実は、リビングハウスは創業83年、三代にわたって受け継がれてきた歴史ある企業なんです!(詳しくは前回の記事「前のめりでLHの礎を築く リビングハウスヒストリー」をぜひご覧ください。)
でも、そんな老舗企業が“ベンチャー”と呼ばれるのはなぜなのでしょうか?
それは、次々と新しいことに挑戦し、インテリア・家具業界に革新を起こし続けているから。変化を恐れず進化を続ける姿勢こそが、リビングハウスのベンチャーマインドそのものなのです。
今回は、そんなリビングハウスを牽引する三代目社長・北村甲介さんに、学生時代から就活、入社のきっかけ、そして今後の展望まで、じっくりとお話を伺いました!
① 創業83年ながら“ベンチャー”として挑む理由
—— 北村社長は新卒でアパレルの商社に入られたと聞きました。
北村社長:
僕、もともと「大企業に行きたくないな」って思ってたんだよね。理由はいくつかあって。
まず一つは、絶対に東京で働きたかった。大企業に入ると、どこに配属されるかわからないじゃない?地方都市で暮らすイメージが全く持てなくて。なんとなく感覚的な刺激が少なそうに思えてね。
二つ目は、いわゆる「歯車」みたいになりたくなかったこと。大勢の中の一人っていうのが、あんまりピンとこなかった。
そして三つ目は……これはちょっとくだらないけど(笑)、スーツ着るのがイヤだった。暑がりなんで、就活中もスーツが本当にしんどくて、こんなの毎日着てられないって(笑)。
だから、東京にある中小ベンチャーに絞って就活してたよ。中でも、興味のあったアパレルとか繊維系の業界に惹かれてね。
ちなみに、その時点で「家業を継ぐ」っていう選択肢はゼロだった。親からも特に何も言われてなかったし、全然考えてなかったよ。
—— 実際に入社を決めた理由はなんだったんですか?
北村社長:
決め手は2つあって。
一つは、その会社がファッションだけじゃなくて、出版とかレストラン、映画配給なんかもやってて、「なんか面白そうだな」って思ったこと。
もう一つは、若手がバリバリ活躍してる姿を実際に見られたことだね。僕のリクルーターを担当してくれた人が入社3年目だったんだけど、年齢の割にすごく責任あるポジションについていて。こういう環境なら自分も早く成長できそうだなって感じた。
—— それからどうやってリビングハウスに入ったんですか?
北村社長:
最初は普通に転職を考えてて、コンサルティング系の会社をいろいろ調べてたんだよね。で、いろいろ見てるうちに「家業」のことがふと頭をよぎってさ。
コンサルって、優秀なら何歳でも始められるけど、家業は「いつかやろうかな〜」っていう選択肢がない。やるなら“今”しかないなって思った。それがきっかけ。
とはいえ、家具の知識も全くなかったし、正直興味もなかった(笑)。でも父から「海外ブランドの日本拠点が青山にあるから、まずはそこで学んでみたら?」って言われて、そこに入ることになった。
—— 初仕事はどんな感じだったんですか?
北村社長:
入社3日前に父から「どうやら、男は最初みんな配送らしいぞ」って電話があってね。大学4年間ほとんど運転してない“ゴールドペーパードライバー”だったから、びっくりしたよ(笑)。でも、2週間後には2トンロングトラックを運転してた(笑)。
そこから1年半で、だいたい1000件くらいの家に家具を届けたかな。
—— 実際に配送をやってみて、どう感じましたか?
北村社長:
やってみてすぐに気づいたのは、家具って「買ったとき」がゴールじゃないってこと。
お客さんが一番喜んでくれるのって、家に届けて、設置して、その空間での生活が始まったときなんだよね。「ありがとう」「素敵!」って笑顔で言ってくれる。その瞬間がめちゃくちゃ嬉しくて、「これはやりがいあるな」って素直に思った。
あとね、ちょっとビジネス的な目線でも気づきがあって。
配送先ってタワマンとかが多かったんだけど、行ってみると9割くらいの家が全然おしゃれじゃないの。「え、家具ってここまでで止まっちゃってるの?」って。逆に、そこに“変わる可能性”があるって思ったんだよね。
空間をもっと良くできるし、そこにちゃんと需要もある。やりがいとビジネスチャンス、両方感じた瞬間だったな。
② 今後の展望と成長戦略
—— ここからが本題です。今後の展望についてお伺いします。メディアでは「今最も勢いのあるインテリア企業」とも紹介されていますが、社長はリビングハウスをどんな存在にしていきたいとお考えですか?
北村社長:
うーん……「唯一無二のアイドル」みたいな存在かな(笑)。
ちょっと変な言い方かもしれないけど、僕自身、昔から“他と一緒”がイヤだったんだよね。大企業に行かなかったのも、自分の個性を大事にしたかったから。1万人の一人になるより、100人のオンリーワンの方がいいって思ってた。
リビングハウスも同じで、「他と似てる会社」にはなりたくない。だから事業内容もカラーも、ちょっと変わってるって思われるくらいでちょうどいい。それが業界の中で目立つし、憧れてもらえる存在になれたらいいなと。そういうアイドル的な存在が出てくることで、業界全体が盛り上がると思うんだよね。
—— では、どんな人が必要だと思いますか?
北村社長:
一言で言うと、「人生に前のめりな人」。もうちょっと噛み砕くと、フットワークが軽くて、好奇心がある人だね。
ただし、好奇心だけであれこれ手を出して続かないのはダメ。ちゃんと一つのことを地道にやり切れる人であってほしい。あとは、誰かからのアドバイスやサポートを素直に受け取れる人。そういう人が成長できるし、一緒に働きたいなって思う。
—— そういった人には、どんな仕事を任せたいですか?
北村社長:
たとえば、数年後に新しい事業「プロジェクトX」を立ち上げることになったら、そのリーダーになってもらいたい。
自分で調べて、周囲を巻き込んで、推進していける。しかも、複数人のチームをまとめていくことになるから、ある意味“そのプロジェクトの社長”みたいな感覚でやってほしい。そういう視点を持って動ける人に、大きな仕事を任せていきたいね。
—— 現在進行中のプロジェクトもあると聞きましたが?
北村社長:
実は今、インドネシア・ジャカルタでの展開を考えてるんだよね。
日本の家具市場は今後どんどん成長が鈍化していくのは見えているし、視野を海外に向けたいなと。そこで、思い切ってジャカルタに1ヶ月住んでみた(笑)。ただの視察じゃわからないことも、実際に住んでみると肌感で見えてくるから。
現地では商業施設や家具屋を回って、人脈づくりもして、最終的には「ここで挑戦してみたい」と思えた。インドネシアは今後中間層がどんどん育ってくる国だし、成長の余地がすごくある。もちろん簡単じゃないし、すぐ成功するとも思ってないけど、今のうちから種をまいておきたいと思った。
—— 英会話やEC事業など、新規事業も多数ありますが、どうやってアイデアが生まれてくるんですか?
北村社長:
原点は「危機感」かな。
店舗数が増えていても、未来の保証はない。だから、常に「もっと良くできないか」って考えてる。
たとえば英会話事業は、家具屋って平日の夕方以降は暇だから、その時間を有効活用できないか?って発想からスタートした。広い店舗スペースを、家具以外の価値ある用途に使えないかと考えて、英会話と掛け合わせたんだよね。
要するに、自分たちでは“ムダ”と思っていなかったリソースが、別の誰かにとっては“価値”になるかもしれないっていう視点が大事。
—— なるほど。では、失敗することはあまりないですか?
北村社長:
いやいや、むしろ失敗の方が多いよ(笑)。
たとえば昔、福井に出店したときは全然うまくいかなくて、2年で撤退した。最近だと「花のサブスク」もスタートしたんだけど、これもまだまだ苦戦中。
部屋に花があるともっと素敵になるし、家具と相性もいい。だから客単価アップにも繋がると思ったんだけど、スタッフの説明がまだ不慣れだったり、伝え方に課題が多かったりで、なかなか軌道に乗ってない。でも、改善の余地があるから、これからに期待してる。
それに、こういう小さなプロジェクトが大きくなっていくときに、そのリーダーを任せられるような人材が必要なんだよね。
③ 就活生へのメッセージ
—— 最後に、就活生へのメッセージをお願いします!
北村社長:
一言で言うと、「自分に投資しよう」ってことかな。
若手にはよく言ってるんだけど、自分の成長に期待してるなら、時間やお金をちゃんと投資しなきゃいけない。逆に、成長したくないなら、別に無理に何かやらなくていい。でも、当社に合うのは「若いうちに花開きたい」っていう意志と行動力がある人。
たとえば「もっと〇〇しなさい」って他人に言われてばかりの人は、たぶん合わない。自分で本を読むとか、社会に興味を持つとか、そういう自発的な姿勢がないと、会社とのベクトルが合わなくなる。
うちは、会社も個人も一緒に成長していきたいと思ってる。だから、そういう人に来てほしいし、一緒に働けたら嬉しいよ。