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さいたまヨーロッパ野菜研究会主催、第8回ヨーロッパ野菜料理コンテストに出場してまいりました!

こんにちは!おふろcaféハレニワの湯 副料理長の伊藤有耶です。


私は、武蔵野調理師専門学校を卒業後、イタリア料理学校ICIFへ留学しミシュラン1つ星Dolce Stil Novo Alla Reggia、Ristorante La Barriqueで修行。日本に戻り都内を働きまわり、現在おふろcafé ハレニワの湯にて料理提供やメニュー開発など料理にかかわるお仕事をしています。

今回は、「さいたまヨーロッパ野菜料理コンテスト」に出場しましたので、その様子をお届けしていきます!

さいたまヨーロッパ野菜料理コンテストとは?

さいたまヨーロッパ野菜料理コンテストは、さいたまヨーロッパ野菜研究会(通称「ヨロ研」)主催の料理コンテストです。

もともとは、フレンチやイタリアンが多いさいたま市で、「ヨーロッパ野菜が作れないだろうか」というシェフの要望があったことがこの研究会のはじまり。
栽培の難しいヨーロッパ野菜を日本の気候でも育てられるように品種改良して、さいたま市内で栽培し、レストランに供給するという地産地消に取り組まれています。

私が所属するおふろcafé ハレニワの湯やO Park OGOSE、ときたまひみつきち COMORIVERなど温泉道場が運営する施設でもこの「ヨーロッパ野菜」を取り扱っています。

今回のコンテストは、さいたま市の地域ブランドである「ヨーロッパ野菜」を広めるとともに、埼玉の料理人の方々や、学校給食に関わる方々の活躍の機会を作る目的で開催されています。
指定されたヨーロッパ野菜の中から1品以上、指定された食品の中から1品以上を使用した料理が条件となっており、毎年、各部門の受賞者はさいたま市長からの表彰を受けられます。
2023年12月から審査が開始。「洋食部門」「フリースタイル部門」「スイーツ部門」「学校給食部門」があり、2024年1月の最終審査会では各部門別に4名が最終審査へ選出されるというルールです。

コンテストの流れ

コンテストの料理作成時間は1時間となっています。仕込みをした状態で、最終審査会に望みました。
各部門ごとに競技スタート時間が分かれていて、各々提供タイミングも決められていました。最高の状態で審査員にご賞味いただき、審査員の方からの質問にもお答えしていきます。そして、すべての出場作品をご賞味いただいた後に結果が発表されます。

作品料理のコンセプト

私が出場した作品料理をご紹介。

料理名 農園風ケールリゾット ケールのチュイール添え

ケールの咲く菜園をイメージ。
リゾットの中にあえてグラナパダーノを加えず、リゾットに添えたケールのチュイールを添えています。プラスαの食感・ケールのほろ苦さとケールチュイールの香りが食欲をそそります。リゾット内にグラナパダーノを加えていないのでくどくなく召し上がれます。プロシュートを食べた後のリゾットは、塩分と油分の感じ方が変わりケールの甘みと苦味を引き立てます。

コンテストに出て…

料理コンテストに出場するのは人生初でした。
詳細が手元へ届いたとき、指定食材の中にケールとリゾットが目に入ったときには「ケールのリゾット。これはやれるんじゃないか⁉」と方向性はすぐに決まりました。今までケールのリゾットを作ったことはありませんでしたが、なんとなく頭の中では形になっていました。
実際に試作をし、写真を撮り、主催者へ提出まで難なく終えました。今までコックをやってきて、常により良いものを作りたいと現状に満足せず改良したりして来たからこそ、1次審査の結果が出るまでは、「もっとこうできていれば」というたらればの感情をたくさん感じて不安になっていましたが… 審査の結果、最終審査へ進めることになりました!

ここまで来たら最優秀賞を取りたいと、仕込みからしっかりと準備して最終審査に挑みました。
結果からお話すると、敢闘賞となりました。
最優秀賞に手が届かなかった事は本当に悔しいですが、敢闘賞を頂けたことを光栄に思います。
今自分自身が持っている知識や技術を100%のパフォーマンスで出し切った結果で負けてしまった事は悔しく思います。しかし、今回のコンテストで学ぶことも多かったです。
他の参加者のみなさんの料理を見て、自分に足りないところに気づいたり、シェフたちと飲食業界の情報交換や業者さんと市場のお話ができたりと、コンテストに出なければ得られない経験を積ませて頂きました。

自分の出場作品に自信はありましたが、他の出場作品を見ると、最先端の技術と知識を上手く取り入れているなと感じます。
作り出したい料理の根源を大切にしつつも、作り手の「色」を消すことなく、最先端の技術と知識を良い塩梅で取り入れること。自分はその点がまだまだだったり、インスピレーションが欠けていたりするのだなと、良い刺激を受けました。

このような経験を経て、今後もコンテストにどんどん出場していきたいと思いました。もちろん、目的は受賞することです。
コックとしてどんどん外部にも飛び出し、競い、自分自身を高め、お客様へより良いものを提供していきたいです。

今回のコンテストは私を成長させてくれた大切な時間になりました。

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