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自分の「好き」を軸に、好奇心でロフトワークを遊び尽くす

ロフトワークでは、多種多様なスキルを持つ社内外のメンバーとチームを組んでプロジェクトを実行します。中でもWebサイトの構築を支えるのが、テクニカルディレクターです。

2018年にロフトワークへ入社し、テクニカルディレクターとして活躍する伊藤友美さんにお話を伺いました。

コーダーからディレクターへ、ロフトワーク入社の経緯

小さい頃の夢は漫画家でした。大学は、美術大学に進学し、ロシアやチェコのアニメーションに魅了され、在学中はコマ撮りアニメーションを作っていました。卒業後、知人の紹介でノベルティの会社に入社し、ノベルティのパッケージや名入れデザインを作っていましたが、動くものが作りたいと思い、Webの世界に足を踏み入れました。

小さな制作チームに入り、コーダーとして働き始めたのですが、手掛ける案件は大手代理店から受託するプロモーションサイトが中心で、仕事が深夜に及ぶことが当たり前でした。チーム自体は良い関係性を築けていたのですが、同世代の従兄弟を病気で喪い、ライフスタイルの見直しを本格的に考えるようになったのが転職のきっかけです。

ロフトワークのことは、知人のフォントデザイナーが講師としてワークショップに参加していたため、以前から知っていました。Web制作を手掛けていることも知っていたので、採用に応募してみようと思い立ちました。

コーダーとテクニカルディレクター、ここが違う!

私の所属するシステムDiv.には私を含め5名のテクニカルディレクターが在籍しています。業務内容はフロントエンドからサーバサイドまで幅広く、ほとんどの案件で導入するCMSの仕様設計やコーディングの品質管理をしたり、外部開発パートナーとのコミュニケーションをサポートしたりしています。特に、デザイナーやコーダーとのやり取りには専門的な知識が求められるので、ディレクターと外部開発パートナーの間をつなぐ役割を担っています。

テクニカルディレクターがコードを書くことは基本的にありません。自分で手を動かすことが好きな方には違和感があるかもしれませんね。私は元コーダーですが、コードを書くこと自体に強いこだわりはなく、クオリティの高い仕事がしたいという思いのほうが強かったので、比較的すんなり業務になじめたような気がします。

ディレクターはプロジェクト進行や成果物を管理していく立場なので、例外もありますが、基本的には定時内に稼働することが大切です。入社して半年ぐらいは、平日の夜に仕事漬けじゃない生活が新鮮で、逆に時間を持て余していました(笑)。とはいえ、納品前や立て込んでいる時期には遅くまで業務が及ぶことはあります。今は、集中するときは集中し、早く帰れる日はオフの時間を楽しむように、メリハリをつけて働いています。

ひとくちにテクニカルディレクターと言っても、サーバーサイドに詳しい人や、私のようにフロントエンドの知見がある人など、得意領域はひとりひとり異なります。プロジェクトの中で困ったことがあれば、それを得意とする人にすぐ相談できるのはありがたいですね。

さまざまな案件を手掛けていると、結局はどちらの知識も求められるので、私はロフトワークに入ってからサーバーサイドの勉強を始めました。先輩に教えてもらったり、会社の図書購入制度で本を買ってもらって勉強したり。まだまだおぼつかない部分もありますが、最近はようやくサーバーの話題にもついていけるようになったかなと感じています。

ロフトワークは常時多くのプロジェクトが進行しているので、手の空き具合を見てプロジェクトにアサインされることが多いですが、希望や好みが通りやすい環境ではあると思います。私はアートが好きで、休日には美術館やギャラリーにも足を運ぶのですが、今参加しているアート系のプロジェクトはやはりわくわくしますね。



ローンチまで48時間!?プロジェクトに並々ならぬ情熱を注ぐ仲間たち

印象に残ってる案件といえば、一つは「つくばSTEAMコンパス」という、研究学園都市である茨城県つくば市の研究者リソースを活かして、つくば市在住の子どもたちの好奇心を育むプロジェクトです。

「世界を拓くためにやろう」立場を越えた共感が生んだ力
『つくばSTEAMコンパス』プロジェクト

小学校の内外で開催するイベントの企画運営とポータルサイトの構築と運営、研究者コミュニティの醸成によって構成されていて、学外イベントは、自分が子どもだったらこんなプログラムに参加したかったと思うぐらい面白いプロジェクトでした。しかし、サイトの構築途中でCOVID-19の流行による小学校の休校が始まってしまい、「子どもたちのために一緒にオンラインプログラムを開発できないか」という相談が舞い込んできました。ローンチは48時間後。

48時間という時間のなさは異例で、リスクや難しさも考えると、やらないという選択肢もあったと思います。でも、イベントで楽しそうにしていた子どもたちの顔が目に浮かび、みんなで力を合わせて、ローンチまで駆け抜けました。五十嵐つくば市長からもTwitterを通じて感謝のコメントを頂き、感慨深かったです。

あともう一つ、沖縄大学のブランディングプロジェクトも印象に残っています。

相対評価を超えて、ビジョンへの共感を醸成する
沖縄大学 ブランディングプロジェクト


私は後半のサイト構築のフェーズから参加したのですが、初めて一人で担当する大型案件だったので、円滑に進められるか不安でした。しかし、プロジェクトの序盤で起こった見解の違いをきっかけに、プロジェクトにとことんのめりこみ、前向きに奮闘する担当プロジェクトマネージャーの姿を見ているうちに、私も熱くなってしまいまして……。最後の2、3か月間はプロジェクトが成功するように、とことんプロジェクトマネージャーと並走しました。

最終的にそのプロジェクトは学内外で非常に高い評価を得て、クライアントにも満足していただくことができました。案件に並々ならぬ情熱を注ぐプロジェクトメンバーがいると、やってやろうじゃないかって思えますよね。

「ロフトワークで遊んでる」好奇心と便乗がキーワード

働き方の話をすると、「遊びと仕事を両立できるか」という話がよく出てきますが、私の場合は「ロフトワークで遊んでいる」んだと思います。台湾出身の同僚の帰省に便乗して台湾旅行をしてみたり、デザイン経営プロジェクトの参加事業者として知ったタイル屋さんのアクセサリーを買ってみたり。

ロフトワークには他者のカルチャーを否定しない風土があるので、自分をごまかしたり否定されたりすることなく日々過ごせていて、とても居心地が良いです。

自社イベントなどをきっかけに、自分が知らなかったことをインプットできるのも楽しいです。好奇心旺盛な人はロフトワークに向いているのではないでしょうか。知的好奇心でも、ミーハーでも、とにかく好奇心の強い人のほうが楽しめる環境だと思います。

マルチタスクをこなす秘訣はFabCafeでの「食後の一杯」

ランチの後にFabCafeに行くのが日々の楽しみです。食後のコーヒーがないと仕事ができないタイプなので。

常時10件ぐらいのプロジェクトを並行して抱えているので、タスクが手一杯になってしまうことがあります。だからこそお昼はしっかり休息をとって、オフィスに戻ってきたらクイックカップのコーヒーで気分を切り替えるんです。この時間にメールを返して、この時間は集中して……ロフトワークに入って、マルチタスクがずいぶんうまくなったと思います。

最近ではFabCafeのクルーともすっかり顔なじみで、私がFabCafeに行くと、注文する前からカップをスタンバイしてくれているんです。もう「いつもの」で通じちゃいますね(笑)。


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