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小学生から家計管理、大学生からずっと予算達成しているけど、なんか聞きたいことある?

こんにちは。マネーフォワード広報の青木です。

当社は、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げ、皆さまのお金の課題を解決するためのサービスを日々開発しています。
本企画では、そんなサービスを開発するマネーフォワードの中の人の「お金の管理術」とは、一体どんなものなのか?をお伝えしていきます!

前回までのインタビューはこちらから:
お金を貯めるにはヒリヒリしよう
まずはリスクと向き合おう
キーワードは自動化。先取り貯蓄は本当におすすめです
キャッシュレスのUXを最高にして、現金が必要ない未来を
アナログ人間でも気付いたらキャッシュレス生活に馴染んでいました
クレカ使いがメインでも、現状の可視化でお金の流れは把握できる

今回は、経営企画本部の石原さんにお話を聞いてきました。

英語が使える会計士からマネーフォワードに

青木:まずは、自己紹介をお願いします。

石原:私は大学3年生から会計士の勉強をスタートし、卒業後に会計士資格を取得して、監査法人に就職しました。なので、前職では企業のお金の流れを第三者としてチェックするという監査の仕事をしていましたが、監査って新しいこと=リスクだという考え方が一般的なんですね。新規事業などの際にも、「どうやったら世の中が良くなっていくかな」という視点よりかも、リスクが何かを優先して考える必要がありました。ある程度そういった仕事をやり切って、次はリスクにとらわれ過ぎず、新しいことにいろいろ挑戦できる環境にいきたいと思ったんです。

青木:なるほど。石原さんは英語とフランス語を話せますよね?

石原:英語は話せますが、フランス語は少しだけですね。

青木:語学が堪能だったのに、外資系企業などではなく会計士の道に進まれたのはなぜでしょう?

石原:会計士って英語の需要はあるんですが、英語が話せない人が多いんですよ。数字は好きだけど語学は苦手…みたいな。英語を活かした仕事はしたかったのですが、外資系企業とかだと、帰国子女に負けちゃうんですよね。これはダメだ、勝てないって思ったので、「英語が使える会計士」だったら市場価値があるなと思って、会計士の資格取ったんです。

青木:偉すぎる…。そんな経験を経て、なぜマネーフォワードに転職されたのでしょう?

石原:私は効率化が好きなんですが、金融ってもっと効率化していける余地があると思ったんです。「ITで世の中を良くしていける会社」という軸で、課題解決型のサービスを提供している会社を探していました。

青木:なるほど。マネーフォワードのメンバーにはどんな印象を持っていますか?

石原:面接では、CFOの金坂さんや法務の坂さん、執行役員の山田さんにお会いしましたが、坂さんはとにかく楽しそうな方だな、弁護士でこんなに楽しそうな方が居るんだと思ったのが印象的でした(笑)。マネーフォワードは士業の資格を持ったメンバーが多いですが、士業の方って普通はあまり転職しませんよね。けれど、ここでは士業の方が中途で入社して、いろんなプロジェクトで各々の強みを活かして活躍しているので、すごく良い環境だなと感じます。

青木:確かに、士業の方にとってはその専門性を活かせる領域でもありますよね。

年始に予算計画を立てて承認してもらう

青木:では、石原さんのお金の管理方法を教えてください。

石原:私、年初に予算計画を作っているんですよ。

青木:え、よ、予算?…あ、ご夫婦で予算を立てられるんですか?

石原:いえ、ひとりで(笑)。

青木:おひとりで?

石原それを承認してもらうという(笑)。

青木:…会社やん(笑)。

石原:ですね(笑)。手取りがこうで、毎月2人でこれくらいをこの口座に入れて、支出がこれくらいで…などの項目毎の情報をExcelに入力して、月次の予算を作っています。大体毎月同じくらいの予算なので、1か月の支出入、個人支出などを年初にざっくり計算して、毎月「今月の予算はこうだよね」というのを元にしてやりくりしています。

青木:ほええええ。

石原:それで、月末には立てた予算を見ながら自分の口座、夫の口座、共通口座で、家計全体が予算通りの残高になっているかを、マネーフォワードを見ながら確認しています。予算と比べて明らかにショートしていたら明細を見て、なんでだっけというのを確認しています。都度支出をみるというより、残高を確認するという目的で使っていますね。

青木:そんなマネーフォワードの使い方はこの企画で初めてかもしれません(笑)。予算計画とすり合わせるために使っているってことですね?

石原:そう、大好きなんですよ、予算計画、予実(笑)。

青木:(笑)。

石原:ちなみに、マネーフォワードはもうひとつの使い道もあって。マネーフォワードでは支出のカテゴリーを自由に足せるので、私と夫の名前でカテゴリーを作っていて、例えば夫とご飯に行った時などに、「誰が払ったか」という情報を元に手入力しています(笑)。

青木:どちらが払ったかを把握しておくためのメモ代わり的な?

石原:そうですね。基本はクレジットカードで管理していますが、少しだけ発生する現金の支出はそこで管理して、月末にそれを見ながら精算しています。

青木:そんな使い方があったとは(笑)。うまく活用されていますね。

小学生から家計管理、大学生から予算管理

青木:ご結婚されてからずっとそういった管理方法を?

石原:いえ、結婚前の同棲中からずっとです。さすがにその時は相手の残高は見ていませんでしたが(笑)。今は夫の同意の元、月末にモニタリングしています。というか、私これずっとやってるんですよ。

青木:ず、ずっと…?

石原:10年くらい前からやっているんです。10代の頃、大学生から毎年予算を作って目標を立ててるんですが、目標を下回ったことはないですね。

青木:10代の頃から予算管理…!

石原:大学の時は友人の家計管理もやってました(笑)。マネーフォワードなんてまだなかったので、友人のレシートを集めたりして…。

青木:ちょ、ちょっと待ってください(笑)。会計士になる方ってそういう方が多いんですか?

石原:そんなことないですよ(笑)。むしろ仕事でやるから家ではやりたくないって人が多いと思います。私は予算管理が好きなのでやってるんですよね。

青木:予算管理の魅力は何でしょうか?

石原:実は、親が全然管理できなくて。昔は家族で良く旅行に行っていたんですが、父親が母親に、「旅行にいくら使ってるの?」と聞いたら、母親が「そんなの知るわけないじゃん」とキレたという事件があって(笑)。

青木:夫婦喧嘩勃発ですね…。

石原:普通はざっくりどれくらいってわかると思うんですが、母親は特に気にしてなくて、すごい喧嘩になってしまって…。収集がつかなくなったので、「じゃあ旅行の時は私が家計簿を付けます」と提案したのが小学4年生くらいです。

青木:えええ!小学4年生で家計管理…!

石原:実家は自営業でしたし、売上や仕入れの集計とかを手伝っていたので、元々好きだったんですよ。本当にナチュラルにやっていて…なので、予算作りは大学生から、家計管理は小学生からですね。

青木:すごい。小学生の時は紙で家計管理されていたんですか?

石原:当時はノートに、どこに行って、何にいくら使ったのかという情報を付けてました。母親に「レシートちょうだい」と言って、ノートに書くという感じです。交通費、食費とかカテゴライズして「今回の旅行はいくらかかりました」って可視化してました(笑)。

青木小学生が家計を可視化…今日は色々衝撃です。

資産運用や投資はやっていない

青木:才能ですね。プライベートの予算作成は、お話を聞いてると課題意識を元に…というより好きでやられていますよね。今のお仕事は経営企画ですし、まさに「好き」を仕事にされている気がします。

石原:確かにそうですね(笑)。むしろ月末が近づくとワクワクするんですよね。

青木:それは、「貯金できているかな」というモチベーションですか?

石原:いや、「計画どおりにいってるかな」というワクワクです。お金を貯めるのが好きというよりかは、お金を貯めるために立てた計画がその通りにいってる、やったー!というのがモチベーションです。

青木:なるほど(笑)。いやぁ、すごいです。

石原:たぶん、割りと貯金が得意なんですよね。ちゃんと毎年予算が達成しているので(笑)。今のところ資産運用や投資などはしていないです。

青木資産運用や投資はしてないけどセルフ予算管理でちゃんと貯金をされている?

石原:そうですね。目標は10年間ずっとクリアしてます(笑)。お金を貯められない人ってパターンがあると思うんですよ。

青木:そのパターン、気になります。

石原ATMに月に何回も行く人は貯まりにくい気がします。私は元々月初に使う分だけ下ろすんですよ。

青木:ATMの使い方はこのインタビューで良く話題になりますね。

石原:月末までに何回もATMに行ってしまう人はお金が貯まりにくいと思います。あとは、支払いを後回しにするのも良くなくて、どうせ支払うなら早く支払うべきです。

青木:読者のために、お金を貯められる秘訣を教えてほしいですね。

石原:予算を作るのは結構重要かなと思います。「お金を貯めよう」と決めても、目標がないと出来ないですよね。貯めるための明確な理由がなくても、目標額はあった方が良い気がします。

青木:確かに。目標金額は先にセットしたいですね。

石原:「今年1年でいくら貯める」と決めて、そのためには月々いくら貯めるんだっけと考えた方が良いと思います。なんとなく「今年は貯めるぞ」だと結構継続が難しい気がします。マネーフォワードにも、予算設定機能とかありますしね。

突発的な支出も予算に盛り込んでおく

青木:例えば、「夏は温泉に行こうと思っていたけど、やっぱりハワイに行くことにする!」みたいな突発的な支出が発生した場合は、予算修正をされるんですか?

石原:修正はしません。夏休みや冬休みなど大きな支出がありそうな時期は、年初の予算作成の時点である程度多めに盛り込んでおくんですよ。8月とかは、「さすがにこんなに使わないだろう」くらいの多めの予算を作っておくんです。

青木:なるほど。これはもう会社の予算計画と同じですね(笑)。

石原:一緒ですよ(笑)。支出は多めに盛り込んでおくという。マネーフォワードで何ヶ月か管理していると、なんとなく自分が月に何に対していくら使ってるかって、わかってくるじゃないですか。

青木:確かに管理してると大体わかってきます。そういった「大体何にどれくらい使うか」という情報や長年の感覚を元に予算を作成されているんですね。

石原:そうですね。予算の設定は項目別だと大変なので総額だけですが、ある程度実績を把握した上で予算を作れば、そんなにズレないんですよね。もちろん微妙なズレはありますが、20万とか30万とかのレベルで外すことはないですね。「ふるさと納税でたくさん引かれて今月は未達…!」とかありますけどね(笑)。

青木:しかし年間では達成されてますもんね(笑)。月末の振り返りは残高のみとのことですが、項目別に「この支出を減らそう」という振り返りはしないんですか?

石原:そこに関しては、定期的には見直します。ただ、例えば、私はコーヒー代とかはめちゃくちゃ使っていますが、それはそんなにインパクトはないんですよ。皆さんコンビニ代とかを削ろうとしますが、小さな支出はあまりインパクトなくて。やっぱり固定費、携帯代とかを見直した方が良いなと思います。

青木:長年のご経験からの言葉は重みがありますね。見直しやすい固定費とかあります?

石原:携帯、保険…あとは結構服を買っちゃう方だと、服代ですね。私の場合、マネーフォワードをみてたら意外と服買ってるなって気づいて。そこからは定額制のファッションレンタルサービスのairClosetをはじめました。

青木:なんと。見直した結果、服はレンタルに!面白い。

石原:ベーシックな服は自分で買いますが、airClosetだと自分が普段買わないような服もあるので、それはairClosetで借りて着るんです。そうすると「変わった服、派手な服がほしい」みたいな衝動がなくなりましたね。

青木:確かに…たまに普段着ない服ってほしくなりますよね。でも結局あまり着ない、みたいな。

石原:そうそう。最近は服代が一定になりましたね。

青木:服代が変動しなくなって安定した?

石原:服で突発的な支出がなくなりましたね。

青木:マネーフォワードって比較的お金のリテラシーが高い人が多くて、投資で増やすという話を良く聞くんですが、今日はいつもとは違う話が展開されています。投資ではなくて、根本的にお金をどう使うかがしっかりされてますね。

石原:そうですね。他にも、意外とずっと月額課金しているものとかありますよね。観てない動画サービスとか。

青木:う…確かに、私も払い続けてるけど意外と観ない…解約しよう…。

石原:(笑)。そうそう、そういうのはカットした方が良いです(笑)。

相見積もりは大事

青木:予算作成以外に、日々の行動で気をつけていることってありますか?

石原:結構大きな支出、旅行や家電とかはめっちゃくちゃ相見積を取ります(笑)。

青木:相見積ね、会社やん(笑)。

石原:(笑)。必ず比較しまくりますし、同じ製品なら最安値で買うよう徹底しています。お店でみて、Webでみて、めちゃくちゃ確認しますし、スペックも見ます。絶対にその場のノリでは買わないですし、衝動買いもしないようにしてますね。

青木:徹底されてますね。他に、ご自分ならではのお金の管理術ってあります?

石原:財布がめっちゃ小さい…とかですかね。

青木:確かに小さいな(笑)。それは何か理由があるんですか?

石原:ポイントカードを集めないようにしているんです。いつも作るか迷いますが、1年経って還元されないものが結構あるので、それは定期的に捨てて整理するようにしています。

青木:徹底してる。クレカの還元率とかもすごい調べました?

石原:クレカは楽天とオリコで、還元率は良いですが割りとメジャーな気はします。オリコは、夫婦共通用で使ってます。

突発的にポチることは、ない

青木:まとめると、石原さんは、年初に作成した予算を元にやりくりして、コンビニ代やコーヒー代などの細かい支出に気を付けている訳ではなく、大きい支出や固定費、突発的に使うものは徹底的に削るという感じですね。

石原:うんうん。削るかフラットにするか、ですね。

青木:逆に、この項目には結構使ってる!とかあります?

石原:お酒は飲まないけど飲み会誘われたら行きますし、先程もお伝えしましたが、コーヒー代はめっちゃ使っています。スタバとかタリーズとか気にせず行きます。旅行も結構行きますよ。

青木:夏前に社内のメンバーと旅行に行かれてじゃないですか。あれは突発的じゃないんですか?

石原:あれは予算に入ってました。

青木:え、入ってたんですか!

石原:あれはゴールデンウィークの旅行代で、結局ゴールデンウィークは旅行しなかったので。

青木:なるほど。そういうことか。

石原:でもあれですよ、予算に入ってないから旅行に行かない!とかはないですよ(笑)。

青木:そこは行きたいですよね(笑)。最後に読者に向けてアドバイスをお願いします。

石原:まずは、「年末までにいくら貯めておきたいな」という目標や数字を決めると良いと思います。「毎月いくら絶対貯めよう」だと辛くなるので、年末までに帳尻合わせればいいやって思っておくとラクだと思います。管理ができなければ口座から自動で天引きとかでも良いかもしれません。

青木:石原さんって意思が強いんでしょうね。大抵は、「あー使っちゃった」となると思うんですよ。

石原:物欲がそもそもあまりないのかもですね。買いに行ったら服はまとめて買ったりしますけどね。

青木:ネットで見てて「あーこれほしいな」てポチらないんですか?

石原ポチらないですねー!まぁポチらないですよ。

青木:(爆笑)。

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