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【イベントレポート】宝山酒造と考える「クラフト酒」のもたらす未来

こんにちは、KURAND公式note編集部です。

KURANDは2022年11月15日よりブランドをリニューアルしました。
商品を製造してくださるさまざまなパートナー酒蔵とともに、新しいビジョンの浸透や深堀りをする場を「ビジョンドウィズ」と称し、毎月ディスカッションを交わしています。

第8回の「ビジョンドウィズ」にお越しいただいたのは、クラフト酒のオンライン酒屋「クランド」で販売する人気日本酒シリーズ「酒を売る犬 酒を造る猫(略称「犬猫」)」を開発していただいている宝山酒造さん(新潟市西蒲区)です。

今回は常務取締役の渡邉桂太さんにお越しいただきました。KURAND(クランド)との商品開発についてや「クラフト酒」についての考えを伺いましたので、その一部始終をご紹介します。

人を惹きつけるアイキャッチを大切にしたKURANDとの商品づくり

宝山酒造さんは新潟市にある明治18年創業の酒蔵。KURANDとの付き合いも非常に長い酒蔵です。宝山酒造さんというと人気なのが「犬猫」シリーズ。大学の同級生でありながら、別々の道で3年間の修行を終えた渡邉さんと、営業の若松さん、それぞれを犬と猫に例え、「大切な友と呑み交わす酒」をブランドコンセプトとして展開する日本酒シリーズとなっています。


2人をキャラクター化した商品の方向性は、KURAND側から提案し、企画が進んでいきました。これまで業界に多い日本酒だと、例えば「若松と桂太」という商品名を付け2人の友情ストーリーを描くといったものになりがちでした。そこであえて、犬と猫というキャラクターを取り入れることで、一気にラベルとしての引きを強めました。

最初に商品化の提案を受けた時の印象を尋ねると、「正直やられたって思いました(笑)」と渡邉さん。「自分にスポットが当たった商品は初めてだったので、嬉しかったです」と当時の思い出を振り返ります。

「クラフト酒」を通して、お酒をわかりやすく伝えられたら

KURANDはECサイト「クランド」で販売する多種多様なお酒を表すために、「クラフト酒(しゅ)」という言葉をオリジナルで作りました。しかしまだ定義が曖昧なため、さまざまなパートナー酒蔵にもご意見を伺いながら、その認知の拡大に挑んでいます。宝山酒造さんにも「クラフト酒」をどのように捉えているか尋ねてみました。

渡邉さんは「クラフト」のイメージについて、「『手作り』のほか、大真面目に捉えすぎない『遊び感覚』といったようなイメージがあります」と言います。例えば宝山酒造さんが実際にやられている酒造りでいうと、あえて教科書通りの造りから配合を変えることで今まででは想像がつかない日本酒に挑戦してみることなど。「実際に出来上がってみたら、これが結構美味しくて。こういった新しい発見ができるのも「クラフト」の魅力なのかなと思います」と語ります。

また、クランドでは定番になりつつある、アニメやゲームなどのコンテンツや、VTuberやYouTuberなどとのコラボレーション企画も、「クラフト」を取り入れた酒造りの一つではないかといいます。過去クランドのコラボ企画でも、何度か宝山酒造さんにご協力いただいてきました。「中でもVTuberさんは、そこまでお酒に詳しくないからこそ、率直な感想をわかりやすく伝えてくれる方が多いです。ネットを通して多くの人にお酒の魅力を伝えることができるのは嬉しいです。」と話します。

どうしても専門性が高くなりがちなお酒の世界。お酒に興味を持ち始めたばかりの方などには説明が難しいことがしばしばあります。そうした時に多くの方にわかりやすく伝えることが「クラフト酒」のひとつの役割であるのであれば、「犬猫」はクラフト酒の代表例になるのではという話題に。

造りはしっかりとしたお酒でありつつもあえて難しいことは描かずに、ストーリーやコンセプト、キャラクターを押し出したことで、犬猫はSNSでも話題になりました。「ラベルの強さ、ストーリーの大切さを感じられた商品です」と渡邉さんは犬猫から学んだ商品作りの考え方を話してくれました。

「犬猫」はこれまで二人のストーリーに合わせて、毎年テーマと味わいを変化させてきました。定番の「犬猫」以外にも、上品な甘さを楽しめる「デザート酒」や、シリーズ最高峰を目指した「神作」、「犬猫」をベースに新潟県のブランドいちごを使った「恋するいちご酒」など、「犬猫」シリーズを通してストーリーを表現してきました。

最後に、犬猫シリーズを通して今後やってみたい挑戦を聞いてみたところ、「現時点で今後の展開は正直わからないです。でもこれからも自由な発想で、色々なことに挑戦してみたいです」と語ってくれました。

KURANDでも大きな課題である「お酒をわかりやすく伝える」こと。クラフト酒の考え方を突き詰めていくことで、今後その大きな課題も解決に繋がっていくのかもしれないと強い可能性を感じられた時間でした。KURANDはこれからも常に新たなお酒との出会いを求めて、思わず見に来てしまうようなお店を目指していきます。

ディスカッションの後は、恒例の懇親会。宝山酒造さんと企画してる商品の飲み比べで盛り上がりました。渡邉さん、ありがとうございました!

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