「何か一つ、本気で取り組めるものが欲しい」
「何か一つ、本気で取り組めるものが欲しい」
大学時代、Mさんが研究に打ち込むきっかけは、そんな思いでした。
岡山県出身のMさんは、岡山理科大学工学部情報工学科で、論理回路やデジタル回路といったハードウェア寄りの分野を学び、画像処理の高速化をテーマに約3年間研究に取り組んでいました。
大学ではサークルにも入りましたが、ちょうどコロナ禍と重なり、思うように活動できない時期が続きました。そんな中で出会ったのが、2年生から参加した研究室での活動でした。
——研究を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
「最初は、何か本気で取り組めるものが欲しいと思っていました。コロナの影響でサークル活動が難しくなってしまって、その中で本気でやれるものはないかと考えていた時に、研究室に入れる話がありました。」
研究室では、先生と日々議論しながら、自分から研究に打ち込んでいったそうです。強制されていたというよりも、自分の意思で取り組んでいた感覚が強かったといいます。
その経験は、就職活動の軸にもつながっていきました。
「やりたい技術や領域に挑戦できる会社で働きたい」
そう考えて入社したミックウェア。神戸での研修を終えたMさんに告げられた配属先は、北海道・札幌でした。
今回は、岡山から神戸、そして札幌へと環境を変えながら新卒1年目を過ごしてきたMさんに、北海道での暮らし、入社後の成長、生活面のリアル、そして就活生へのメッセージを聞きました。
1. 「大阪か東京だと思っていた」——想定外の札幌配属が、ワクワクに変わるまで
最初に感じたのは、正直な驚き
ミックウェアに入社後、神戸での研修を経て札幌配属を告げられたMさん。
岡山出身で、北海道には旅行でも訪れたことがなかったといいます。大阪や東京で働くことをなんとなく想像していたため、最初に札幌配属を聞いた時は、率直に驚きが大きかったそうです。
——札幌配属と聞いた時、率直にどう感じましたか?
「最初はびっくりしました。正直、大阪か東京だと勝手に思っていたところがあったので、北海道と聞いて驚きました。」
初めての北海道、初めての雪国での生活。どのくらい雪が降るのか、冬はどんな暮らしになるのか、土地勘のない場所で一人暮らしを始めることへの不安もありました。
配属先よりも、「そこで何ができるか」が大きかった
最初は少しネガティブな気持ちもあった札幌配属。しかし、その印象は配属理由と担当業務を聞いたことで変わっていきました。
Mさんが現在担当しているのは、車のエンジンをかけてから車が立ち上がり、動き出すまでの電源状態に関わる領域です。大学時代にハードウェア寄りの研究に取り組んでいたMさんにとって、自分がやりたいと考えていた領域に近い仕事でした。
——不安な気持ちは、どのように変わっていきましたか?
「配属を聞かされた時は、少しネガティブだったかもしれません。ただ、なぜ札幌配属になったのかを聞くと、期待やワクワクの方が大きくなりました。配属先だけを聞いた時よりも、そこで何ができるのか、今やっている業務内容を知った後の方が、ワクワクに変わりました。」
想定外だった札幌配属。
けれど、それはMさんにとって「自分がやりたい領域に挑戦できる場所」でもありました。
勤務地だけを見れば不安だったことも、そこで経験できる仕事を知ることで、前向きな挑戦へと変わっていきました。
2. 北海道での一人暮らし。生活も、趣味も、想像以上に楽しめている
住んでみて感じた、札幌の暮らしやすさ
実際に札幌で生活を始めてみると、Mさんは想像以上に暮らしやすさを感じたそうです。
地元の岡山では市街地から少し離れた場所に住んでいたこともあり、地下鉄や電車で移動しやすい札幌の便利さには驚きがありました。大通エリアに行けば買い物もしやすく、日常生活で困ることは少ないといいます。
——実際に札幌で暮らしてみて、生活のしやすさはどうですか?
「便利さで言うと、圧倒的に札幌の方が便利だと思います。札幌は地下鉄や電車があり、移動しやすいです。大通りに行けば何でもあるので、買い物もしやすく、生活はしやすいと感じています。」
休日は大通りで開催されるイベントに出かけたり、旅行に行ったりすることもあります。札幌は街に賑わいがあり、食事もおいしいと感じているそうです。今後は定山渓などの温泉や、ご飯屋さん巡りにも行ってみたいと話していました。
雪国ならではの洗礼もあった
一方で、北海道ならではの大変さもありました。
特に印象に残っているのは、やはり雪。想像以上に雪が降り、出勤時には余裕を持って行動する必要があったといいます。路面が凍結している時には転んでしまったこともあり、その経験から冬靴の重要性を知ったそうです。
——生活面で大変だったことはありますか?
「やはり雪が一番大変でした。想像以上に降りましたし、出勤時も余裕を持って動かないと怖いと感じました。路面が凍結している時にはかなり滑って転んでしまい、その時に冬靴というものを知りました。」
冬靴は、ローファーのような見た目で裏に滑り止めが付いたものを使用していたとのこと。岡山ではなじみのなかった雪国ならではのアイテムも、実際に生活する中で少しずつ身につけていきました。
そんな中で助けになっているのが、札幌オフィスの立地です。札幌オフィスは地下鉄の改札から地下を通って通勤できるため、雪の上を歩かずに済む点が冬場には大きな安心感につながっています。
新卒1年目の生活面。給与は安心材料の一つに
就活生にとって、勤務地と同じくらい気になるのが、入社後の生活やお金のことです。
Mさんも、入社前に給与は判断材料の一つとして見ていました。ただし、一番大切にしていたのは給与ではなく、自分がやりたいことに挑戦できるかどうか。そのうえで、収入面にも納得感があったと話します。
——新卒の年収を聞いた時、どう感じましたか?
「高いなと思いました。今もそう思っています。ネットなどでは生活がカツカツという話も見ますが、自分の場合は余裕がありますし、自分のやりたいことにもお金を使えるので、満足度は高いです。」
現在は、生活費をまかいながら貯金もしつつ、趣味や自己投資にもお金を使えているそうです。最近ではデスクトップパソコンを購入し、ゲームだけでなく、プログラミングの勉強にも活用しています。
学生時代と比べると、興味を持ったことにお金を使いやすくなり、旅行などにも挑戦しやすくなったと感じているそうです。
北海道での一人暮らしは、最初こそ不安もありました。
それでも今では、生活も趣味も、自分のやりたいことを楽しめる環境になっています。
3. 「次は何をすればいいですか?」から、「自分はどうしたいか」へ
1年目から、設計から試験まで幅広く経験
Mさんが現在携わっているのは、車の電源状態を制御する領域です。車に乗ってエンジンをかけ、車が立ち上がって動き出すまでの電源状態に関わる部分を担当しています。
チームの中では、設計からシステム試験まで幅広く経験しています。実際にお客様先へ行き、実車で試験を行うこともあり、新卒1年目から実践的な業務に関わってきました。
——現在の業務について教えてください。
「車に乗ってエンジンをかけ、車が立ち上がって動き出すまでの電源状態を制御する領域に携わっています。基本的には、いろいろなことを幅広くやらせてもらっています。設計からシステム試験まで取り組んでいて、実際にお客様先へ行き、実車で試験を行うこともあります。」
1年目から幅広い業務を経験する中で、Mさんが特に成長を感じているのは、技術力だけではありません。仕事への向き合い方、つまりマインド面の変化が大きかったといいます。
入社当初は、聞いてばかりだった
入社当初は分からないことが多く、先輩に聞きながら仕事を進めることが多かったそうです。自分で判断するよりも、「次は何をすればいいですか」と指示を求める場面が多かったと振り返ります。
そんなMさんの意識を変えるきっかけになったのが、OJT担当の先輩との関わりでした。
——入社から1年で、仕事への向き合い方に変化はありましたか?
「マインド面はかなり変わったと思います。最初はわからないことが多く、聞いてばかりで、やる内容を指示してもらう形になっていました。今は、自分で考えて行動することが少しずつできるようになってきたと感じています。」
——その変化のきっかけは何だったのでしょうか?
「OJTの方との会話の中で導いてもらったことが大きいです。次にどうすればよいですか、という聞き方をしてしまうことがあったのですが、“自分はどうしたいのか”を考えるよう促してもらいました。」
「次は何をすればいいですか?」から、「自分はどうしたいか」へ。
その意識の変化によって、自分なりの考えを持って相談できるようになり、会話のリレーも以前より円滑に進むようになったといいます。結果として、一つひとつのタスクも以前より早く進められるようになってきたそうです。
技術面でも、少しずつ積み上がってきたもの
技術面では、担当している電源領域の知見や、実際の試験の進め方が少しずつ蓄えられてきました。もともとは素人の状態から始まったため、少しずつ成長できている実感があると話します。
一方で、Mさんは現状に満足しているわけではありません。
——技術面で成長したと感じることはありますか?
「今担当している電源領域の知見や、実際の試験の進め方などが蓄えられてきたと感じています。ただ、まだまだ学ぶべきことは多く、領域全体で見ると技術レベルは全体の半分にも届いていないと思います。」
今後は、現在担当している領域をさらに深く理解し、関連する機能や連携部分についても知識を広げていきたいと話しています。将来的には、技術面でリードできる存在になることが目標です。
挑戦の機会が、成長を後押ししてくれる
Mさんがミックウェアの環境として感じているのは、挑戦の機会を与えてもらえることです。
1年目から外部の試験に参加する機会があり、やってみたいことを言葉にすれば、「やってみたら」と背中を押してもらえる。そうした環境が、Mさんの成長を支えています。
——ミックウェアの社風と、自分が合っていると感じることはありますか?
「1年目から外部の試験に行かせてもらえるなど、挑戦の機会を与えてもらえる環境があると感じています。手を挙げて“これをやりたいです”と相談することが大事で、やってみたらと言ってもらえる環境があると思います。」
やってみたいことを言葉にする。
そして、任された機会の中で自分で考えて動いてみる。
その積み重ねが、Mさんの1年目の成長につながっていました。
4. 就活で大切なのは、条件だけじゃない“自分の軸”を持つこと
会社選びで大切にしていたこと
最後に、就活生に向けてアドバイスを聞きました。
Mさんが伝えたいのは、「自分の軸を持って会社を見ること」です。自身の就職活動では、本当にやりたい技術や領域があり、そこに挑戦できる会社を探していました。
給与や勤務地も判断材料の一つではありますが、それ以上に「自分が何に挑戦したいのか」を大切にしていたといいます。
——就活生に向けて、アドバイスをお願いします。
「自分の軸を持って考えることが大事だと思います。私の場合は、本当にやりたい技術や領域があり、そこに挑戦できる会社を探していました。何かしら自分の軸を持って、会社を見ることが大切だと思います。」
また、技術領域だけでなく、その会社で自分が楽しめるか、楽しく生活できるかという視点も判断軸として持っていたそうです。
仕事としてやりたいことができるか。
その土地で、自分らしく生活できるか。
働く環境の中で、前向きに挑戦できるか。
Mさんにとって会社選びは、条件だけで決めるものではなく、自分の価値観と向き合う時間でもありました。
本気で取り組んだ経験が、自分の軸になる
Mさんが学生に向けてもう一つ伝えたいこと。
それは、何か一つ、全力で取り組む経験を持つことです。
Mさんにとって、それは大学時代の研究でした。コロナ禍で出会った研究に本気で取り組んだ経験が、今の考え方や生活の軸になっています。
——最後に、学生に向けて一言お願いします。
「何か一つ、全力でやることが大事だと思います。私の場合は研究でした。何か一つ全力で挑戦した経験は、今の自分の考え方や生活の軸になっています。本気で取り組めることを見つけて、挑戦してみるとよいと思います。」
想定外の札幌配属も、新しい仕事への挑戦も、前向きに受け止められたのは、自分の中に「やりたいことへ向かう軸」があったからなのかもしれません。
おわりに|どこで働くかより、その場所で何に挑戦できるか
岡山で学生時代を過ごし、神戸で研修を受け、そして札幌へ。
Mさんの1年は、環境の変化の連続でした。最初は驚きや不安もあった北海道配属。しかし、そこで待っていたのは、自分が挑戦したかった領域に近い仕事、暮らしやすい札幌での生活、そして「自分で考える力」を育ててくれる環境でした。
大切なのは、どこで働くかだけではなく、その場所で何に挑戦できるか。
そして、その挑戦を自分の成長につなげられるか。
Mさんの姿から見えてきたのは、そんな働き方でした。
自分の軸を持ち、やってみたいことを言葉にしながら、一歩ずつ挑戦していく。
そんな働き方をしたい人にとって、ミックウェアには成長のチャンスが広がっています。