十分です。もし今、少しでも迷っているなら、ぜひ一度お話ししましょう。あの日、迷いながらKEYCREWに飛び込んだ私だからこそ、きっとお伝えできることがあると思っています。