こんにちは、KIYOラーニングの技術広報担当の坪根です。
今回の社員インタビューは、QAエンジニアとして『スタディング』の品質を支える椎名さんにお話を伺いました。品質保証に対するこだわりや、仕事を通じて大切にしている価値観について語っていただきます。
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-まずは自己紹介をお願いします
椎名です。茨城県出身で、2024年10月にKIYOラーニングへ入社しました。現在はQAエンジニアとして『スタディング』の品質保証を担当しています。
趣味は映画鑑賞や旅行、そしてお笑いを見ることで、M-1は毎年欠かさずチェックしています。最近はYouTubeの動画を見る時間も多いですね。休日は映画館に行ったり、ウィンドウショッピングを楽しんだり、家でゆっくり過ごすこともあります。
-これまでのキャリアについて教えてください
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新卒で地方銀行に入社し、窓口業務やATM案内などを経験しました。銀行での仕事を通じて、正確性や責任感の重要性を学びましたが、より仕組みづくりや改善に関わる仕事がしたいという思いが強くなり、IT業界への転職を決意しました。
次に入社した不動産系システム会社では、未経験からテスターとしてキャリアをスタートしました。最初は不安もありましたが、やってみるとQAエンジニアの仕事は「縁の下の力持ち」的な役割で、自分に合っていると感じました。約7年間勤務し、手動テストの設計・実行だけでなく、進捗管理やQAチームのリーダーも担当しました。この期間に、品質保証の奥深さとやりがいを実感しました。
ただ、不動産系システムに特化した案件が中心だったため、「もっと幅広い業界の製品に関わってみたい」という思いが芽生え、転職を決意しました。
その後、第三者検証企業に入社し品質保証の専門性を高めることができました。
こうした経験を通じて、「自社サービスで、上流工程から品質に関わりたい」という思いがより強くなり、KIYOラーニングへの転職を決意しました。
-KIYOラーニングに入社を決めた理由は?
面接で感じた誠実さと安心感が入社の決め手でした。特に、面接で現在の上司や経営層の方と直接話し、入社後に一緒に働く方々の考え方や人柄を知ることができたことは、大きな安心材料でした。面接は一方的な質問ではなく、こちらのキャリアや希望を丁寧に聞いてくれる対話型で、「この会社なら信頼できる」と確信しました。
さらに、自社サービスの中でも特に学習系のサービスを提供している点にも惹かれました。私自身、家庭教師の経験や日本語教師の副専攻、資格取得の経験があり、学びに関わる仕事に親和性を感じました。
-現在の業務について教えてください
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QAエンジニアとして、手動テストの設計・実行を中心に、案件ごとに見積もりからテスト計画、観点設計、レビュー、実行まで一貫して関わっています。担当する案件は、数画面規模の小規模なものから、数十画面規模の大規模なものまで幅広く担当しています。
ほかに、自動テスト(MagicPod)のメンテナンスや新規ケース作成も担当しています。最近では、モバイルアプリの自動テスト導入にも挑戦しました。導入によりリリース前の安心感も高まり、リリース頻度を維持しながら品質を保証できるようになりました。
初めての領域で課題も多く、実行時間の長さや基準設定など難しい点がありましたが、開発チームと密に相談しながら一つずつ課題を解決しました。試行錯誤を重ねて導入を実現できたときは、単なる達成感ではなく「周囲を巻き込んで達成できた成果」として非常に大きなやりがいを感じました。
また、課題に対して最初から完璧な解決を目指すのではなく、まずは相談できる状態まで進めることを一旦のゴールとし、その実現に向けてやりきるような取り組み方をしたことも、達成できた要因になりました。
-仕事をする上で大切にしている考え方は?
品質保証において最も大切にしているのは「疑う心」です。前職で学んだ「テスターの心得」として、人の言葉や自分の思い込みに頼らず、常に疑う姿勢で品質を守ることを意識しています。仕様書に書かれているかどうかにかかわらず、より良いサービスになるよう、気になったところは調べて改善提案しています。
また、「顧客への貢献意識」も強く持っています。製品はお客様の信頼と対価で成り立っているからこそ、品質を保証する責任があります。
さらに、効率化とスピード感も重視しています。AI技術を取り入れて工数を削減し、人間の限界を補うハイブリッドな働き方を目指しています。例えば、AIにソースコードや資料を基に製品仕様をまとめてもらい、仕様キャッチアップにかかる工数を削減したり、手作業で行っていた資料作成をAIに任せることで工数を削減しています。
-やりがいを感じる瞬間は?
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お客様からの反応をいただいた時です。特に「AI学習プラン ウィズ」をリリースした際にポジティブな反応をいただき、達成感がありました。難易度の高い案件もありますが、仕様理解を深めながら進める過程に成長を感じます。
-今後の目標を教えてください
今後は、テスト工程だけでなく上流工程から品質向上に関わることを目指しています。具体的には、仕様策定の段階からQAの視点を取り入れ、バグの作り込みを防ぐ仕組みを構築したいと考えています。テストは「最後の砦」ですが、品質は開発初期から作り込むもの。だからこそ、要件定義や設計レビューに積極的に参加し、開発とQAが一体となったプロセスを実現することが目標です。
また、仕様書依存から脱却し、仕様を早期に深く理解して考慮漏れを防止し、テスト設計に直結させたいと考えています。
-どのような仲間と働きたいですか?
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品質を重視し、顧客への貢献意識を持っている方。そして、新しい技術に柔軟に挑戦できる方です。QAは製品の品質を守る最後の砦なので、仕様書にない部分も改善提案できる姿勢が求められます。顧客視点でより良い製品をリリースすることに妥協せず、改善にチーム一丸となって取り組める方と働きたいです。
同僚として、椎名さんは非常に頼りになる存在です。特に印象的なのは、課題解決力と粘り強さ。モバイルアプリの自動テスト導入では、未知の領域にも関わらず、開発チームと連携しながら一歩ずつ課題をクリアしていく姿勢が素晴らしかったです。さらに、品質向上への強い意欲と、効率化を追求する姿勢は、チーム全体に良い影響を与えています。
これからもますますの活躍を期待しています!椎名さんどうもありがとうございました。