こんにちは。@creaです。
去る9/12・13日、渋谷ヒカリエにて催されたiOS開発の勉強会、俺コンに一般ゲストとして参加いたしました。
俺コン とは
今年のiOSDCにもたくさんのCfPが応募され、採択された一方で、惜しくも漏れてしまったトークも数多くありました。普段各勉強会を主催している人達が本当に聞きたかったトークを選んでみてもいいんじゃないか、というか 俺が聞きたかったトークが入ってないじゃないか! という魂の叫びを形にした結果、こうなりました。
(公式サイトより)
取りも直さず私にとっても「俺得」なイベントであったのですが、
iOSDC同様、複数のトークが同時並行で進む形式なので、聴けないトークが生まれてしまうのは悩ましいですね。
この「全てのトークは絶対に聴けない」というのが、
参加者それぞれの俺コンを紡いでいける、という意味で重要だったりするのかも...
なんてことを思ったりもしました。
(なお当日のトークは、後日動画にて公開されるそうです。どうもありがとうございます🙏)
今回は折角なので、当日ご縁があって聴講することができたトークをすべて紹介できれば、と思います。
(スライド掲載について問題がありましたら直ちに削除いたします。)
Reduxで10本弱のアプリを作った弊社のナレッジ、時間の許す限り話すよ
今後弊社で開発していくサービス要件から、
「複雑な状態管理をスマートに行う必要が生じる...」という問題意識が立ち上がり、
是非ともヒントを持ち帰りたい、という思いで臨みました。
スライドにもあるように、アーキテクチャの学習コストは「高かった」ともあるし、
現場なりの事情を踏まえて導入していく必要はあるのでしょうが、
これから何度も参照したい、濃いノウハウだと思いました。
Androidを考えたiOSアンチパターン
iOSとAndroidのライフサイクルの性質の違いなど、
とっかかりとしては似ていても、掘っていくとやはり違いが現れるものだな、と感じました。
ここでは、iOSエンジニア - Androidエンジニア という関係性でしたが、
デザイナ - エンジニアなどの関係性においても、
他者の言語をかじり、気持ちに耳を傾けることで縮められる距離があるのだ、と思いました。
シンボリケート/クラッシュログを人間が読めるようになるまで
一見とっつきにくそうなクラッシュレポートの中身を丁寧に解きほぐしていく話で、
マイルドでユーモアたっぷりの語り口とは裏腹に、開拓精神の気概が伝わってくるかのような発表でした。
「クラッシュログは端末に保存されている」ということ自体初耳で驚きでした。
また、コードの意味は100%理解できなくても、名前や動作を頼りにその働きを粘り強く考えていくことの大切さを感じ取りました。
ブラックボックスなコードに対して少しずつテストを書いていくためのテクニック
(資料は後日公開されるそうです。)
テストコードがない?お前が最初のテストを書くんだよ、という強烈なメッセージを受け取りました。
啓蒙の瞬間を目の当たりにした、という感じです。
フルスクラッチの誘惑に抗え、という話も耳が痛かった感じでした。
2名による登壇で、その都度補足が入ってくる発表形式も新鮮でした。
アトミックデザインの導入と実践プロセス
スライドが公開されたのがありがたい…。
改めて見ても「洗練」を感じられるプロセスだと感じました。
デザインシステムを具体的なコードに落とし込んでいくまでのプロセス、しっかり学んでいきたいです。
業務と両立できる!開発環境の改善!
指標や書籍・登壇資料など、先人の知恵を参考にすることで道は着実に拓けていくんだ、
という実例に触れることができました。
完璧にいきなり近づくことはできなくても、前進しているという事実自体を自信に変えていこうという、
勇気をもらえる内容でした。
ログの発火テストをXCUITestで自動化しようとしたがUnitテストで実装した話
ログテストを何が何でも推し進めるぞ、という熱量と、それを支える技術力に圧倒されました。
紹介されていたライブラリも恥ずかしながら馴染みのないものばかりでした…。
普段からライブラリの脳内インデックスを張っていき、
必要に応じてそれらを自在に使いこなしていく足腰を鍛えたいものです。
Swiftで聞いておぼえるテスト書き
「仕様を把握すれば、想定外に対処できる」
「テストを考えるには、日常生活で ”もしも” と ”その時どうする?” を考える」
などの含蓄あるノウハウを、日常生活の延長から演繹して言語化されていたことに舌を巻きました。
仮想のECサイトを想定した後半のライブコーディングパートも文字通り「生」感に溢れており、
「テストって何?というレベル」の、発表の想定リスナー(=私)を目覚めさせるに十分な役割を果たしてくれました。
感じたこと
「少しずつ、できるとこから」というメッセージを感じとった
複数のスピーカーが語っていたのは、やれるところからコツコツと、また、0を1にしていくことの重要性でした。
「あくまで他者事例だから…」といった言い訳をせずに、
やれるとこからやっていく、それでいいんだよ、というメッセージを受信しました。
また今回、テストに関するトピックがよく耳に入ってきて、それに対する関心が特に高まりました。
チームやプロジェクトを守り、「ユーザに価値を届け続ける」という攻勢にうって出るために、
LIDDELLなりの現場の知見をチームで培っていきたい、と感じました。
(オフィスにありました。)
ノウハウを作れる側になりたい
スピーカーの面々から放たれるトークは、希少性が高いものが目白押しです。
それらを享受するだけでなく、自らそれを編み出せるようになれるようなエンジニアへ成長していきたいと思わされました。
そのために、
これまでとは異なる情報ソースからのインプット(深さより幅の広さ)、
業務時間や日常でさえも、時には俯瞰で眺め、知見として抽出できるものはないか思いを巡らせること、
などを意識していきたい、と感じました。
ここで得られた貴重な知見を現実に適用していき、培った学びを少しでも世の中に放流していきます。
Organizerの皆さま、スポンサー企業様、刺激的な2日間をどうもありがとうございました!
お知らせ
LIDDELL株式会社では、インフルエンサーという存在を介して日本の消費をアップデートしたいエンジニアを募集中です。
オープンソース活動や勉強会・カンファレンスへの参加にもポジティブな環境で、
一緒に働いてみませんか?
「話を聞きに行きたい」心よりお待ちしております😎
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございました!
またお会いいたしましょう。