【レポート】いいプロダクトマネージャーとは?Sansan、トレタ、NP3社によるミートアップを開催しました。
こんにちは、ネットプロテクションズ(以下NP)広報担当です!
2018年11月14日に、「SaaS Product Manager Meetup Vol.1」を開催しました。
NPにおける企業間の決済サービスである「NP掛け払い」では、日々サービスの質を向上させるために、様々な取り組みをおこなっています。そのなかでもちろん苦労もありますし、上手くいかないこともあります。
この学びを、NPと同じくSaaSのプロダクトマネジメントをしている方にお伝えできたら、役立てていただけるのではないか。かつNPだけではなく他社様の学びも一緒に共有できれば、より価値あるのではないか。
そう考え、Sansanさんとトレタさんにお声がけし開催に至りました。
登壇者:右手より
Sansan株式会社 プロダクトマネージャー 峰松 隆太郎氏
株式会社トレタ COO 吉田 健吾氏
株式会社ネットプロテクションズ NP掛け払いプロダクトマネージャー 中原 雄一
各社のサービス及び組織体の紹介ののちに、パネルディスカッションへ。最初のテーマは「PMFを達成するまでのHard thingsは?」です。
ここでNPの中原から出たのは「スーパー営業マンが売っていたから、サービスとしてイケると思ってマーケティング活動に予算投下した。しかしその人が抜けると途端に契約数が落ち込み、営業担当者の力量が課題と捉えてしまっていた。ただ実際に企業にヒアリングするとどうやら課題を履き違えていたと気づき、問題を特定し直すことが難しかった」との声。Sansanの峰松氏も共感し、「そもそも名刺管理を企業がする必要性の理解促進が大変だった。現在の『名刺を企業の資産に』に到るまで苦労した。」と重ねました。
Sansan株式会社 プロダクトマネージャー 峰松 隆太郎氏
続いて「このビジネス実はここ難しい!それを超えられた強み・秘訣は?」というテーマ。サービス開始時には「わざわざコストを投下してまで……」と言われていたと共通して語る三社。飲食店向け予約管理システムを提供するトレタの吉田氏は「使い慣れた紙台帳から置き換えて、しっかり使えるようになってもらわないと効果がないから、カスタマーサクセス(CS)には特に力を入れた」とのこと。これにはSansan峰松氏もNP中原も大きく頷き、導入がゴールではなく、しっかりと利用してもらって価値を実感してもらう重要性が伝わるセクションでした。
株式会社トレタ COO 吉田 健吾氏
また「いいPMとは?」のテーマでは、Sansan峰松氏は「優先順位をきちんと決められること。そして、意思決定の理由をきちんと説明ができること。これができれば、開発チームとも良好な関係が築け、世の中にサービスを送り出すことができる」と語り、トレタ吉田氏は「自分たちの提供したい価値にフォーカスし、経営陣やユーザーの間に立ってバランスを取ることができる」と定義しました。NP中原も「色んな強みを持った人たちが集まってサービスづくりがされるので、その強み・特性を活かすようなバランス感覚を持っていること」と話しました。三社とも共通して、チームが円滑に進むことに力を入れているようで、何か特殊技能というよりは、メンバーと向き合うことの大切さを説いていました。
株式会社ネットプロテクションズ NP掛け払いプロダクトマネージャー 中原 雄一
そして「中途採用の採用・育成」については三社ともに「理念合致」を最重要項目に挙げていました。「採用の初期接点でトレタのことを話し、そこで共感できない人は離脱する」(トレタ吉田氏)、「ビジョン共感が最優先で、そこを理解しているかを見極めている」(Sansan峰松氏)、「組織面では自律・分散・協調のティール型組織なので、そこに共感してもらえるかを大切にしている」(NP中原)というように、「何をやるか、できるか」よりも価値観を重視していることが伺えました。
最後に懇親会にも多くの方にご参加いただき、終了時刻を過ぎても大盛況でした。NPはもちろん、今回ご一緒したSansanさん、トレタさんともにプロダクトマネジメントに興味がある方は積極的に採用中です。ご興味がある方はぜひ各社のより深い部分を聞きに行ってみてください!