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出会いから出会いへ。NOパッケージ、完全オリジナル型のコンサルティングをスタートしたときのはなし。<前半>

みなさん、こんばんは。

前回は
普通のOLだった私が、ある会社の社長になった、たった3つの理由。
という記事をUPさせていただきました。

私は「株式会社ピープルズ」という会社の執行役員及び経営企画部長であり、その子会社である「スーベニール株式会社」の取締役を務めています。

この4連休は、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降静かだった観光地も、賑やかさを取り戻した印象がありました。とはいえ、京都での肌感覚は普段の連休の5〜6割ぐらいでしょうか。観光業界といっても宿泊や体験、飲食、私達のような物販と幅広いですし、お客様の層もそれぞれですから状況も違うかもしれません。
まだまだ本調子とは言えない、そして気の抜けない状況ではありますが、全国の観光地で日々その土地の賑わいを取り戻そうと頑張っている人たちがたくさんいます。

そこで今日は、観光・おみやげ事業を展開している「スーベニール」が全国におみやげ店を展開するなかで、初めて自分たちで直営店を展開するのではなく、その地域のオーナーさんがおみやげやさんを展開するためにコンサルティングをさせていただいた大切な出会い「株式会社二幸」可児愛九社長とのお話をします。
この先、コロナを乗り越えて、今まで以上に観光地の方々と一緒に深いお仕事する日が早く来ることを願って記事にしようと思います。

さて、タイトルにはコンサルティングと書きましたが、私たちはこの取り組みを『Friend Ship Shop』フレンドシップショップ、略してFSSと呼んでいます。

その名前のとおりフレンドシップ(友好的な)お店という名前には、どちらか一方向だけでなくお互いの想いを共有する取り組みでありたいという意味を込めています。


ビジネスはなにより、成功させることが第一の目的です。
ですので、このフレンドシップは、ただ仲良くするという意味ではもちろんありません。
観光地には、非日常の場所だからこその特性があり、その土地・お店に合った、でもちょっと素敵で面白いことをしないと失敗するというのが私たちのメソッドです。実際に私たちの直営店でも、観光地や環境が変わると全く売れなくなることがあります。
さらには、運営するのはオーナー様ですから、オーナー様の想いや納得がないと、結局独りよがりになってしまって、そのお店はいいお店に結局なりません。
これが「NOパッケージ、完全オリジナル型」の私たちが提案する、時間もかかるし苦労もする、泥臭いフレンドシップショップの作り方なのです。

さて可児社長との出会いですが、まだ私たちがこのFriend Ship Shop(以下FSS)の構想を社外に出す前にひょんなことから訪れます。

これもまた素敵な出会いだったのでいつかお披露目しますが、弊社が店舗を出店している中部国際空港「セントレア」さんとの繋がりで、「金城セントレアサポーターズ」のみなさんと出会えたことから始まります。
これは中部国際空港と金城学院大学とで結んだ産学連携で空港内のマーケティング、販促・広告活動を行う学生チームのことで、セントレアで販売する「見た目もかわいく思わすSNSにあげたくなってしまう」商品を一緒に企画するというものでした。
その時私は、金城学院大学の庫元教授のマーケティングへの熱い想いもあり、ものづくりやデザインについて学生さんと熱く議論するのですが、愛知県の企業ではない私たちができることは何なのかと悩みながらではありましたが、思い出に残る楽しい取り組みでした。
※ちなみに、その時できあがった商品はこちら。ロングセラー商品になっています。

庫元教授に出会ったのが2016年。この取り組みの後「犬山の城下町をもり上げたいと色々挑戦している面白い人がいるから会ってみないか」とお声がけいただき1年後出会ったのが可児社長でした。株式会社二幸さんは、愛知県を中心に、ウェディングドレスをメインとした貸衣装の専門店を運営している会社で、犬山に本社を構えていることもあり、犬山市の観光や地域の活性化にも力を入れようとされていました。

この時、城下町にお店をオープンすることが決まっていた可児社長。ただこの時は可児社長も私も、まさか一緒にお店をやることになるなんて思いもしていませんでした。庫元教授もびっくりされたのではないかと思います。金城セントレアサポーターズとの取り組みをみてくださっていたこともあり、何か弊社で商品作れないか?というご相談だったからです。

元々1時間と決まっていたこの商談。ギュッと想いと内容の詰め込まれた3時間の打ち合わせになりました。
可児社長の犬山という土地への想い、素晴らしいところや今後の展望、こうなっていきたいという願い・・・150kmを超える直球を「受けてみろ!!」と投げられた感じです。

前の記事にも記載しましたが、私は私で「感情移入おばけ」ですから、その願いがかなえられそうで私が思いつくアイディアを隅から隅まで伝えました。最初はどんな商品をうちが提供できるのか?を話していたはずが、自分のお店ならどうするか?何をしたらいいのか?商品だけでなく、お店づくりやサービスまで、自然とほんとにいろんなアイディアが出てきて、、、私その時ゾーンに入ってたのだと思います笑。

実はFSSに関してはまだ社内でこんなことができたら事業として広がりがあるかもな、と話していた段階でしたので、具体的なことは全く詰められていませんでした。
ただ、観光地で多ブランド化した直営店を展開していくという今のビジネスモデルだけでは、成長のスピード感も限界があり、何か新しい戦略が必要だと感じていました。FSSはその戦略のうちのひとつです。
様々な観光地に出向くことで気付いたのは、その土地をもり上げようと試行錯誤している人たちがたくさんいて、それはその土地で生まれた人たちや住んでいる人が多いこと。親のお店を継いで、という若くやる気のある人たちがたくさんいることでした。実際に目にしたことで、ケースによっては直営店をもつよりもその観光地にとって良い形はFSSという形式なのではないか、と思ったのです。

この可児社長との商談の際、この戦略を試すのは今だ!と思った私は、「可児社長のおみやげブランドを作る手助けも行いますので、ぜひお声がけください」と弊社の社長に相談する前にお伝えしてしまいました笑。
これが、可児社長と弊社とのFSSの取り組みのはじまりです。

私は、仕事の中でとても重要だと思っていることとして「スピード」が挙げられると思っています。これは弊社の社長もよく言っていることです。
特に観光地の場合は可能性やビジネスチャンスが訪れるタイミングが読みにくく、3日後のこともあれば1年後、10年後のこともあります。また同じ話であってもOKなときもNGなときもある。スピードとタイミングが重要で、物事が動くかどうかはここに大きく左右するとも思っています。
そのタイミングを間違い社長に怒られることも多いのですが、このときはタイミングや重要なことを逃さず前に進めることができたのかなと思っています。
そのあと、可児社長に頂いたメール、残っていましたので一部抜粋です。

❝ “お伝えしたい!!”という思いばかりが先走り、犬山と弊社のことを、児玉さんに上手くお伝えできたかどうか、多少不安ではありますが、苦笑
これからの展開を考えると、とってもわくわくしてくる有意義で楽しい時間となりました。
その際、児玉さんからいただきました、たくさんのアイディアや情報・・・色々とリサーチしております。 ❞

そこから現地に社長とお伺いし、犬山をご案内いただきやり取りさせていただく中で、一緒にやってみましょう!と可児社長に言っていただくまで1週間も掛かりませんでした。その時私は32歳。こんな小娘の言葉を信じて下さり、可児社長には本当に感謝しています。

実際にお話しが決まるまで、を今日は話をしました。ついつい長くなってしまったので、次回は、具体的にこのあとどうやってお店ができたか、どのようなビジネスのやり取りがあったかをお伝えしていこうと思います。
どちらにも利益があがるwinwinの関係になるように考えたルールづくりや寄り添い方など話せる限りお伝えします。

最後に、私は決して営業トップになれるような人間ではありません。喋りも下手だし、回りくどく話も長くなってしまいがちです。スマートに話をして物事を前に進めることができるようになりたいし、そういう自分も必要だと思っています。
ただ、下手くそではありながら、株式会社二幸×スーベニール株式会社の「犬山のおみやげをもり上げる」という目標を明確化できたのが良かったのではないか、と今振り返っています。

そしてもうひとつ気づけた会社にとって良かったことは、私達が当たり前だと思っている観光地でのおみやげ店の運営や商品、デザインなどの様々なことは、ここ10年で積み上げてきた特殊なノウハウであり、これらは財産である、ということです。

そしてこの財産を、社外の方に伝えていき、おみやげがもり上がることはとっても愉しいことで、またひとつ、わたしのPLAY&WORKに繋がりました。

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