1
/
5

トルコで生物学の大学教授になる予定だった私が、コベツバのリードエンジニアになるまで

「物事の原理を知りたがる子どもだったので、将来は科学者になるのが良いのではないか、と先生に言われていました。」



マサカツ「まずは、簡単に自己紹介をお願い致します。」

エネス「リードエンジニアのエネス・カラバジャク、2022年12月現在で30歳になります。コベツバには立ち上げからジョインして、最初からサービスを作って改良してを続けています。今あるコベツバのほとんどのサービスを作り上げてきました。」

マサカツ「ありがとうございます。まず、そもそもエネスが何者?何故日本にいるの?というところからお話頂いても構いませんか?日本という国では、外国人の方がスタートアップの初期コアメンバーに存在するケースは、今でも非常に少ないですから。」

エネス「はい、分かりました。 6人兄弟の末っ子として生まれました。隠れて兄姉の数学や英語のテキストで勉強していましたので、勉強は良く出来ました。物事の原理を知りたがる子どもだったので、将来は科学者になるのが良いのではないか、と先生に言われていました。」

マサカツ「勉強すること自体に対しての心情はどうだったのでしょうか?」

エネス「今まで知らなかったことを知って、『ああ、なるほど』と理解するのが好きで、純粋に楽しみでした。それは今でも同様ですね。勿論、今は単にFunベースで好奇心の赴くままに勉強できる十分な時間がある訳ではありませんが。」

マサカツ「確かに。非常に想像できますね。さて、中学や高校で何か目立ったエピソードはありませんか?」

エネス「あります。中学3年の時に数学が全国で50位で入賞し、高校入学試験が全国で150位でした。この結果で、比較の対象が周いや地域から全国に変わりました。」

マサカツ「統計によるとエネスの学年のトルコの1学年の人数は約120万人。現在の日本の小・中学校の1学年の人数が100万人から110万人だから、それよりやや多い母集団でその結果ということか、素晴らしいですね。」

生物オリンピックへコミット。つくばでの世界大会に出場。

エネス「はい。その後、数学オリンピックに出場したいと思って、科学オリンピック選抜者を育成する特別な全寮制の高校に進学。数学と生物学を希望したものの、数学は選考で落とされてしまい、生物学の方が可能性があるのでそちらを薦められて、受け入れました。」

マサカツ「オリンピック選抜者を育成する学校があるって面白いですね、興味深いです。ちなみに、数学ではなく生物学でという結果は、すぐに受け入れることができたのですか?」

エネス「はい、言い忘れていましたが、私は中学校の頃から生物に関心があり、多くの時間を使って勉強してきて、当時、将来は生物学の教授になろうと思っていました。ですので、生物学でオリンピックを目指すのも悪くない、というか冷静になればむしろその方が良いのではないか、と思って受け入れることが出来ました。」

マサカツ「なるほど、よく分かりました。その後、生物オリンピックに向けた勉強が始まった訳ですね。順調に成績は伸びて行ったのでしょうか?」

エネス「はい、高校1年で一次試験で全国10位になり、自信を持つようになりました。その後、高校2年の時に行われた二次試験で落ちてしまいました。また、一次試験からやり直さなければいけなくなりましたが、その後に再度受けた一次試験が全国3位、高校3年の時に行われた二次試験が全国1位になり、国際のチーム、つまりトルコ代表に選ばれ銅メダルを獲得するのですが、そこで日本に初めて来ることになった訳です。」

マサカツ「と、言うとどういうことでしょうか?」

エネス「国際大会の会場が日本の『つくば』だったのですね。勿論、秋葉原にも行きましたよ。アニメや漫画も買いました。」

マサカツ「やっぱり、アニメや漫画は好きで結構見ていたのでしょうか?特にどういうものが好きとか教えてもらって良いですか?」

エネス「勿論です。高校は男子校で全寮制ですから、かなり厳しい環境ではあったものの、それでも時間を決めてアニメや漫画を見ていました。多くのものを見ていましたが、『鋼の錬金術師』や『ナルト』がお気に入りでした。」

マサカツ「そもそも、世界中にアニメや漫画はあると思うのですが、日本のアニメの何が他と違ったのでしょうか?」

エネス「繊細に感情を描いていて、受け手の感情を強く揺さぶる点です。そこが圧倒的に違いました。あと、世界観が優しくて、こんな人物になりたいと思わせる要素を持ったものでした。こういった作品を作り上げる国は素敵だな、行ってみたいなと思っていました。」

『オモロイ人が多そう』だと思って大阪大の大学院へ進学し、(株)STORYと出会うことに。

続きはこちらからご覧ください。

(株)STORYでは一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
今週のランキング