1
/
5

【CEOインタビュー(後編)】柄本 真吾

起業から2年半。会社はどんな雰囲気ですか?

非常に活気にあふれていて、かつ、大人な雰囲気ですね。仕事をする時は徹底的に仕事をする。遊ぶ時は遊ぶ。議論をする時は真剣に自分の専門領域からの観点で徹底的に議論をします。弊社は少数精鋭で優秀な社員が多いので、プライベートも仕事も大切にしながら、自分のペースで働ける環境を作りたいと思い、彼らが最も効率良く働ける環境を作るために社員は週3日の出社でOKにしています。あとの2日は家で勤務することが可能で、各々のやりやすいように働いてもらっています。皆ファッションが大好きという情熱を持っているメンバーばかりなので、なんとかユーザーの使いづらさという課題を解決したいという想いでサービスの立ち上げに従事してもらっています。

理想的な環境ですね

人生や仕事と真剣に向き合っている方にとっては理想的な環境だと思いますが、指示待ちや腰掛けでいいと思っている方からすると非常に居心地が悪いと思います。そして、私としてはもっともっと働きやすい環境にチャレンジをしたいとも思っています。給与ももっと上げたいと思っていますし、自由度と権限、そしてもちろん責任もセットですが、どんどんメンバーが考えて動き、会社のために良いと思うことにチャレンジしてほしいなと思っています。

今の仕事で喜びを感じるのはどんな時ですか?

僕のビジョンや理念、サービス、戦略などに共感をしてくれた仲間が会社に入ってくれる時ですね。社員の中には入社前に、「妻に『その会社、大丈夫なの?』と心配されました」という人もいましたが、そういう時は僕の家族を連れてその社員のご家族にお会いしに、すぐお伺いしに行くんです。膝を付け合わせて、ご家族にもどういう会社にしたいのか、どんなことを旦那さんにお願いしたいと思っているのか、僕自身、そして僕の家族を含めて全部見ていただき、何か不安なことやご不満、クレーム、お願い、何かあればすぐにお電話してきていただいて結構です。とお名刺をお渡しします。そういった行動で誠意を見ていただき、ご家族にも安心してもらったりしています。その一方、責任が増えることによるプレッシャーを感じて夢でうなされたりしてますが(笑)。

また、新しいクライアントがunisizeを開始してくれるときももちろん嬉しいです。嬉しくて新しいクライアントが増える度にサービスチェック含め色々洋服を買ってみるのですが、おかげさまで色んな洋服が家に溢れかえっていますw

makipのここをもっと変えたい、良くしたい!

前にも挙げましたが、もっとメンバーの自由度、裁量権、権限、責任を増やしたいと思っています。そのためには私含め役員陣が口を出す頻度を減らし、大怪我にならない範囲で、例え失敗をしたとしても見守ってあげることが必要だと思っています。また、まだまだサラリーマン体質が抜けていないメンバーもいますし、プロ意識が足りないメンバーもいます。もっと自由な発想でクリエイティビティ溢れる大人なプロフェッショナル集団になっていきたいと思っています。

ここがメイキップのターニングポイント

常にターニングなのでちょっとまだ俯瞰してここから変わったな。というポイントを認識しきれていませんがw 2016年の秋冬ぐらいから徐々にクライアントが増え始め、実績が積み上がってきた感があります。新しいサービス、新しい文化を根付かせるということは非常に骨が折れることですが、比較的スムーズに立ち上がれたかなと思っています。ただ、まだまだここからですね。本当にアパレルEC企業のインフラになりたいと心から思っていますので、全てのアパレルECサイトにご導入いただくのが目標です。

ストレス解消法は?

仕事とは関係ない仲間、例えば筑波大ラグビー部の仲間と飲みに行くことですね。仕事を始めると、駆け引きなしに話ができる相手がどうしても減ってしまうので、僕が社長という肩書を忘れて本音で語り合える仲間は、本当にかけがえのない財産です。完全なプライベートで飲みに行ける機会は1か月に1回あるかどうかですが、その1回の2~3時間が心から楽しく、息抜きになっています。

今後のビジョンについては、どう考えていますか。

東京オリンピックの2020年までに上場して、将来的に海外展開することです。そのために、洋服のサイズだけでなく靴や下着、バッグなど利用者が必要としているサイズの商品を間違いなくネット上で購入できるよう、もっとジャンルを広げていかなければなりません。また、unisize以外のビジネスも立ち上げていけたらと思っています。僕の中で新規ビジネスを立ち上げる時の基準があり、

「一定規模以上の市場があること」

「その市場がものすごいスピードで拡大していること」

「何かボトルネックがあり、その課題を解決すると爆発的に伸びる市場であること」

「自分たちのアプローチ方法ですぐに追いつけないであろう参入障壁を築けるかどうか」

などの基準を元に判断をしています。これらの条件に当てはまるかどうかは常に自分の頭の中で考えながら様々な市場を見ています。

海外展開についての展望/詳細を教えてください。

僕らのようなアンケートでここまでの精度を担保したサービスは海外を見渡しても類を見ません。ですので、unisizeという武器を持って海外に出て行くことも夢ではないと思っています。全世界において、unisizeが洋服のサイズプラットフォームになることが最終的なunisize事業の目標です。

事業が拡大しようとも、絶対に変わらない“理念”を教えて下さい。

会社名の語源である“Make IT possible”ですね。インターネットやテクノロジーを使って概念を変えることで、今まで不可能だったことを可能にしていこうとの思いが込められています。この理念のもとに、僕はよくこんな質問を人に投げかけます。「どんな人生にしたいですか?」と。

好きでもない会社で毎日働きながら、なんとなく生きている方もいらっしゃると思いますが、自分の人生をどう生きるかを明確にし、“自分の人生に真剣に向き合う”という価値観を、僕と触れ合う方、また、弊社のサービスを通して触れ合う方、そしてこの記事を読んでいるひとりでも多くの方に持ってもらえたら、僕の人生は幸せだと思っています。

柄本 真吾(つかもと しんご) 株式会社makip 代表取締役社長

1981年生まれ、静岡県三島市出身。静岡聖光学院中学・高校を経て、筑波大学第二学群生物資源学類に入学。在学中は、体育会ラグビー部に所属するとともに、花卉・蔬菜研究室にて花の香りを研究する。2003年、株式会社セプテーニへ入社。社内新規ビジネス部署や子会社にて、新規事業の立ち上げを数多く経験。その後、2007年に株式会社ドリコムへ転職し、広告本部部長を歴任。2015年、株式会社メイキップを設立。現在、洋服を買うときにより良いサイズを推奨するレコメンドシステム「unisize」をリリースし、EC業界、アパレル業界から注目を集めている。

株式会社メイキップ HP https://makip.co.jp/

株式会社メイキップでは一緒に働く仲間を募集しています
3 いいね!
3 いいね!
今週のランキング