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編集後記:『トップガン マーヴェリック』取材と記事企画 その2 伝説の映画プロデューサーに会いに行く 編

Photo by Louie Martinez on Unsplash

こんにちは。株式会社riverchの中谷です。

私たちは、海外ポップカルチャー専門メディア『THE RIVER』https://theriver.jp/ を運営しており、現在メンバーを募集しています。

ここでは、日本でも大変なブームとなった映画『トップガン マーヴェリック』の取材や、記事企画について振り返る「編集後期」を書かせていただきます。私たちの仕事のワクワクするところが伝われば幸いです。

今回は、その1「記者会見」編 https://www.wantedly.com/companies/riverch/post_articles/409912 に続き、伝説の映画プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーに直接取材を行った話をします。

ジェリー・ブラッカイマーに会いに行く

ジェリー・ブラッカイマーといえば、『トップガン マーヴェリック』や一作目の『トップガン』をはじめ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『アルマゲドン』など、数々の大ヒット映画を多く手がけたことで知られる、ハリウッドの伝説的な映画プロデューサーです。現在78歳にして、まだまだ精力的にご活躍されています。

実は私は、ジェリーには以前、『ジェミニマン』という映画で来日された際にもお会いして、取材していたことがありました。この前日に記者会見に出席していたこともあり、ジェリーがどのように話す方かはわかっていました。尋ねられたことを、淡々と話される方です。

前回の記事にも書きましたが、私はプロデューサーという肩書を持つ方への取材が好きです。なぜなら、映画製作においてプロデューサーは特に多くの権限を持っており、製作の意図や、今後の展開予定についても話を聞くことができるからです。

今回の場合、コロナ禍で公開延期を繰り返していた背景や、36年ぶりに実現させたこだわり、そしてあり得るのなら今後の続編などの予定について尋ねられたら良いと考えました。また、映画を観て感じたこと、気になったことも質問内容に組み込んでいきました。

取材当日

「海外タレントへのインタビュー記事ができるまで https://www.wantedly.com/companies/riverch/post_articles/409672」 にも書きましたように、リアル取材は多くの場合、都内の高級ホテルで行われます。今回もそうでした。コロナ禍以来初めてでしたので、久しぶりにこういったホテルに足を踏み入れました。

この日も前日の記者会見同様、感染症対策として、まず最初に抗体検査を受けなければなりませんでした。検査のクリアを確認してもらってから、待機室で少し待ちます。宣伝スタッフさんと「この感じ、久しぶりですね」とおしゃべりしたことを覚えています。

今回の取材では、はじめにインタビュー取材をした後に、別室に移動して写真撮影をするという段取りでした。あらかじめ撮影部屋を訪れて、どのような場所・アングルで撮影するかを、その場で検討します。ジェリーさんはご高齢なので、撮影の際にあまりあちこち移動させるわけにも行かないため、ソファの腰掛け状態ワンポーズで行こうと決めました。

しばらく待つと、自分の番が呼ばれたので、取材部屋の前に移動します。本国から来られたと思われる海外のスタッフさんに「次はあなたですか」と話しかけられました。笑顔で、とても感じがよかったですね。久しぶりの海外出張に、みなさん気分が弾んでいたのかもしれません。

部屋に通されると、高層階の一面パノラマの風景をバックに、ジェリーさんがソファに座っていました。黒いマスクをされています。コロナ禍なので握手などはしません。手短に挨拶をして、自分もソファに腰掛けます。通訳さんがいらっしゃいましたが、「彼は英語を話します」と伝えて退席。私とジェリーさんの一対一となりました(もちろん同室には数名のスタッフさんがいます)。

まずはアイスブレイクです。コロナ禍後、こうしてあなたたちが日本に戻ってきてくれて嬉しいといったことや、実は『ジェミニマン』のときにも一度インタビューさせていただいたんですよ、といった話題を2、3入れてから、本題に入りました。ジェリーさんはリラックスした様子で、様々なことを語ってくださいました。前日の記者会見が非常にボリューミーだったため、(私の質問案のせいで)会見で語られたことと同じエピソードも登場することとなりましたが、それでも続編の可能性や、トム着用ジャケットにまつわる秘密など興味深い話を聞くことができました。

実はこのインタビュー、私は質問案の数の見積もりが甘く、またジェリーさんの回答が比較的簡潔だったこともあり、途中で質問案を使い果たしそうになってしまうという事態になりました。こういうことがあるので、質問案は常に多めに用意しておくべきなのですが……。とにかくこの時は、なんとかその場で、アドリブで質問を考えて時間いっぱい繋ぐことができました。

写真撮影

さて、インタビューが終わると、別室に移動して写真撮影です。事前に決めたように、ジェリーさんにはソファに座っていただき、2分ほどで撮影を行います。前の記事にも書いたように、撮影中は、ジェリーさんのような超大物であっても、自分で指示(こっち向いてくださいとか、笑顔をくださいとか)を出して撮影しなければいけません。これはあまりにも恐れ多いことで、実は恐怖すら感じています。ですから、とにかくスピーディーに進めるようにしています。

もちろん、綺麗な写真をきちんと撮らせていただくことが最大限の礼儀でありマナーです。のちに現像してみて、綺麗な仕上がりになっていると本当に安心します。

これは余談ですが、以前とある俳優さんを撮影し、SNSに掲載した際、その俳優さん本人より「写真、気に入ったから送ってくれないか」とDMが届いたこともありました。

取材を終えると、後日記事に起こしています。ここでの流れは、以前の記事「海外タレントへのインタビュー記事ができるまで https://www.wantedly.com/companies/riverch/post_articles/409672に書いたことと同様です。今回の場合は、取材から映画の公開日まであまり日にちがなかったので、速やかに作業を行う必要がありました。世間的に特に関心の高い映画を製作した張本人に話を聞けたわけですから、非常に貴重な機会となりました。

こうして完成した記事がこちらです。https://theriver.jp/topgun-maverick-jerry-interview/

このインタビュー取材の後、ジェリーさんはそのままトム・クルーズとともに横浜のプレミアイベントにも登場されました。その様子はまた書きまとめたいと思います。今回は、インタビュー取材の裏のドキドキ感が少しでも伝わる記事になっていれば幸いです。

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