前回の記事では、佐藤さんが「何をするか」ではなく、「誰と働くか」を大切にしてNANICAへの入社を決めた理由についてお話を伺いました。
学生時代、自分に自信がなく、「能力を身につけたい」という想いで飛び込んだNANICA。
しかし、10年間の社会人生活は決して順風満帆ではありませんでした。
今回は、佐藤さんがこれまでで最も苦しかった時期と、それでもNANICAで働き続けることを選んだ理由についてお聞きしました。
「もう辞めた方がいいのかもしれない。」
イ)10年間で一番苦しかった時期はいつでしたか?
佐)
一番苦しかったのは、営業数字も思うように上がらず、自分自身も結果を出せなくなっていた時ですね。
「このままでいいのかな。」
「もう辞めた方がいいんじゃないかな。」
そんなことを本気で考えた時期がありました。
目の前の仕事にも自信が持てなくなって、何をやってもうまくいかない。
先のことも考えられなくなっていました。
苦しかったのは、数字ではありませんでした。
イ)営業の数字が原因だったのでしょうか?
佐)
もちろん数字が出ないことも苦しかったです。
でも、今振り返ると、一番苦しかったのは数字じゃなかったんです。
「自分は何のために働いているんだろう。」
そこが見えなくなってしまったことでした。
数字だけを追いかけていると、結果が悪かった時に、自分自身まで否定してしまう。
それが一番しんどかったですね。
人生の目的を、もう一度考えた。
そんな時、辻との面談でかけられた言葉がありました。
佐)
「何のために働いているんだっけ?」
そう聞かれたんです。
その時に改めて、自分が就職活動をしていた頃のことを思い出しました。
能力を身につけたい。
成長したい。
人生を良くしたい。
そのためにNANICAへ入社したはずなのに、いつの間にか数字だけを見てしまっていました。
「会社に残るか」ではなく、「どんな人生を送りたいか」
イ)そこで考え方が変わったんですね。
佐)
はい。
辞めるか、残るかではなく、「自分はこれからどんな人生を送りたいんだろう」と考えるようになりました。
もちろん、逃げた方が楽だと思ったこともあります。
でも、その時に思ったんです。
「ここで逃げても、また同じ壁にぶつかるんじゃないか。」
だったら、今この壁を越えられる人になりたい。
そう思えるようになりました。
少しずつ前を向けるようになった。
そこからすぐに結果が出たわけではありません。
でも、自分が変わることから逃げなくなりました。
できないことを認める。
周りに相談する。
教えてもらったことを素直にやってみる。
少しずつですが、そんな積み重ねができるようになりました。
あの時間があったから、今がある。
イ)今振り返ると、あの時期はどう感じますか?
佐)
もちろん、もう経験したくないくらい苦しかったです(笑)。
でも、あの時間があったからこそ、今の自分があると思っています。
順調だったら、自分自身とここまで向き合うことはなかったと思います。
仕事だけじゃなく、人としても成長できた時間でした。
「人生は、仕事の延長線上にある。」
働くことは、ただ生活費を稼ぐためだけではない。
自分自身と向き合い、人生を前へ進めるための時間でもある。
苦しかった10年間を振り返りながら、佐藤さんの言葉からは、そんな想いが伝わってきました。
次回予告
最終回では、10年間を経て見えてきた「NANICAという会社」と「これから挑戦したいこと」について伺います。
就職活動中の自分へ、そして今、転職や就職で悩んでいる方へ。
佐藤さんが今だからこそ伝えたいメッセージとは――。