こんにちは! Meetscom株式会社の採用担当です。
今回は、実務未経験でエンジニアにキャリアチェンジをして、現在は当社の主力サービス「KoeTomo」のアプリ開発チームを牽引する古川 慧史郎さんにお話を伺いました。
「もっとユーザーに近い場所で開発がしたい」という熱い想いで、建設業界の職人からエンジニアへと転身を遂げた古川さん。数百万人のユーザーを抱えるサービスの裏側で、どのような葛藤を乗り越え、技術者として成長してきたのか。これまでのキャリアや開発環境について伺いました。
プロフィール
古川 慧史郎(ふるかわ けいしろう)(アプリケーション開発 リーダー)
福岡県出身。2015年に上京し、約3年半、建設業界で職人として勤務。30歳目前でエンジニアへ転身。1社目のシステム開発会社を経て、2020年1月にMeetscomへ入社。入社後はサーバーサイドからiOS開発へ幅を広げ、現在はアプリ開発チームのリーダーとして活躍中。
30歳目前、「今しかない」と飛び込んだエンジニアの世界
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――古川さん、今日はよろしくお願いします!社内ではもうすっかり頼れるリーダーですが、実はエンジニアになる前は「職人」をされていたんですよね?
そうなんです。実は上京して最初の3年半は、工務店のようなところで職人として働いていました。もともと図工とか油絵とか、自分の手でモノを作るのが大好きだったんです。
ただ、30歳という年齢が近づいてきた時、キャリアチェンジするなら今しかないと強く感じて。当時、SNSなどでエンジニアブームが来ていて、単純に面白そうだなと影響されたのもありますね。それで思い切って挑戦してみようと思ったんです。
――そこから未経験でエンジニアの世界へ。1社目を経て、なぜMeetscomを選ばれたのでしょうか?当時の心境を教えてください。
1社目は少人数の会社で、自社で使う給与管理システムを2人で作っていました。未経験から自社開発に関われたのは幸運でしたが、いざ実務に入るとテキストでの勉強とは全然違って。仕様変更も多いし、ドキュメントもない中で都度聞きながら対応するのが本当に大変で、毎日焦りながらやっていました。
そうして業務システムを作る中で、次第にもっと一般のユーザーさんが使う、BtoCのサービスを作ってみたいという気持ちが強くなっていた時、転職サイトでMeetscomを見つけました。決め手は、数百万人のユーザーがいるサービスを持っていること。エンジニア歴1年程度の私にも面接のチャンスをくれて、面接で八尾さんたちがすごく落ち着いて話を聞いてくれたのが印象的でした。「ここならチャンスがあるかもしれない」と直感しましたね。
「文化祭」のような熱気の中で。数百万人が使うアプリを支える責任
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――入社してからもうすぐ6年になりますね。入社前と後で、働き方や開発への関わり方に変化はありましたか?
大きく変わりましたね。入社当時はサーバーサイドの経験しかありませんでしたが、たまたまiOSのポジションが空いていたこともあって、やってみると任せてもらえたんです。やりたいと手を挙げれば、未経験の分野でも任せてもらえる。この柔軟さは、うちの会社の本当にいいところだと思います。
現在はアプリ開発チームのリーダーという肩書きですが、チームメンバーの2人も私と同じくらいの経験があって優秀なんです。私はiOSがメインですが、Android担当のメンバーに逆に教えてもらうこともあって、横の知識のやり取りがすごく活発ですね。
――メンバー同士で教え合う関係性、素敵ですね。印象に残っているプロジェクトはありますか?
印象に残っているのは、自社サービスのKoeTomoだけでなく、受託開発も担当した時のことですね。フードデリバリーやフリマアプリなどを作ったのですが、当時最新の技術を使っていたのでチーム内に知見が少なくて。「これどうやるんだろう?」とみんなで調査しながら、手探りで作り上げました。それがまるで文化祭の前日みたいなワクワク感があって、本当に楽しかったんです。
――いいですね、チームの一体感が伝わってきます!一方で、KoeTomoの開発だと、自社開発な分、開発の醍醐味も大きいのではないでしょうか?
そうですね。特に課金システムの導入は、面白さと同時に緊張感がありました。投げ銭やサブスクリプション機能など、ユーザーさんのお金を扱う機能なので、失敗は許されません。Appleの規約や他社事例を徹底的にリサーチし、「支払いに失敗したら?」「解約後の有効期間は?」とあらゆるケースを想定してテストを繰り返しました。他の機能開発に比べて圧倒的に大変でしたが、リリースして実際に使ってもらえた時の喜びは何物にも代えがたいですね。
仕様書よりも「対話」を。Meetscom流の開発スタイル
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――Meetscomの開発スタイルについて、古川さんはどう感じていますか?前職との違いなどはありますか?
一番の違いは、ガチガチの仕様書からスタートしないことですね。まず「こんな機能があったらいいよね」というアイデアをみんなで出し合い、相談しながら形にしていきます。
とりあえず作ってリリースしてみて、ユーザーさんの反応を見てすぐに改善する。このサイクルの速さと、ユーザーさんとの距離の近さが、Meetscomでの開発の醍醐味です。
もちろん、全部がうまくいくわけではありません。例えば「グループ通話」機能は大ヒットして主力機能になりましたが、逆に自信満々で作り込んだ「コミュニティ機能」があまり使われなかったり...(笑)。自分たちがいいと思ったものが必ずしも刺さるわけではない。そういうダイレクトな反応も含めて、自分たちの技術が誰かの居場所を作っているという手触り感がありますね。
――確かに、週1回の定例会でも、職種関係なく活発に意見が出ていますよね。ユーザーの声はどうやって拾っているんですか?
アプリ内のアンケート機能も使いますが、もっと直接的ですよ。例えばグループ通話機能を使って、ユーザーさん数名に集まってもらい、そこに私が司会として参加して「KoeTomoに何が必要?」「どんな機能が欲しい?」と直接話し合う座談会を開いたりしています。
ここまでユーザーに近い距離で、言われた通りに作るのではなく「何を作るべきか」から関われるのは、エンジニアとしてすごくやりがいがありますよ 。
働きながら大学で学ぶ。技術者としての飽くなき探求心
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――古川さんは、働きながらオンラインで大学に通われているとも聞きました。そのモチベーションはどこから来るのですか?
実は今、コンピューターサイエンスの学位取得を目指して勉強中なんです。私は元々職人で、情報系の学部出身ではないため、基礎から体系的に学び直したいという思いがずっとあって。
業務でコードを書くことはできても、その裏にある理論や原理原則を深く理解することで、エンジニアとしてもう一段階レベルアップしたい。そんな個人の想いを、会社も応援してくれています。
――ご自身の成長意欲が高いのはもちろんですが、そうした「新しい領域を学びたい」という意欲を、業務の中で活かせるチャンスはあるのでしょうか?
それはすごくありますね。うちは定期的な1on1で「今やりたいこと」や「将来のキャリア」をしっかり聞いてくれるんです。私はそこで「アプリだけでなく、バックエンドもやってみたい」と伝えました。すると、すぐにその希望を汲み取ってくれて、実際に任せてもらえています。
今はまだ少人数の組織で手が足りていないという事情もありますが、だからこそ「アプリ担当だからアプリだけ」という垣根がなく、バックエンドの領域まで自然と染み出すような越境が歓迎されるんです。未知の領域なので大変なこともありますが、フルスタックな技術力を身につけたい私にとっては、実践で経験を積める最高の環境ですね。
――最後に、そんな成長環境があるMeetscomで、どんな方と一緒に働きたいですか?未来の仲間へのメッセージをお願いします。
今はまだ少人数のチームなので、「選り好みせずに何でもやってみたい!」という好奇心旺盛な方が合っていると思います。
正直に言うと、ドキュメントや仕様書が完璧に整備されているわけではありません。だからこそ、分からないことがあれば自分から積極的に質問して、周りとコミュニケーションを取りながら前に進める方だと嬉しいですね。また、ユーザー数が多い分、いたずらをするユーザーへの対策なども必要になりますが、それも「セキュリティの知見を深めるチャンス」としてポジティブに捉えられるようなバイタリティがあるとなお良いですね。
そして何より伝えたいのは、キャリアが浅くても大丈夫ということです。私自身も1年程度の経験で入社しましたし、Meetscomでエンジニアキャリアをスタートさせたメンバーもいます。「自分の技術で誰かの役に立ちたい」「ユーザーに近い場所で開発したい」という想いがあれば、チャンスは必ずあります。ぜひ一度、お話ししましょう!
ユーザー数数百万人規模のサービスを、少人数で、しかも楽しみながら開発する。そんなMeetscomの「熱量」に触れてみたい方は、ぜひエントリーをお待ちしています!