株式会社コンタクト 広報担当の末永です。
おひさしぶりです、1か月の更新頻度となっておりますが、
皆様、いかがおすごしでしょうか?
本日のテーマは、採用・広報・営業を行っている中で、ずっと感じていることがあります。
それは、
信頼される人は、最初からすごい人ではない
ということです。
知識がある。
技術力が高い。
仕事が早い。
もちろん、それも大切です。
ただ、上司や先輩、チームから信頼される人には、技術力とは別に共通する行動があります。
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先日、日経MJで興味深い記事がありました。
パーソル総合研究所の調査によると、上司から見た「信頼できる部下」は、平均で2.88人だったそうです。
この数字を見て、皆さんはどう感じるでしょうか。
「少ないな」と思う人もいるかもしれません。
「でも、現場感としては分かる」と感じる人もいるかもしれません。
私は、この数字を見てかなりリアルだと感じました。
なぜなら、上司が「信頼できる」と感じる部下は、単に言われたことをこなす人ではないからです。
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信頼される人は「指示待ち」で終わらない
仕事をしていると、最初は分からないことだらけです。
特に未経験からエンジニアを目指す場合、最初から何でもできる人はいません。
分からない。
間違える。
手が止まる。
質問の仕方も分からない。
これは当然です。
ただ、信頼される人と、なかなか信頼が積み上がらない人の違いは、ここから出てきます。
たとえば、同じように分からないことがあったとしても、
「分かりません」で止まる人。
「ここまでは調べましたが、この部分が分かりません」と伝える人。
この2人では、受け取る印象が大きく変わります。
前者は、上司や先輩から見ると、
「どこで止まっているのか分からない」
状態です。
一方で後者は、
「自分で考えようとしている」
「状況を説明しようとしている」
「前に進めようとしている」
と伝わります。
信頼は、こういう小さな行動から生まれます。
完璧な答えを出せるかどうかではありません。
大事なのは、
自分の仕事を他人任せにしない姿勢
です。
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認識合わせは大切。でも「確認ばかり」では信頼につながらない
仕事を進めるうえで、認識合わせはとても大切です。
特に若手のうちは、
「この進め方で合っていますか?」
「この理解で問題ないですか?」
と確認することは、むしろ必要な行動です。
認識がズレたまま進めてしまうと、手戻りが起きたり、周りに迷惑をかけたりすることもあります。
だから、確認すること自体は悪いことではありません。
ただし、上司の立場から見ると、少し注意が必要な場面もあります。
それは、何かを進めるたびに毎回確認が入り、
その確認の中に本人の考えが見えないときです。
たとえば、
「この方向で問題ないですか?」
「〇〇さんがこう言っていたので、これで良いですか?」
「〇〇さんの意見に対して、私はこう思うのですが……」
一見すると、丁寧に確認しているように見えます。
でも、毎回誰かの意見をベースにして、そこに少しだけ自分の言葉を足しているだけだと、上司からするとこう見えてしまうことがあります。
この人は、自分で考えて判断しようとしているのだろうか。
最終的な責任を、上司に預けようとしていないだろうか。
認識合わせのつもりでも、受け取る側からすると、
「自分で決める前に、上司に正解を出してもらおうとしている」
ように見えてしまうことがあります。
これでは、なかなか信頼にはつながりません。
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上司が知りたいのは「正解」よりも「あなたの考え」
上司が部下に求めているのは、最初から完璧な答えではありません。
むしろ、若手や未経験のうちは、答えが間違っていてもいいと思っています。
大切なのは、
自分なりに考えた跡があるかどうか
です。
たとえば、ただ確認するのではなく、
「私はA案が良いと思っています。理由は〇〇です」
「ただ、B案にもメリットがあるので迷っています」
「現時点ではAで進めたいですが、リスクがあればご意見いただきたいです」
このように伝えられると、上司は判断しやすくなります。
なぜなら、本人の考えが見えるからです。
逆に、
「どうしたらいいですか?」
「これで合っていますか?」
「〇〇さんがこう言っていました」
だけだと、上司はその人の考えを読み取れません。
どこまで理解しているのか。
何を判断材料にしているのか。
本人はどうしたいのか。
どこに不安を感じているのか。
そこが見えないと、上司は安心して仕事を任せにくくなります。
信頼される人は、確認をしない人ではありません。
自分の考えを持ったうえで、確認できる人です。
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「責任を取らないための確認」になっていないか
認識合わせには、良い認識合わせと、信頼を下げてしまう認識合わせがあります。
良い認識合わせは、仕事を前に進めるための確認です。
「自分はこう考えています」
「この方向で進めたいです」
「念のため、認識のズレがないか確認させてください」
こういう確認は、むしろ信頼につながります。
一方で、信頼を下げてしまうのは、責任を避けるための確認です。
「上司がOKと言ったからやりました」
「確認したので、自分の責任ではありません」
「言われた通りにやっただけです」
このような姿勢が見えると、上司は不安になります。
もちろん、最終責任を持つのは上司です。
上司が判断し、責任を持つ場面は当然あります。
ただ、だからといって、部下が自分の仕事に責任を持たなくていいわけではありません。
自分の担当範囲に対して、
自分なりに考える。
自分の言葉で説明する。
最後まで前に進めようとする。
この姿勢があるかどうかで、信頼の積み上がり方は大きく変わります。
信頼される人は、上司に責任を押し付ける人ではありません。
自分の担当に責任を持ち、必要な確認をしながら前に進められる人
だと思います。
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誰かの意見に乗るだけでは、自分の考えは育たない
仕事では、周りの意見を聞くことも大切です。
先輩の意見。
上司の意見。
チームメンバーの意見。
それらを参考にすることは、決して悪いことではありません。
むしろ、自分一人の考えだけで進めるより、周りの意見を聞いた方が良い判断につながることもあります。
ただ、毎回誰かの意見に少しだけ付け足す形になってしまうと、本人の考えが見えなくなります。
「〇〇さんの意見に対して、私が思うのは……」
この言い方自体は悪くありません。
でも、それが毎回続くと、
「この人自身の考えはどこにあるのだろう」
と思われてしまいます。
誰かの発言に少しだけ足す。
誰かの考えに少しだけ乗せる。
誰かの意見を借りて、自分の意見のように見せる。
これが続くと、上司から見ても、チームから見ても、その人の軸が見えにくくなります。
信頼されるためには、誰かの意見に乗るだけではなく、
自分の頭で一度考えることが大切です。
たとえ未完成でもいい。
少しズレていてもいい。
言葉がきれいでなくてもいい。
まずは、
「私はこう考えました」
と言えること。
そこから上司や先輩が、考え方を整えてくれます。
自分の意見を出すからこそ、フィードバックも受けられます。
フィードバックを受けるからこそ、考える力が育っていきます。
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信頼される人は「上司に気に入られる人」ではない
ここで誤解してほしくないのは、信頼される部下とは、上司に気に入られる人のことではないということです。
上司の顔色をうかがう。
何でも「はい」と言う。
自分の意見を言わない。
波風を立てないようにする。
こういう人が、必ずしも信頼されるわけではありません。
むしろ、本当に信頼される人は、必要なときに意見を言えます。
「この進め方だと、後で問題になるかもしれません」
「この部分は、もう少し確認した方がいいと思います」
「私はこう考えていますが、認識は合っていますか?」
このように、チームを良くするために発言できる人です。
もちろん、言い方は大切です。
ただ不満を言うだけでは、建設的とは言えません。
大切なのは、
相手を責めるためではなく、仕事を前に進めるために伝えること
です。
この姿勢がある人は、上司からも、チームからも信頼されます。
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若手に必要なのは「正解を出す力」より「前に進める力」
未経験や若手のうちは、どうしても「正解を出さないといけない」と思いがちです。
間違えたらどうしよう。
質問したら迷惑かな。
こんなこと聞いていいのかな。
自分だけ分かっていないのではないか。
そう感じることもあると思います。
でも、最初から正解を出せる人はいません。
むしろ、仕事で大切なのは、正解を一人で抱え込んで探し続けることではなく、
分からないことを整理して、周りと一緒に前に進めること
です。
たとえば、エラーが出たとき。
「動きません」だけでは、周りも助けにくいです。
でも、
「この画面でエラーが出ています」
「この処理をした後に発生しました」
「エラーメッセージはこれです」
「自分ではここまで調べました」
「次にどこを確認すればよいでしょうか」
ここまで伝えられると、周りは一気に助けやすくなります。
これは、技術力だけの話ではありません。
自分の状況を整理する力。
相手に伝える力。
相談するタイミングを考える力。
こうした力が、信頼につながっていきます。
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コンタクトが大切にしている「自分の言葉で考えを伝える力」
コンタクトでは、若手エンジニアに対して、技術だけでなく「自分の考えを言葉にする力」も大切にしています。
エンジニアの仕事では、ただコードを書くだけではなく、
今、何に困っているのか。
どこまで分かっているのか。
何を確認してほしいのか。
なぜその判断をしたのか。
自分はどう進めたいのか。
こうしたことを言葉にして伝える場面が必ずあります。
そして、この力は一人で急に身につくものではありません。
だからこそ、コンタクトでは社内でチーム制を取り入れ、リーダーやサブリーダー、メンバーが関わりながら、相談しやすい環境づくりを進めています。
現場が違うメンバー同士でも、困ったことを共有したり、悩みを相談したり、考え方を学び合ったりできる場をつくる。
それが、コンタクトのコンピテンシーチーム制度の目的の一つです。
分からないことを質問する。
認識を合わせる。
相談する。
これはとても大事です。
でも、それと同じくらい大切なのは、
自分はどう考えたのかを伝えること
です。
「分かりません」ではなく、
「ここまでは分かりましたが、ここから分かりません」
「どうしたらいいですか」ではなく、
「私はこう進めたいと思っていますが、認識は合っていますか」
「〇〇さんがこう言っていました」ではなく、
「〇〇さんの意見も踏まえて、自分はこう考えました」
この違いは小さく見えるかもしれません。
でも、上司や先輩から見ると大きな違いです。
自分の考えを持って相談できる人は、仕事を任せやすい。
自分の言葉で説明できる人は、成長も早い。
責任を持って前に進めようとする人は、周りから信頼される。
だからこそコンタクトでは、社内のチーム活動や日々のコミュニケーションを通じて、若手が自分の考えを言葉にする機会を大切にしています。
最初からうまく話せなくてもいい。
完璧な意見でなくてもいい。
間違っていてもいい。
大事なのは、
誰かの意見に乗るだけで終わらず、自分の頭で考えて、自分の言葉で伝えようとすること
です。
その積み重ねが、信頼されるエンジニアへの第一歩になると考えています。
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信頼は「任される経験」を増やしてくれる
仕事で信頼されるようになると、少しずつ任されることが増えていきます。
最初は小さな作業かもしれません。
でも、
報告ができる。
相談ができる。
期限を守れる。
分からないことを放置しない。
自分の考えを伝えられる。
周りと連携できる。
そういう行動が積み重なると、上司や先輩は思います。
「この人なら任せても大丈夫そうだ」
「少し難しい仕事も経験させてみよう」
「次はお客様とのやり取りにも関わってもらおう」
つまり、信頼は次のチャンスにつながります。
逆に言えば、スキルを伸ばすためにも、信頼される行動は欠かせません。
成長のチャンスは、いきなり降ってくるものではありません。
日々の仕事の中で、
この人に任せたいと思ってもらえる行動を積み重ねた先に生まれるもの
です。
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信頼できる人は、チームの空気も変える
信頼できる人がチームにいると、周りにも良い影響があります。
相談しやすくなる。
情報共有が増える。
問題が早く見つかる。
一人で抱え込む人が減る。
チーム全体が前向きになる。
仕事は、能力の高い一人だけで進むものではありません。
むしろ、チーム全体が安心して話せる状態の方が、結果的に強い組織になります。
信頼される人は、自分だけが評価される人ではありません。
周りの人も動きやすくする人です。
自分の仕事を進めながら、チーム全体にも良い影響を与えられる人。
そういう人がいる組織は、強いです。
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最後に
上司から見た「信頼できる部下」は平均2.88人。
この数字だけを見ると、少し厳しく感じるかもしれません。
でも、裏を返せば、信頼される行動を積み重ねられる人は、それだけ貴重だということです。
信頼は、特別な才能ではありません。
毎日の小さな行動で積み上がります。
分からないことを放置しない。
早めに相談する。
状況を言葉にする。
自分の考えを伝える。
学んだことを共有する。
チームのために建設的に発言する。
自分の仕事に責任を持つ。
こうした当たり前のように見える行動を、当たり前に続けられる人が、信頼されていきます。
未経験からでも、若手でも、最初から完璧である必要はありません。
大切なのは、
信頼される人になろうとする姿勢
です。
コンタクトでは、技術だけでなく、こうした仕事への向き合い方も大切にしながら、エンジニア一人ひとりが成長できる組織づくりを進めています。
「この人と一緒に仕事がしたい」
「この人なら任せたい」
「この人がいるとチームが前に進む」
そう思われる人を、一人でも多く増やしていきたいと考えています。
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まとめ
信頼される部下とは、上司に気に入られる人ではありません。
チームを前に進めるために、考え、動き、伝えられる人です。
そして、その信頼は、日々の小さな行動から生まれます。
確認することは大切です。
相談することも大切です。
認識合わせも大切です。
でも、それ以上に大切なのは、
自分の考えを持ったうえで確認すること
です。
「どうしたらいいですか?」ではなく、
「私はこう考えています。認識は合っていますか?」
この一言に変えるだけでも、相手に伝わる印象は大きく変わります。
未経験でも、若手でも、今日からできることはあります。
まずは、
「分からない」をそのままにしない。
「困った」を早めに共有する。
「自分はどう考えたか」を言葉にしてみる。
その一歩が、信頼されるエンジニアへの第一歩になると思います。
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ここまでご覧いただき誠にありがとうございます。
私が日々感じている、信頼できる人は役職関係なく、自分の意見を持っている人です。
教えたいと思うし、学びたいと思える人物は多くはないです。
間違ってでも、自分の意見を持っている人は、私も信頼を置いています。
今、様々な技術や環境が変わり続けている中で、最も大事なことは…
「自分で考え、それを言語化し、相手に伝える」これしかないと思うほどです。
AIが急速に発達して、色んなシーンで使われていますが、その中でも自分の軸をしっかり
持たないと、それはもう誰でもいいのでは…と思ってしまいます。
AIには代替できない部分をもっと高めていきたいですね。
今回は、熱く語ってしまい長文となってしまいましたが、まだ言い足りていない部分も
あります。笑
…一旦、今回はここまでとします。それではまた次回で!