連載「安武社長、本音聞いてもいいですか?」第7回目のテーマは、「会社のお金は誰のもの?“会社とお金”のリアル」です。
会社のお金の話って、意外と聞く機会が少ない。売上や利益という言葉は耳にしても、「そのお金をどう考えて、どう使っているのか」まで語られることは多くありません。
でも実は、お金の使い方ほど、その会社の価値観がにじみ出るものはない。
何にお金を使い、何をあえてやらないのか。そこには、経営の思想そのものが表れます。
今回は「会社とお金」をテーマに、RIT代表・安武さんに本音で語ってもらいました。
きれいごと抜き、経営のリアルです!
ーそもそも、社長にとって「会社のお金」とは何ですか?
僕にとって会社のお金は、「預かっている資源」であり、「増やしにいくための武器」でもあります。自分個人のものではないし、気分で使っていいお金でもない。
社員が時間とエネルギーを使って生み出した価値の結晶だし、これから挑戦する事業や、まだ見ぬ仲間の可能性を広げるための原資でもある。
個人のお金と一番違うのは、使うか・使わないかの判断が、会社の未来を大きく左右すること。だから「減らさない」よりも、「どう使えば価値が最大化するか」を常に考えています。
正直、ここのプレッシャーは大きいです。
「この投資は、RITの選択肢を本当に増やしているか?」
「守りすぎて、成長の芽を潰していないか?」
その両方を、ずっと自分に問い続けていますね。
ーRITのPLから見える、RITの特徴とは?
一言で言うと、「意志を持って攻めているPL」だと思います。
RITのPLは、決してコストを削って整えたものではなく、
むしろ、
・人への投資
・新しい事業やチャレンジへの投資
を、かなり意図的に積み上げてきた結果です。
短期的な利益だけを見れば、「もっと抑えられるところ」は正直あるのですが、
・人が育たない利益
・次につながらない売上
・再現性のない成功
には、僕はあまり意味を感じていません。
PLは“成績表”ではなく、“意思決定の履歴”だと思っていて、RITのPLには「人に賭けると決めた」「事業開発に時間とお金を使うと決めた」といった選択の積み重ねが、はっきり表れていると思います。
ー会社として「お金をかけるところ・かけないところ」は?
かなり明確ですね。まず、人。採用・育成・働く環境には、基本的にブレーキをかけません。人への投資は、将来の意思決定の質を確実に上げてくれるからです。
一方で、
・見栄のためだけのオフィス
・目的が曖昧な広告
・使われないツールや仕組み
こういったものには、かなり冷静に判断しています。
お金をかける基準はシンプルで、「それは、未来の選択肢を増やすか?」を問うようにしています。今をよく見せるためだけの支出には、ほとんど興味がないですね。
ー社員一人ひとりには、会社のお金とどう向き合ってほしいですか?
「会社のお金を使う=悪」だとは、まったく思っていません。むしろ、どんどん考えて使ってほしい。ただし、「なぜ使うのか」「そのお金で何を変えたいのか」を、自分の言葉で説明できることは大事です。
RITでは会社の数字を全社に開示しているんですが、それは社員一人ひとりに経営目線を持ってほしいからです。会社のお金を「遠いもの」にすると、判断も成長も、全部受け身になってしまうので。
若手であっても、「これは投資か?浪費か?」を考える癖がつくと、視座は一気に上がります。
ー採用候補者に伝えたい「この会社のお金の使い方」とは?
RITは、守りに入って安定を選ぶ会社ではありません。かといって、無謀に賭ける会社でもないです。
・人に投資する
・事業づくりに時間とお金をかける
・その判断を、数字で説明する
といったバランスを、すごく大事にしています。
そのため、とにかく早く結果が欲しい、短期リターンが最優先といった人は正直合わないかもしれません。
ただ
「どういう判断で会社が成長しているかを知りたい」
「ちゃんと考えてお金を使う環境で挑戦したい」
と考える人には、マッチする場所だと思います。
お金の価値観が合うかどうかは、働く上でかなり重要ですからね。
お金の話をすると、その会社が何に賭け、何を信じているのかが見えてくる。
RITは、短期利益よりも「未来の選択肢」を、数字の見た目よりも「意思決定の理由」を、選び続けてきた会社です。
このお金の使い方に、「信頼できる」と感じた方と、ぜひ一緒に働けたら嬉しいです!