第1話 ~いつか民泊オーナーに~
(PREMIER HOST 管理チーム:楠本亜也果 edit & text :LEMON SOUR, Inc.)
- 安く泊まれそう。
- 個人の方が営んでいそう。
- なんとなく、自由に泊まれそう。
旅行者としての「民泊」は、こんなイメージ?
では、“民泊を仕事にする”って想像できますか?
この連載では、民泊管理代行サービス「PREMIER HOST」を展開する株式会社むらさきで働くメンバーの声を通して、民泊管理の仕事と、そのワークスタイルのリアルに迫ります
想定外が、ちょっと楽しい
こう話してくれたのは、管理チームの楠本さん。PREMIER HOSTの管理物件を、日々現場で支えているスタッフです。
- ゲストからの問い合わせ対応。
- オーナーさんとのやり取り。
- そして物件トラブルへの一次対応。
その一日は、毎日少しずつ違います。
「メッセージ対応ばかりの日もあれば、現場に赴いて現地確認やメンテナンス対応をする日も。ワントーンな仕事ではありませんが、むしろ、そのメリハリが楽しいんです」
電気が点かない。トイレが詰まった。壁に穴が開いた。
民泊の現場では、いろいろなことが起こります。
「予期せぬことは多いですね」
しかし、彼女は晴れ晴れと笑いました。
トラブルは“想定外”が前提
民泊は、街の中にある日常の延長線上の空間です。だから、ホテルとは違う種類のトラブルも起きます。
「近隣の方からクレームが入ることもありますし、急に設備が壊れてしまうこともあります」
それでも、そのたびに慌てるわけではありません。
ゲストへの注意喚起の方法を見直し、さらには掲示物を多言語化すれば解決できるかもしれない。自身の経験則をマニュアルにしてチームに共有すれば、再発防止できるはず!
楠本さんは、そう考えるのです。
「自分が対応、解決した事例でのノウハウをチームへ還元する事ができます。そうしてPREMIER HOSTのサービスが向上し、その結果、ゲストの楽しい旅行をサポートできますし、オーナーさんの満足度につながります。それは意味があることだと思っています。対応するだけで終わらないところは、コールセンターの仕事とはちょっと違うかなと思っています」
ー楽しく話しかけてくれるゲストさん
ートラブルがあってイライラしているゲストさん
ー不安な気持ちのオーナーさん
同じ答えでも、伝え方は工夫できる。
「そこが面白いところですね」
24時間365日。でも、ひとりじゃない
民泊は24時間365日止まりません。夜中にも問い合わせは入ります。
「最初は“24時間365日対応”と聞いて、正直ドキッとしました」
でも実際は、夜間は海外チームが担当しています。海外在住のメンバーが深夜帯をカバーし、朝にはログがきちんと引き継がれています。
「朝出社すると、海外チームのログが残っていて。それを見て状況を把握します」
無理な残業はほとんどありません。
「事実、私はほとんど残業していません。トラブルがなければ、基本は定時で帰ります」
前職は営業職。当然、ノルマがありました。
「今は数字のプレッシャーがないので、ストレスは少ないですね」
チームで対応している。 だから、ひとりじゃない。
いつか、自分で民泊を
インタビューの途中、ふとこぼれた言葉。
「将来的には、自分で民泊をやりたいと思っています」
50歳か、60歳か、それとももっと先か。はっきりした時期は決めていないそうです。
「田舎でやれたらいいなと思っています。今起きているトラブルも、クレームも、壁の穴も、全部、将来の糧になると思えるんです」
会社のため、というより。自分の未来のため。だからこそ、
「変な話ですが、ノンストレスなんです」
オフは、ちゃんとオフ
青山のオフィスまで、通勤は約1時間。その時間は、映画を観る時間です。
最近のマイベストは『28年後』。
趣味はロックダンス。
冬はスノーボードも。
仕事とプライベートは、きちんと切り替えています。
「電話対応の時間は多いですし、物件に出向くこともあります。お布団を3セット運んだこともあります」
少し笑って、こう続けます。
「布団3セットですよ。重かったですねー。でも、嫌じゃないんです。現場に行けたことがラッキーに思えて。不思議ですよね」
どんな人が向いている?
将来、自分で民泊を営みたいと語る楠本さんに、一緒に働くならどんな人が合うと思うかを聞いてみました。
「一つのことを最後までやれる人。でも、一つに集中しすぎない人ですかね?」
矛盾しているようで、本質的。
「一度、自分で考えてから動ける人が向いていると思います」
正解がひとつじゃないからこそ。
この仕事は、ちょっと面白いのかもしれません。