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【執行役員インタビュー】経験を還元し、若者が成功する瞬間を見るために。最年長役員がSNSアニメでNo1にこだわる理由とは?

新興YouTuberの台頭やショート動画の拡大など、変化の激しいYouTube業界。

今回は、そんな業界を主戦場とするPlottの大黒柱であるSNSアニメ事業を統括する今井にインタビューを行いました。

ぜひご覧ください。

執行役員 今井 眞比古
慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、ゲーム制作会社のアルバイトからキャリアをスタート。 2001年、株式会社ボルテージに入社、2007年に執行役員に就任。 その後、ソーシャルゲーム事業を手掛ける株式会社エミックを立ち上げ、代表取締役として従事。 2022年、Plott入社しSNSアニメ事業部を担当。

一人ひとりのプロデューサーを尊重し、SNSアニメで世界を目指す

ーー現在のミッションを教えてください。

YouTubeを始めとしたSNSにて展開するアニメが全世界で増加しています。Plottではそれを「SNSアニメ」と呼んでおり、SNSアニメで世界一になることをミッションにしています。そのためにも、まずは国内の各ジャンルで、全アニメIPの知名度と再生数、登録者数を1位にすることを目標にしています。

ーーシンプルで惹きつけられる目標ですね。ご自身の役割としては、SNSアニメ全体を管掌されているんでしょうか?

各チャンネルやプロデューサーを統括する立場になります。普通の会社ですと理解が難しい部分もあるかもしれませんが、各部署やプロデューサーが追っている目標は、売上がメインではありません。コミュニティの反応や再生数、投稿本数などになります。事業部の売上と利益は、主に僕とマネージャーが追う体制になっています。

ーーなるほど、時にはチャンネルをクローズするという意思決定などもされることもあるということですよね。

赤字からの脱却が見込めないチャンネルについては残念ながら事業部としてはクローズの判断となります。危険水域のチャンネルには継続条件を提示することもありますが、今は好調なので予算増額やメンバー増員の判断をする機会が増えています。赤字だからといってチャンネルをクローズすることはありません。可能な限りチャンネルを継続すべく、現場も僕も奮闘しています。直近では長らく赤字の続いていたチャンネルが黒字化した実績もあります。

ーーマネジメント面でプロデューサーの方と接する際に気をつけていることは何かありますか?

基本的には指示を出さないようにしています。プロデューサー自身が定義、提案する形にして、本当に数字やクオリティがまずいものに関しては入るようにしています。過去にホラクラシー※1という制度を採用していたこともあり、若いメンバーが自主的に行動して上手くいってる部分もあるため、ちょっと干渉するぐらいの感覚でいます。

※1 ホラクラシー:社内に役職や階級などがないフラットな組織形態のこと

ーーフラットに若手が活躍できる舞台を整えていらっしゃるということですね。

たまに細かいところでフィードバックすることはありますが、そのコミュニケーションは今までの社会人経験を思い返してもかなり円滑です。これは僕が優秀だからではありません。企業文化やメンバーの素養によるところがとても大きいです。そこはPlottは採用に力を入れていて、それが功を奏している部分だと感じています。

外を見てきたからこそ強く感じる、Plottの温かさとフラットな文化

ーーPlottに入社されるまではどのような経歴だったんでしょうか?

キャリアの最初は、大学4年生の秋からアルバイトとしてゲーム制作会社に入り、PlayStation2のゲーム制作に携わりました。ゲーム完成後に退職して株式会社ボルテージにアルバイトとして入社しました。そこでは着メロ、待ち受け、占い、ゲームなど、ガラケーの公式サイトの企画、制作、運営に携わりました。退職後には株式会社エミックの立ち上げメンバーとして、ソシャゲやガラケー公式サイトのいわゆる乙女ゲームをメインに企画・制作・運営に携わりました。

ーー最初の2社はアルバイトとして入社されたんですね。それぞれ入社にはどのような背景があったんでしょうか?

本当は大学卒業後、就職ではなく大学院に行く予定でした。ただ、家庭の事情で進学できなくなり、就職シーズンが終わったタイミングだったのでどうしようかなと思っていたところ、求人を出していたゲーム制作会社でアルバイトとして就職しました。エンタメなら楽しく仕事ができるかなと思ったのが背景です。制作プロジェクトが終わったタイミングで退職してブラブラしていたのですが、そろそろ働かないとと思い立ち、アルバイトの募集を見つけて応募したのがボルテージです。会社の成長とともにマネージャー、執行役員を経て退職し、エミックという会社を仲間4人で立ち上げました。

ーーまさに紆余曲折。そこからどのような経緯でPlottに入社されたんですか?

あまり詳細を説明すると引かれてしまうことが多いので簡単にご説明すると、会社の規模を縮小する過程で、代表辞任して転職することにしました。10年以上経営者でいたこと、年齢的にも次の転職はしっかり選ぶべきと考えて時間を作りました。そのため色々な会社と話をする機会があったのですが、そのなかでもPlottは他社に比べて人の良さや温かみを感じました。リモート面接なのにです。その雰囲気に惹かれ、入社を決断しました。

ーー入社後はどのようなところに人の良さや温かさを感じますか?

誰かが何か失敗をしても責められない点は、特徴的だなと思います。これは最初にカルチャーショックを感じた部分でもあります。ただ単に優しいだけではなく、怠惰なところやまずい部分は、ちゃんとフィードバックをしていこうという姿勢や文化もあります。それが末端の人まで行き渡っているだけでなく、変な政治的な縄張り争いの経験もありません。そのような点をまとめると、トータルで仲が良い組織だと思います。

ーー足の引っ張り合いやいがみ合いがないのは働きやすいですね。

そうですね。その他にも「何かこういうことをやったらどうだろう」と投げかけをすると、必ず誰かからリアクションが来ます。それも「はい、わかりました」のようなイエスマンではなく、だいたい議論に発展します。それぞれが自分の考えを持っていて、一対一のときでも、それが大勢のときでもオープンにできるのはとても良い文化です。

ーーログラインやビジョンについてはどのような部分に共感されていますか?

「青い灯火」には、冷静に考えながらも、ちゃんと情熱を持ってやってこうという意味を集約させていますが、そこは自分の感覚値とも非常に近いです。ビジュアルとしても伝達でき、とてもいいメッセージになってると思います。

情熱を秘めた若い努力家を支え、オンリーワンよりNo.1を実現する

ーー最初は一プロデューサーとして入社されたかと思いますが、現在もPlottで働き続けている理由を教えてください。

新しいチャレンジをするには相応しい会社だと思っている点が大きいです。若いメンバーがたくさんいて、常に新しい何かを狙っています。代表の奥野が若くて理系出身というのは個人的には高評価ポイントです。メンバーとの距離はどの役員や管理職より近くてフレンドリーですが、ただの「いい人」ではなく、合理性があって冷静に物事を判断しています。また、経営陣のバランスも良いと思っています。

ーー経営陣のバランスが良いというお話もありましたが、今井さんご自身としてはどのような部分が価値や強みだと思いますか?

僕は最高年齢として、ベンチャー企業の成長、立ち上げ、そして失敗など、皆さんが経験していないこと、そこそこの成功と失敗を繰り返しています。失敗に陥る前のブレーキやエアバッグ、失敗後のサポートなど、アクセルを踏みがちな若い組織にとって足りないものを自分が補えるのが強みだと考えています。SNSアニメ事業部も若いメンバーの自主性に任せているつもりですが、「やっていいチャレンジ」と「やってはいけないチャレンジ」の区別は分かってきているので、そういった部分で貢献していきたいですね。

ーー今井さん個人の展望としては今後どのようなことをお考えでしょうか?

やはりこの業界にいるので「大ヒットIPを創出する」という思いは心のどこかにいつも持ち続けています。でも今は、奥野を中心とした若い経営陣、若いメンバーを成功させたいという気持ちが一番強いですね。メンバーに関しては、自分がこれまで携わっていた会社では育てられなかったという背景もあります。今は若いメンバーがチャレンジできる機会と環境が用意できつつあるので今後が楽しみです。

ーー子の成長を見守る父のような存在だと思いました。

年齢的には親子の差なのでそれが出ている気がします。ただ、メンバーには「いい人」が多い一方で、「このIPを絶対に立ち上げる」「自分の我を通して事業を起こす」といった強いキャラクターを持つメンバーは多くありません。そこは今後育てていく必要があると感じています。

ーー「いい人」のバランスが難しいですね。事業部の展望としてはどのようなことをお考えですか?

2023年、YouTube全体としては有名YouTuber撤退や再生数の低下がニュースになる機会が多かったですが、Plottは過去最高の売上、再生数、登録者数を達成することができました。今期はそのノウハウと自信を元に既存チャンネルを成長させ、エンタメとしての魅力はもちろん、チャンネル認知度とビジネス規模を拡大していきます。また最近ではアジアを中心に海外ファンも少しずつ増えてきているので、グローバル展開を視野に入れています。最新ノウハウや技術を活かした新規チャンネルにもチャレンジ予定です。

数字面でのNo.1には引き続きこだわります。面白いアニメを制作するのは当然ですが、競争の激しいSNS市場では数字無くして人気を維持することはできません。またSNSアニメNo.1の評価があってこそのビジネスもどんどん増えています。コラボのご依頼を受けることも各段に増えました。これからもSNSアニメ再生数と登録者数のNo.1であり続け、SNSアニメ市場の成長に貢献できたらと思います。

ーーその展望を見据えて、会社としてはどのような方に仲間になってほしいと思いますか?

努力家というのが第一にあります。自分はそこそこ努力家だと思いますが、たまに本当に凄い努力家がいますよね。熱中すると時間を忘れてしまう、努力を努力と思わないタイプですが、そういうちょっとクレイジーな人たちが会社を引っ張り、成果を出したケースをたくさん見てきました。あとは真面目すぎないというのは大事なポイントです。思い詰めすぎて健康を害しては元も子もないので、適度に息抜きして、仕事だけでなく人生を楽しんでいて欲しいと思います。

ーーありがとうございます。では、最後に記事をお読みの方に向けて簡単にメッセージをお願いいたします。

「SNSアニメはPlott」。そう覚えていただければ嬉しいです。
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