こんにちは!ロゴスウェア 採用担当の山本です。
今回は、CTOの渡部さんにインタビューをお届けします!
エンジニアとしてのキャリアの原点から、ロゴスウェアに入社した背景、CTOとして大切にしている信念、そして「いま会社が向き合うべき開発課題」まで、率直に語ってもらいました。
目次
- キャリアの原点と火消し現場で鍛えられた“ラストマンシップ”
- 震災をきっかけにロゴスウェアへ。社内SEから製品開発、そしてCTOへ
- 技術の価値は「問題解決」にある
- 「正解は市場に問う」スピード感と技術的負債への向き合い方
- 個人より“仕事とチームの価値”に誇りを持てる人
- さいごに
1. キャリアの原点と火消し現場で鍛えられた“ラストマンシップ”
―これまでのキャリアの歩みキャリアの歩みと、今の仕事観につながる経験を教えてください。
子どもの頃から、親や親戚の影響でPCに触れ、PC-6001やPC-9801のBASICでプログラミングの真似事をしていました。大学で本格的に情報工学を学び、新卒で自治体向けのシステムを開発する企業へ入社し、さまざまなWebシステムの新規開発に携わりました。
その後、諸事情でSES開発会社に転職し、複数案件の“火消し”に奔走します。
「この問題を何とかするまで今日は帰れない」のような事態も珍しくないハードな日々でしたが、この時のそういった経験が、自分の中の「最後は自分が責任を持ってやり切るしかない」という姿勢(ラストマンシップ)を形づくったと思っています。
2. 震災をきっかけにロゴスウェアへ。社内SEから製品開発、そしてCTOへ
―ロゴスウェア入社のきっかけは?
2011年の震災が転機でした。家庭の事情などがあってつくば市へ転居することになり、ハローワークで勤務先を探していた時にロゴスウェアの社内SE求人を見つけたのがきっかけです。
入社後は社内情報システムのスクラッチ開発を担当していましたが、途中から製品開発にも関わる流れになり、Platonの開発や他製品の改修などを経験しました。経営体制の変化のタイミングでCTOの話があり、現在に至ります。
―CTOを引き受けようと思った決め手は何でしたか? 魅力や、変えたいと思ったポイントもあれば。
当時のオファーは「エンジニアリングのテクノロジーとセキュリティ領域の担当」という話でした。
特に、「セキュリティ領域」は、何かが起きてからでは遅い領域です。
誰かが責任を持って意思決定し、説明し、前に進めないといけない。けれど当時は、その役割で立ち回れる人が社内にまだ十分いない状態でした。
だからこそ、綺麗ごと抜きの言い方をすれば「誰かが座らないといけない椅子に、今誰が座れば、もっともリスクが低くできるか」と考え、自分が引き受ける事にしました。
そのうえで、今「変えたい」と思っているのは、当然AIなどを含む開発技術や開発手法、情報セキュリティレベルの向上などは前提として、「自身のような立場を任せられる人を育成し増やしていきたい」ということです。
最終的には、役割と情報が自律的に回り、意思決定が滞らず、価値を出し続けられる組織、のような形を目指していきたいと考えています。
3.技術の価値は「問題解決」にある
―CTOとして大事にしていること、信念はありますか?
まずCxOレイヤーという枠で言えば、「責任を持って説明すること」と「判断の根拠を明らかにすること」です。
説明が足りないと、物事大抵ろくなことになりません。
前提や背景、細部のニュアンスなどの一部の情報が欠けただけで、その後の進み方が期待と大きく外れることが起きますし、関係者の納得がいかないまま物事を進めようとすると、それが摩擦になってうまく進まなくなるものです。
ですから、説明は極力ケチらない。してしすぎることはない、と思っています。
―「判断の根拠」を言語化しておくことは、後の振り返りにも影響しそうですね。
そうですね。根拠が曖昧だと、方針の軌道修正が難しくなります。
「今、こういう状況だからこうする」とはっきりさせておけば、“チェスタートンのフェンス”的に、「もう状況が変わったから、このルールはやめてもいい」と考える事ができます。
―そうした「変化を前提とした判断」において、指針としている考えはありますか?
ロゴスウェアでは“エフェクチュエーション(予測不能な状況下での意思決定手法)”の考え方を重視しています。
最初から綿密な計画を立てて進めるのは、今のソフトウェア開発においては現実的ではありません。
成功への道を探りながら、軌道修正をし続ける。でも、それが場当たり的な思い付きでは意味がないんです。
これまでの判断の根拠とその結果の積み重ねを踏まえて、次の判断をする、という事に意味がある。要するにそれが「学習」だと考えています。
―組織のあり方に続いて、「技術」そのものについてのポリシーも伺えますか?
技術に関しては、「技術の価値は、それ自体ではなく、それが問題を解決することにある」というポリシーを持っています。
ITエンジニアは全体的な傾向として「新しい流行りの技術が良い」と考えがちなのですが、私は「問題を解決するなら、新しかろうと古かろうと、その技術には価値がある」と考えています。
新しく出てきた技術というのはエキサイティングでミステリアスな魅力があります。それによりこれまで解決できなかった問題が解決できるようになるのであれば、それにはキャッチアップしていく価値があります。
ただその一方で、人間がコンピューターを使う最も大きな理由はどこか、と考えると、それは「間違えず、信頼できる」から、だと思うんですよね。
もしそこが重視されるのであれば、選ぶべきは実績と先人達のノウハウが豊富な枯れた技術。
ユーザーの問題をあざやかに解決するために最も適した技術を選び、価値を届ける、という事が目的であり、技術そのものに対して、あえて過度なこだわりは持たない、という事に気を付けています。
4. 「正解は市場に問う」スピード感と技術的負債への向き合い方
―開発チームがさらなる飛躍のために掲げているテーマなどあれば教えてください。
「価値の創出のスピードアップ」です。
ありがたいことに、弊社の製品は多くのお客様に長くお使いいただいています。
ただ、長く使われるほど、バージョンアップや改善に伴う責任も大きくなります。不具合はもちろん、良かれと思って変えたことがクレームにつながることもある。
機能が増えるほど、次の改修にはより細やかな慎重さが必要になるのは、ある意味「宿命」でもあります。
そこに関しては、品質を落とさずにいかに省力化できるか、仕組みでの解決を模索しています。
―慎重になりすぎると、新しい価値を生み出すスピードが鈍るというジレンマもありますよね。
おっしゃる通りです。「より良いものを」と考えすぎて、仕様の正解に悩み、時間を空費してしまう。
これに対する今の私の答えは、「正解は、顧客や市場に問うしかない」ということです。
自分たちだけで完璧な正解を練り上げることに時間をかけるより、まずはエッセンシャルな形で早く世に出す。
そこでお客様からヒントをいただき、また素早く強化していく。このサイクルを高速に回せる仕組みを作りたいと考えています。
―そのサイクルを加速させるために、今後キーとなるものは何ですか?
大きく2つあります。
1つは「AI」です。AIの活用により、これまでできなかった事ができるようになる、あるいは、これまでのソフトウェア開発において「当たり前」だった事自体が覆るかもしれない。使いどころを見定めながら、様々なトライをしていきたいです。
もう1つは、それと対極と言えるかもしれませんが、「人と人とのコミュニケーション」です。
これまでのロゴスウェアは、製品やスキルごとに組織が分かれていたため、どうしても局所最適に陥りやすい傾向がありました。どれだけチーム内で努力しても、枠を跨ぐ情報の流れが悪いと、認識ズレや手戻りといったタイムロスが発生してしまいます。
それを防ぐには…となると、やはり「結局、仕事は人と人だなあ」と思うわけです。
考え方のベクトルが異なるチーム間でのコミュニケーションを強化する事によって、そこにイノベーションの種が生まれるのではないか?というような事も漠然と思っています。ここは時間をかけて醸成していく価値がある、と考えています。
―スピードを上げようとすると「技術的負債」が溜まる懸念もありますが、プロダクトの成長と技術の健全性は両立できるものでしょうか?
この2つは、実は競合しません。
技術的負債が溜まればプロダクトの成長は必ず鈍化しますし、逆に成長の過程で必ず負債が増えるわけでもない。
「どちらを取るか」ではなく、両取りできる案を考えて採用する。それがエンジニアリングの面白さだと思っています。
5. 個人より“仕事とチームの価値”に誇りを持てる人
―ロゴスウェアは、どんな成長やキャリアの可能性を提供できる会社だと思いますか?
どんな成長も、基本的には本人次第で可能だと思います。
もちろん様々な挑戦は歓迎ですが、私たちも営利企業であり、「顧客に対して価値のある物を生み出す」事が要求されます。
エンジニアは、設計や実装の筋の良さの追求、といったような指向性を強く持ちがちで、それはそれであるに越したことはないのですが、同時に『これはどう顧客の価値に繋がるか』と考える視点を持っていてほしいです。
そんなプロフェッショナルな姿勢を持つエンジニアと一緒に、成長していきたいですね。
―ロゴスウェアにマッチするのはどんなスタンスや価値観の人ですか?
「自分自身より、自分のした仕事、に対してプライドを持ちたいと思う人」
「自分自身が作る価値より、チームで作る価値、を最大化させたいと思う人」
を求めています。
6. さいごに
―最後に、候補者へメッセージをお願いします。
人間同士が刺激し合うことで、技術も文化も発展してきました。
AIが進化しても、人間がいる限り「学び」や「教育」は無くならないし、不要にもなりません。
学びの機会が増えれば増えるほど、人の人生は豊かになるものと考えています。
それを社会に対しても、社内においても体現していきたい。
そんなことを考えながら、目の前の問題解決を行い、それを通して成長を楽しむ。
そういう経験をしに来てほしいです。
★終わり★
渡部さんありがとうございました!
ロゴスウェアでは、さらなる組織拡大に向けて積極採用中です。
皆様のご応募をお待ちしております。