みなさんは、AIを使い倒している会社の話を聞いたとき、少し身構えたことはありませんか。
書くのも調べるのもAIがやるのなら、そこで自分は何をしているんだろう、と。仕事が速くなるのは分かる。ただ、速くなった先で自分の判断が要らなくなるのだとしたら、その速さは誰のためのものなんだろう、、、
先日、全体研修のあとに、リデルの全社チャンネルへ一通の連絡が流れました。毎日やることが、二つだけ書かれていました。この二つが、いまの答えになっています。
■ 一つめは、自分の分身を毎日更新すること
リデルでは、いま全員が「分身」を持っています。自分の書き方の癖、よく使う言い回し、何を良しとして何を直すのかという判断の基準を、少しずつ覚えさせていったAIのことです。
近いのは、道具というより、後輩のような存在です。
その分身を、毎日更新する。しかも思い出したときにやるのではなく、毎日決まった時刻に自動で走る形にしておく。連絡には、そう書かれていました。
育てるものは、置いておくと止まります。水をやる日を決めておく、という発想に近いと思います。
■ 二つめは、すべてのアウトプットに分身を通すこと
Slackの返信。議事録の要約。報告文。提案の下書き。
対象の広さに、正直おどろきました。ほぼ全部です。
ただ、この話のいちばん大事なところは、その次の一文にありました。
まず分身に書かせて、自分で赤入れして仕上げる
AIが書いて終わり、ではありません。AIが書いて、人が直す。順番と、最後の一手が決まっています。
白紙を前に、最初の一行が出てこない時間。あの時間を、私たちはAIに渡しました。渡していないのは、出てきた文章を読んで、これは違うと言う役目のほうです。
■ 赤を入れた分が、そのまま明日の分身になります
自分が入れた指摘は、そのまま分身の更新のネタになる。だから、と連絡はこう続いていました。
回すほど本人に近づきます!
ここで、二つのやることがつながります。
自分の文章を直すという行為は、ふつうならその一本で終わります。でも、直した理由をそのまま分身に覚えさせれば、次からは直す量が減っていく。
赤入れは、作業ではなく、投資になります。
言い方を変えると、私たちは毎日、自分の判断を言語化する練習をしていることになります。なんとなく直していたところに、なぜ直したのかという説明が要る。これはAIのためというより、自分のためのトレーニングです。
■ 聞かれるのは、やったかどうかではありません
連絡の最後には、次にみんなへ何を聞くかまで書かれていました。
「毎日回せているか」「分身の精度がどう変わったか」を何人かに聞きます
前半はともかく、後半が効きます。回した本人にしか答えられない問いです。
やったかどうかではなく、近づいたかどうかを聞かれます。
■ AIに全部書かせる会社で、いちばん人が働いているところ
冒頭の問いに戻ります。書くのも調べるのもAIがやるのなら、そこで人は何をしているのか。
リデルの答えは、最初の一手を手放して、最後の一手を握り続ける、です。
ゼロから書き出す時間はAIに渡す。そのかわり、これは違う、ここはこう言いたい、という判断は誰にも渡さない。
「個人の影響力を、人々の未来のために。」これが私たちのミッションです。影響力を持つのは、いつも人の側です。であれば、AIをどれだけ使っても、最後に赤を入れるのが人でなければ、話が合いません。
ちなみにこの連絡が流れたあとのチャンネルには、感謝のスタンプがずらりと並びました。やることが一つ増える話なのに、歓迎されていました。そういう温度の場所です。
■ こんな人と働きたいです
・自分の判断を、言葉にして人に渡せる人
・AIが出したものに、遠慮なく赤を入れられる人
・面倒な一手間でも、後で効くと分かったら続けられる人
リデルでは、いっしょに働く仲間を探しています。まずはカジュアルに、話を聞きに来てください。みなさんが毎日どんなふうに仕事を進めることになるのか、具体的にお話しします。