スマホ1台で誰もがゲーム実況を楽しめる、ライブ配信プラットフォーム「Mirrativ(ミラティブ)」。ここで、配信者一人ひとりの可能性を広げるために奔走しているのが、ユーザー企画部で部長を務める倉橋です。
新卒でWebメディアの編集者からキャリアをスタートさせた彼女が、なぜミラティブを選び、現在はどのような想いで業務に向き合っているのか。「尖った専門性がなくても、価値は生み出せる」と語る、その真意を聞きました。
倉橋 眞子(くらはし まこ)
新卒で、グリー株式会社(現:グリーホールディングス株式会社)入社。Webメディアのライター・編集者、事業責任者、経営企画などを歴任。2022年、ミラティブに参画。広報、マーケティングを経て、配信者支援チームの立ち上げを牽引。2025年8月より部長就任。
キャリアの軸は、「人をエンパワーメントすること」
―― まずは、これまでの経歴とミラティブへの入社の決め手を教えてください。
私のキャリアの根底にあるのは、一貫して「人をエンパワーメントしたい」という想いです。新卒で入ったグリーではWebメディアの編集者としてその軸を体現しようとしていましたが、記事をインターネット上で発信するという方法は一方向的で、読者さんの人生に深く関わることに限界を感じる瞬間もありました。
そんなとき、友人がミラティブに転職したことをきっかけに、このサービスの存在を知りました。Mirrativは単なる配信サービスではなく、ライブ配信を通じて同時接続的かつ双方向につながることで「誰かの居場所」を提供しています。コミュニティの力で個人の可能性を最大化させるミラティブの思想に触れ、「ここなら自分が本当に大事にしたいことに挑戦できる」と確信し、入社を決めました。
役割を柔軟に横断する「ハイブリッドなチーム」の難しさと面白さ
―― 現在は部長として、どのような役割を担っていますか?
2025年8月から部長という役割を任せていただいていますが、一番の変化は「メンバー一人ひとりのキャリア」に向き合う時間が圧倒的に増えたことです。それまでは自分の成果や成長に意識が向きがちでしたが、今は「どうすればメンバーが背中を押され、市場価値を高めていけるか」を最優先に考えています。
私たちが率いるストリーマーエンパワーメントチームは、少し特殊な組織です。PdMの視点も、営業の交渉力も、企画のクリエイティビティも求められる。いわば、役割を固定しない「ハイブリッドな働き方」が重要になります。
かつてはメンバーそれぞれの得意領域で役割分担をしていましたが、事業スピードが加速する中で、分業によるタイムロスが課題になりました。そこで2025年の秋、全員が横断的に動ける体制へと舵を切りました。ロールモデルが少ない未知の領域ですが、この多角的な働き方そのものを新しい価値として言語化し、評価できる仕組みを自分たちでつくっていきたいと考えています。
1つで尖らなくてもいい。2つ、3つと「スキルの掛け算」を増やす
―― チームメンバーには、具体的にどのようなアドバイスをしていますか?
よく伝えているのは、「スキルの掛け算」という考え方です。「2つ以上のスキルを高いレベルで掛け合わせてほしい」と話しています。
わたしたちのチームは配信者さんやユーザーさんに関わる新規事業を担当することが多く、まったく新しい価値を模索・創造し、新しい事業モデルやビジネスに挑戦することも多いです。できることが固定されてしまうと、あらゆる方面のステークホルダーといっしょに仕事をする上でスピードが落ちてしまったり、品質を担保できなかったりします。自らが実際にその領域の専門家である必要はなく、専門家と高いレベルで対話できることが重要だと思っています。
例えば、「営業ができて、かつユーザーのインサイトを深く理解している」とか、「技術的な知識を持ちながら、配信者事務所とも円滑に折衝できる」といった具合です。
2つのスキルを3つに、3つを4つに。掛け合わせる幅が広がるほど、その人にしか出せない希少価値が生まれます。メンバーは日々ハードな挑戦を続けていますが、新しい領域を吸収することへの確かな手応えを感じてくれているようです。
挫折を救ったのは、泥臭い「ユーザー観察」
―― 倉橋さんご自身も、その「スキルの掛け算」を体現されてきたのでしょうか。
私自身も、何かのスペシャリストだったわけではありません。編集、広報、企画、マーケティング……色々な経験はしてきましたが、どれか一つで「業界一」と言えるものはありませんでした。
特にミラティブ入社後は、専門性の高いPdMやマーケターと議論する中で、自分のスキルが追いつかず、社内の人と比べて劣等感にかられたり、自分の業務遂行レベルの低さに挫折を感じた時期もありました。そこで「何か一つ、誰にも負けない武器を持とう」と決めて取り組んだのが、徹底的な「ユーザー観察」です。
起きている時間は、ほぼすべてスマホで配信を見続ける。そんな日々を1、2か月送るうちに、ユーザーさんが何に喜び、何を好まないのかが肌感覚でわかるようになりました。そこからは、会議でも自信を持って発言できるようになりました。そして、事業を立ち上げるというタイミングで、過去の多様な経験が一本に繋がり始めた感覚がありました。
何か一つで突き抜けられなくても、経験を掛け合わせ、誠実に向き合うことで、必ず独自の価値は生み出せる。それが私の今の自信になっています。
正直に申し上げると、私のスキルアセットは決して高い水準ではありません。秀でた頭の良さもないし、高度なトーク力もありません。謙遜じゃなくて、「この領域はあなただよね!」と頼られたことは人生においてほとんどありません(笑)でも、自分がどの領域のおいてもひと一倍努力しないといけないことを身をもって実感しているからこそ、できることもあるんだなと日々感じています。
スキルの掛け算って一見難しいように聞こえますが、愚直さに取り組む胆力と諦めない意思力があればできます。なにかでNo.1にはなれなくても努力次第でオンリーワンになれるよねという発想です。
スピード感とデータ、そして「ユーザーのために」という純粋な文化
―― ミラティブで働く面白さは、どこにあると感じますか?
ミラティブには「ユーザーさんのために」という共通認識が浸透しています。役職関係なく全員ミラティブを触ってるから、まどろこしい前提説明が、社長含む役員と会話する時も必要ありません。最初から「どうすればもっとユーザーさんに価値ある体験を提供できるか」という建設的な議論からスタートできる。この心理的安全性と意思決定の速さは、ミラティブならではの魅力です。
また、企画職であっても自らSQLをもちいてデータを見る文化があります。自分が企画した施策の反応が、数字と、ユーザーさんたちの反応の両面ですぐに返ってくる。この「圧倒的なフィードバックの速さ」が、企画者としての成長を加速させてくれる環境だと思います。
―― どんな方と一緒に働きたいですか?
「自分の担当はここまで」と線を引かず、スキルの幅を広げることを楽しめる方、そして何よりユーザーさんの物語を大切にできる方です。
ミラティブは、今まさに新しい事業や戦略が次々と生まれているエキサイティングなフェーズです。自分自身をアンラーニングし、新しいスキルの掛け算に挑戦したいという意欲のある方と、ぜひ一緒に「好きでつながり、自分の物語(ナラティブ)が生まれる居場所」をつくっていきたいです。
最後に。仕事と向き合い続けるために、大切にしている時間
―― ミラティブのビジョンは「好きでつながり、自分の物語(ナラティブ)が生まれる居場所」です。ユーザーさんの「好き」や居場所に向き合う仕事ですが、倉橋さん自身は、仕事以外ではどんな「好き」を軸にしていますか?
旅行ですね。年に2回は海外に行きますし、1週間ほどまとまった休みを取って、しっかりリフレッシュしています。集中して働き、集中して旅に出る。私にはこの働き方が合っていると思います。
※記事の内容は取材当時(2026年1月時点)のものです。
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