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大手SIerから Magic Moment Playbook のUIUXデザイナーへ。 業務システムのデザインが好きな野中の Magic Moment での挑戦

デザイン制作会社を経て、大手SIer でUI/UXデザイナーとして活躍。大企業の業務システムやWebサービスのデザインをメインに、UX戦略からGUIデザイン、ロゴデザインからDTPまで様々な経験を積む。その中でユーザー・ビジネス双方の体験価値を訴求できるMagic Moment Playbook を知り、Magic Moment のミッションに強く共感し、2022年5月入社。UIUXデザイナーとして日々ユーザーへの価値提供に向き合う。

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「徹底的に考えるフィロソフィー」の浸透を直感し、入社を決意

ーこれまでのキャリアを教えてください。
前職はSIerで受託案件のデザインをしていました。銀行・証券会社や公官庁、自動車メーカーやIoT事業会社など大企業の業務システムやWebサービス・アプリのデザインがメインで、UX戦略からGUIデザイン、開発連携までを仕事としていました。UXリサーチだけ、体験設計だけという仕事もあれば、サービスロゴのグラフィックデザインや DTP など範囲は広くて、いかにも受託デザイナーという感じですね。その前はデザイン制作会社、最初は輸入家具会社で働いていました。

ー Magic Moment 入社のきっかけや決め手はなんでしたか?
業務システムのデザインが好きで、特にユーザー・ビジネス双方の要求から抽出した体験価値をプロト化し検証改善するプロセスが好きだったのと、デザインシステムやガイドラインを作るのが大好物だったので、その両方が直近で求められていた点がきっかけです。募集記事と組織のフェーズや課題に対して、自身の経験と志向がマッチしていると感じましたし、デザイン仕事としてもかなり面白いフェーズで、UXデザイナーとしてこの機会を逃すのはあり得ないなと思いすぐ返事をしました。

また、最初にいただいたスカウトメッセージの構成の秀逸さに驚き、かなり徹底的に考え抜くフィロソフィーが浸透しているかもしれない、それならデザインも徹底的に出来るかもしれないと半ば直感的に思ったのもきっかけになりました。

その他に、面談の過程で実際に一緒に働くメンバーと話が出来たこと、あとは、これは意外と珍しいと思うのですが、開発側のメンバーとも複数話せたことも、入社後の働き方のイメージを明確に出来た点で決め手ではないでしょうか。

実際の面談では、こちらの質問に対して全くと言って良いほど嘘偽りのないスタンスで回答してくださるのが実感として伝わってきたので、とても信頼ができました。その信頼感も入社決定を後押しした要素だと思っています。

ー実際に入社してみていかがでしょうか。
まず、前述した「徹底的に考えるフィロソフィー」は期待通りでしたね。会社全体で大事にされているように感じます。会話での合意や空中戦が無い印象で、しっかりとドキュメントに落とす文化が好きで合っています。

”なんとなく”や”時間に追われて仕方なく…”という形で方針が決まって、過去にガッカリした経験をお持ちの方も少なくないと思いますが、中身が考え抜かれているのか、顧客にとって本質的な価値を提供できているのかを常に徹底的に問い検討する文化があることは期待以上と言えます。

良い意味のギャップとして、自分の仕事のペースや時間配分をちゃんと主体的に決められることです。スタートアップなので正直ある程度キツい状況も覚悟していたのですが、定時後1時間ぐらいでオフィスからほとんど人がいなくなることもよくあり、受託マインドの私は驚きました。仕事を強いられるという感覚は無いですね。自分のやりたいように、やれています。

顧客への価値提供を念頭にしたデザイナーの仕事に没頭できる環境が Magic Moment にはある

ーどのような業務を担当しているのでしょうか。
自社プロダクトである Magic Moment Playbook のUI/UXデザインをしています。今は UX の5段階モデルで言う、戦略から表層まで全て携わっています。ビジネス戦略とのつなぎこみや調整、全体のプランニングとスケジュール調整はプロダクトマネージャーが行い、ユーザーリサーチや提供価値定義からデザイナーが関わります。
具体的には、各新機能や改修の企画ごとにプロダクトマネージャーが立てたコンセプトの検証段階から入り、ユーザーヒアリング・要求分析・要件定義・ユーザーストーリー作成・プロトタイプ化などを行い企画を詰め、ユーザーテストを行いながら提供価値を検証・改善します。機能要件まで落として開発見積が出来る状態にし、GUIデザインを Figma で作るまでが主な仕事です。その後、開発側との調整・実装レビューまでをプロダクトマネージャーと共に意思決定しながら行っています。

ー他チームとどのように仕事をしていますか?
開発チームとの連携が一番多いですね。
基本的には「要件」段階から情報共有を行い、共同で検討を行っています。コンセプト検証段階でユーザーヒアリングに立ち会っていただくこともあります。

具体的には、企画の中で要件定義がある程度できた段階で、開発見積に向けて週1、2回検討のための打ち合わせを実施しています。その中では、盛り込んだ要件・機能の実現可能性・想定工数・優先順位を決め、デザイン側の独りよがりにならないか検討を行っています。開発開始からリリースまでは、細かいデザインの整合性を詰めたり QA を都度行ったりすることで、より顧客の体験価値を向上できないか最後まで検討しています。

ー入社して印象に残っているエピソードを教えてください。
Magic Moment には「カスタマーサクセスBPO」というチームがあり、実際に顧客と一緒に営業活動をしながら営業支援をしたり、Magic Moment Playbook の現場活用をサポートをしています。つまり、顧客とかなり近い位置や同じ立場で仕事をしている方が多くいる環境なんです。そのため、ハイコンテキストなユーザーリサーチでも社内で行える環境があるということなんですね。

入社して最初にユーザーリサーチを実施した際、「力になります!」と圧倒的に協力していただけるメンバーの姿勢に驚きました。正直、自分の業務が終わったら早く帰りたいですし、自身の成果に繋がらないことはやりたく無いのが普通です。前職の SIer では顧客までの距離が遠く、クライアント内でもユーザーテストやリサーチには準備・調整・連携に時間がかかることが普通でした。リクルートにも多くの時間を割くものの協力者がなかなか集まらないのが一般的では無いでしょうか。

ところが、Magic Moment では「明日」さらには「今日の夕方」など、あり得ないスピードでユーザーリサーチが実現できます。これはデザイナーにとってはありがたい環境です。また、実際の顧客に対するリサーチにおいても、普段から顧客企業の中に入って活動・支援しているため、依頼から1〜2週間で実現しました。かなり驚きです。検証改善のスピード感がこれほど速い現場を私は知りません。

ーどのような時にやりがいを感じますか。
一番は、顧客に使っていただいて具体的に結果が出たと報告があった瞬間です。顧客が得たい結果のために我々の仕事があるので、その点に尽きます。デザインが世の中の力になる瞬間を見るのが喜びです。

もちろん、顧客に届ける前にもやりがいを感じる瞬間はたくさんあります。

まず、ユーザーインタビューやテストを通して、提供価値定義につながるインサイトが発見できた瞬間や、顧客の課題や背景を理解して深く共感できた時にやりがいを感じます。「この人の、この瞬間の喜びのためにデザインをやっているんだな」と実感が出来るためです。

また、画面の情報設計や UI を決めていく際に、提供価値や顧客のユースケースに照らし合わせて、確からしい答えが出た時にもやりがいを感じます。論理的に整理された考えがデザインに反映され、それが必然的にユーザビリティや価値につながる瞬間は、デザインをやっていて良かったと思える瞬間の一つです。

特に、デザイン領域の中でもいわゆる「ユーザービリティ」がビジネスの力になる瞬間を過去何度も見て、ハマってしまいました。業務システムデザインで最も実感できるのではないかと思っています。

といいますのも個人的な所感ではありますが、広告やWebサイト・toC 向けアプリと比較すると、業務システムはデザインの中でもユーザービリティ、つまり使いやすさがビジネスへのインパクトの比重としてかなり大きいと感じています。

例えば、ある業務において手入力で60分かけて承認や確認まで行っていたものが6分で終わる画期的なサービスを提供できたとします。それをある大企業の1万人が使い、上役も含め平均時間単価が2,000円だったとすると、今までは60分なので2,000円☓10,000人=2,000万円かかりますよね。それを6分に短縮できたので200万円にできたといえます。年間10回業務の実行があるとすれば18,000万円の削減になります。その18,000万円で企業はもっと別の事にチャレンジできます。

もちろんこれは極端な例ですがそのインパクトの上下が、デザインによりもたらされる「ユーザビリティ」にかかっているため、明確にデザイナーとしての責任領域が結果としてもたらされるのが業務システムの好きな点ですね。

そのユーザービリティを突き詰めるとUXデザインが必須であり、提供価値から考えることが最も重要になってくるので、その結果各デザインフェーズにやりがいが存在するということになります。

本当に価値のあるものは何かを徹底的に追求することが当たり前にあるチーム

UI/UXデザイナーの田中との打ち合わせ

ーどのようなチームですか。
しっかりと余計な懸念なく話し合える心理的な安全性を、プロダクトマネージャーが担保してくれているように感じます。そのため、チームの雰囲気も比較的穏やかで仲が良いですね。しかし心は熱くといったチームでもあります。

実際にチームで大切にしていることとして、本当に顧客の為になるのか、顧客が得たい結果を得られるのかを徹底的に追求することがあります。
そのために、決して独りよがりのプロダクトにならないように、コンセプトの段階からユーザーリサーチで徹底的に現場の声を得て、仮説を検証し繰り返し改善を行っています。

また、これは入社当初から何度もプロダクトマネージャーと話していることですが、「スケジュールや時間が無いからと言って、検討しきれていない状態で開発に乗せるのを良しとしない」こと、「60〜70%で満足しない」ということです。時期やスケジュールを遅らせてでも本当に価値のあるものは何かを徹底的に追求することを当たり前にしており、デザイン仕事の指針としています。

ーチームで今後に向けて取り組んでいることは何でしょう。
提供価値設計からの一連のデザインプロセスに、指針となる判断基準を設けることです。
属人的にデザイン仕事を進めていくと、どうしても検討漏れが発生してしまいます。特に 今の Magic Moment のように少人数で進める場合は、どうしても近視眼的になりがちです。
「要件」フェーズから、ユースケースの前後の繋がりを考えられているか、そもそも使う顧客に複数属性があるのではないか、他画面の機能との整合性など想定できているか、更にGUIデザインの領域を判断基準に含むことを想定しています。もちろん縛ることが目的ではなく、想定漏れの有無を都度考えるのではなく質と効率を高めることが目的です。

こういった判断基準も含めて、デザインシステムとして仕組みを構築しようとしています。プロダクトコンセプト、デザインコンセプトは出来上がっているので、ここから先の判断基準となるデザインルール、GUIコンポーネント、デザインガイドラインと、より顧客への価値提供に集中するための仕組みづくりを開始しています。

デザインについて妥協なく語り、創り出すことにワクワクできる方とご一緒したい

ーこれから、どのような人と働きたいですか?
デザイナー限定でお伝えすると、まずはデザインの仕事が好きであること。「こうするとお客さんは一番嬉しいよね」を一緒に話せる方だと嬉しいです。次にデザインの根拠まで考えるのが好きな方。細かい話ですが、パターンを出してメリットデメリットから最も妥当なデザインを検討するのが好きな方だと最高です。

Magic Moment の目指している世界を一緒に創りたい、と純粋にワクワクする心を持つ人たちが続々と集まっています。人が人でしかできないことに集中し、人と人が強く結ばれる世界を実現したいと私たちは思っています。進化するデジタルをうまく使い、余計なことはテクノロジーに任せて、人にしかできない価値が生み出される瞬間を、一緒に作り出していく仲間をお待ちしています。正直かなり面白いフェーズです。

旅行での一コマ。野中のアクティブな一面!

そんな野中の休日:
子供と家でポケモンをしたり、家族で湘南の海やカフェに行ってのんびり過ごすのが好きです。旅行が好きで特に沖縄が好きです。ただ、すぐお茶休憩をしたくなるので、最近は良いカフェがあるかで旅先を決めています。

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