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祝!Microsoft MVP受賞!エンジニアリング初心者にもスゴさがわかる、草場さんの優しさ溢れるインタビュー【メンバーインタビュー】


サクラグ、エンジニアリングユニット所属の草場さんがこの度、Microsoft MVPを受賞されました!
今回、Microsoft MVP受賞記念インタビューとして、世界中を探してもあまりいないMVPのスゴさを、草場さんご本人に解説していただきました。


<Microsoft MVP受賞記念インタビュー>

ーーー草場さん、Microsoft MVPの受賞、おめでとうございます!
今回はエンジニアリングの知識があまりない人にも、その功績が伝わるようなインタビューにできたらと思っているので、どうぞお手柔らかにお願いします。(笑)

草場:ありがとうございます。
外部向けに発表する予定があるので資料を作ってみました。
.NETラボという任意のコミュニティがあって、私は事務局に所属しているんですが、そこで毎月している勉強会で発表しようと思ってます。

ーーーその資料を先行して公開していただけるんですね!嬉しい~!


Microsoft MVPって?

ーーーそもそもMicrosoft MVP ってどんな賞なんでしょうか?

草場:まず、Microsoft MVPのMVPは、Most Valuable Professionalの略です。
どういう人かというと、Microsoftの製品およびサービスに関する極めて深い知識がある&それを熱意をもってコミュニティに共有する方です。すごいエンジニアというだけではなく、コミュニティ活動を通してそれをみんなに共有している事が必須条件になっていて、どちらか一方だけではなれません。
世界では3,000人程、日本では170人程います。1年に1度更新審査があって、この審査が結構厳しいらしいんです。
例えば10年MVPだからといって、次の年もなれるのかというと、わかりません。

草場:で、コミュニティー活動とはなんぞや?という所なんですが、
まずはOSS(オープンソースソフトウェア)プロジェクトでの活動や貢献…

ーーーすみません。OSS(オープンソースソフトウェア)っていうのは…???

草場:ソフトウェアは人間にわかるように言語で書かれてあって、ソースコードを公開しているんです。
公開しているコードに対して、ここおかしいんじゃないの?とか、こういう機能が欲しいので、こんなのどうですか?みたいな助言をする活動が、OSSへの貢献です。

ーーーいろんな知識をみんなが共有しアドバイスし合うってことですね!

草場:それと一番わかりやすいのが2番の登壇活動。
なんらかのオープンな場で話したり、勉強会の運営をする活動です。

今回僕は、主にこの登壇活動を評価されてMVPを受賞しました。
人によって何を評価されてMVPになるかは違います。
登壇活動は一切せずにOSSプロジェクトのみで評価される場合もありますし、逆に本を書いてMVPになってる人もいますし、活動領域は人によって全然違います。

それから、他のユーザーを手助けするっていうのは、掲示板への回答など。フィードバックの提供は、Microsoftの製品チームへのフィードバック。これができる方たちはものすごく高度な技術を持っている方たちなんで、本当に尊敬できる存在です。一握りの人にしかできない貢献ですね。

ーーーちなみに、こういった活動って無償でされてるんですか?

草場:そうですね。ボランティアです。
そういった貢献をしていくのがいわゆるコミュニティ活動です。

過去1年間の活動内容が審査対象になり、現役のMVP、もしくはMicrosoftの社員からの推薦があって、MVP候補としてノミネートされます。

ーーー草場さんはどなたからの推薦だったんですか?

草場:現役のMVPからです。実は周りにMVPがたくさんいるんです。
現役MVPの方に推薦していただいて、Microsoftからエントリーフォームが送られてくるので、これまでの活動や、MVPになったらどんな事をしていきたいか、などの質問に回答します。それが日本Microsoftやアメリカ本社なんかで審査されます。
だからコネとか通用しないんですよ!(笑)
国内だけの審査なら、なんとなく「あ、あの人ね!」なんて事もあるかもしれないですけど、アメリカやフランスやドイツの方たちなんかも審査しますので、そういうのが通用しないんですよね。

ーーーすごい!草場さんサクラグの中で1番グローバルな存在になってますね!!

草場:カテゴリーはたくさんあって、専門分野がこのようにいっぱいあります。
僕はこのDeveloper Technologiesというカテゴリーで受賞しました!

ーーーいわゆる活動場所ですね!Git Hubってよく聞くんですけど、これは何ですか?

草場:Git Hubはコードを入れる場所です。僕もよく使ってるんですけど
例えばさっき話したソースコードが入っています。ソースコードだけじゃなくて何らかの文章だとか、それらを管理できるんです。

ーーー学びたい事がある時に探すことができるんですね!草場さんもここで探したりしてるんですか?

草場:そうですね。みんなでソースコードを教え合ってます。登壇した時に「ソースコードはここにありますよ〜」と案内する事もよくあります。

草場:次が受賞の、メリットですね。

Visual Studioサブスクリプション付与!って言ってもあんまり想像つかないとおもうんですが、これが結構お高いライセンスなんです。
Azureの使用権が毎月150ドル、開発目的のライセンスやその他諸々、たくさんのライセンスが付与されます。開発目的の物は実使用はできないんですけどね。これを全て買うと年間80万ぐらいだったかな?
それとOffice365のサブスクリプションも付与されます。これはどんなライセンスが付与されるかカテゴリーによって違います。
僕は5ライセンスもらいました。
なのでここまで含めるとだいたい年間100万円分ぐらいになってきますね。
あと、発売前の製品について情報が流れてきます。それは外部に漏らしてはいけないんですが、僕の専門分野がオープンソースなんで、これに関してはあんまりメリットないんですよね。(笑)

ーーーたしかに!(笑)グローバルサミットもあるんですね。

草場:はい。これが、本来はシアトルで行われるイベントです。
これに参加したいがためにMVPを続けている方もいるそうです。
この数年はコロナの影響でオンライン開催されているんですけどね。

草場:受賞までにはこんな活動をしてきました。毎月発表してましたって事ですね。
結構、Microsoftで今起きていることや、話題の内容を発表したことで、ウケが良かったです。


AM1:30、胸騒ぎがして目が覚めメールを見ると

ここからは僕がどんな経緯でMVPを受賞する事になったのかをお話しします。
今年の春頃に.NETのコミュニティから「そろそろMVPになりませんか?」という事で声がかかりました。
.NETにはMVPがたくさんいるので誰に頼んでも推薦はしていただける状況でした。
ただ、過去1年の活動実績となるとちょっと足りなかったんです。どうしようかな~って思ってたところ、4月でMVPの募集が締め切られたので再開を待ち、7月に募集再開された時には1年間の実績も積んでいたので、すぐに推薦を依頼し、申し込みました。

それから1ヶ月後、胸騒ぎがして目が覚めて開けてみたらこんなメールが来てました!

ーーー胸騒ぎがするってスゴイですね!!

草場:8月初旬には結果送付の見込みとは事前に知らせがあったので、だいたいこの辺かなって思いながら待ってました。結構ドキドキして眠れない日々だったんです。(笑)

ーーー早めに来て良かったですね!(笑)


社内で最初に受賞を喜んでくれたのは、もちろん彼

ーーーこのメールを受け取って、1番最初にどなたに伝えたんですか?

草場:まずは僕を推薦してくれた方に「こんなメールきました!」ってお礼の連絡をしました。その後朝まで待てなくて、深夜に社内のエンジニアリングユニットのチャットに投稿してしまいました(笑)。その時最初に喜んでくれたのはもちろん、マネージャーです。

草場:8月2日に受賞のメールが届き、15日には郵便で賞状とトロフィーが届きました。
MVPのロゴの隣にあるサインはMicrosoftのCEOサティア・ナデラさん。インドの方です。この方がCEOになってから、Microsoftがより好きになりました!

草場:トロフィーはデスクの上に飾ってあります。
また次にMVPを受賞すると、トロフィーはこのままで、トロフィーにかけるリングが増えていくんです。


受賞のカギは「スキルをシェアし続けたこと」

ーーー草場さんがコツコツ積み上げてきたものがあったからこそ今回の受賞があったと思うんですが、実際しんどかった事はありましたか?


草場:この表には経歴が続いているように書いているんですけど、実際は途切れている部分もあるんですよね。いわゆるリーマンショックで、案件が全くなかった時期がありました。仕事がないってしんどいですよね?
その頃、地元の静岡にある今とは別の会社で働いていました。それで今まで開発をやっていたにも関わらず、いきなりインフラ周りをやったんです。

サクラグには2017年に入社しました。
担当社員に「Javaのプロジェクトがあるよ」って言われてクライアントとの顔合わせに付いていくと、実は.NETのプロジェクトだったんです。担当社員も目をまるくしてましたし、2人で驚きました(笑)
そこが転機となり、「.NETいいよね」と、勉強するきっかけになりました。

Microsoftのミッション「Empower evey person and every organaization on the planet to achive more.」(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)を言葉通り体現するような製品が.NETだと思っています。
Microsoftの技術をもってすれば、結構いい感じのものが簡単に作れるって事が言えるんじゃないかなと、可能性を見いだしました。


草場:しかもMVPってすごいんですよ!
これは、ホテルの大広間でなんですが、Microsoft公式のイベントで社員でもなんでもない方が、Microsoftから声をかけられて登壇するんです。こんな大会場のオープンな所でって中々機会がないですよね。今はコロナ禍なのでオフラインでの開催が難しいですけどね。

ーーー是非草場さんが登壇するところが見たいです!!

アウトプットができるエンジニアでありたい

草場:これまでに、Microsoftの公式イベントにたくさん参加したり、いろんな有志が集まるローカルイベントに参加してきました。いろんなセッションを聞いてきて、「技術をインプットさせてもらうだけでは申し訳ない」「いつかは喋る側、アウトプットする側に回って、恩返しをしたい」という気持ちがありました。

ーーーそれを聞いて今すごくジーンとしました!今後はどんな活動をされていきたいですか?

草場:これまでの活動は好きなことだから続けてこられた。だからこれからも続けていきたいと思っています。


草場さん、改めてMicrosoft MVP受賞おめでとうございます!
貴重なお話しをたくさん聞かせて頂きありがとうございました。
「好きなことだからこそ続けていきたい」と生き生きお話ししてくださる姿が印象的でしたし、「周りの方から教えていただいた知識をみんなにもシェアしていきたい」というお気持ちに感動しました!
今後のMVPとしてのご活躍をお祈りします!

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