1
/
5

サツドラPBファンの皆さまに想いを込めて

こんにちは!
初めまして、わたしはサッポロドラッグストアーの本部でプライベートブランド(以下PB)の商品開発をしている責任者の藤森と申します。

商品部商品開発担当マーチャンダイザーマネジャー 藤森(ふじもり)
2015年8月サッポロドラッグストアーに入社。店舗勤務を経て、2016年2月に商品部へ配属される。1年間バイヤーを経験後、マーチャンダイザーマネジャーへ。

当社にはサツドラのヒト・モノ・コトを従業員に伝える「TUNAGU.com」というWeb社内報があり、会社で取組んでいることの想いや、活躍するスタッフのインタビューなど、会社と従業員、従業員と従業員をつなぐ活動を行っています。

その中で私も2019年12月から毎月文章を書くことを目標とし、商品開発にまつわるエピソードをコラムにしたり、従業員からきた質問に答えたりしています。
これは、まだ数少なかったPB商品のファンを、まずは従業員から増やそうという試みで始めました。
それから1年半が経過し、今では従業員がPBの発売を楽しみに待ってくれるようになってきています。うれしい限り!

いつもは社内向けに書いていますので、開発秘話みたいなものや、なぜこの製品を開発したのか?というようなことを、赤裸々に書いているのですが、今回初めてnoteに記事を書いてみました。

サツドラPBのファンの方に向けて届けたい想い

このnoteに文章を書くのにあたり、何を書くかどうか、とても悩みました。

というのも、わが社のPBファンの方もたくさんいらっしゃいますが、PBというと未だに「安かろう悪かろう」というイメージを持たれている方も多く、開発している私がここに出てきて文章を書いても、「そんなこと言ってもね!」と思われているんじゃないかという、私の勝手なネガティブシンキングから脱出できないでいました・・・。
SNSでは匿名で、いろんなことを言われてしまいます。
それを見つけたときのショックって・・・。
それなのに、「サツドラ」のキーワードでエゴサーチしてしまう自分・・・。

でも、街を歩いていると、私の作ったエコバッグを持って歩いている人をみかけたり(特に他社のお買い物の時に使っているのを見たりしたら、心の中でガッツポーズしています!)、通りすがりの車のダッシュボードにソフトパックティッシュが置いていあったり、お店でお買い物している人のかごの中にたくさんPBが入っていたりすると、この上なくハッピーな気持ちになります。

なので考えを改め、ネガティブな意見をお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、わが社にお買い物に来てくださっている皆様の中でも、特にサツドラのPBのファンの方に向けて、なぜサツドラがPB商品を増やしていっているのか語ろうと思いました。
そして、私の人となりや考え方をnoteに書くことによって、私たちの作ったPBをより身近に感じていただきたいなと思います。

前置きが長くなりましたが、最初は、サツドラPBの歴史とコンセプトをお話したいなと思います。

サツドラPBの歴史とコンセプト

サツドラの最初のPBが発売されたのは・・・2011年6月!!!
(はっ!!!10周年だった・・・なんか記念のグッズでも作ればよかった・・・。)

1番最初のPBがデビューして、1番に陳列されたのは、函館川汲店でした。

函館川汲店 2011年6月23日オープン

PB商品売り場

当初は「Creare(クレアーレ)」というブランドでスタートしています。白を基調とした商品と、鮮やかなグリーンを使ったシンプルなパッケージ。
「ワタシにちょうどいい」というキーワードがあり、“心地よい(うれしい)生活を想像してください。その生活の一部として「あなたに選んでもらえる商品」を揃えていきます”というコンセプトでスタートしました。

このコンセプトは、今と基本的にはあまり変わっていません。
当時はドラッグストアというフォーマットがどんどん店舗数を増やしていき、競合他社との差別化ポイントを一生懸命に模索している時期でした。
サツドラはドラッグストア業界の中でも早くから食品の取り扱いを始め、お客さまの要望に応えられるような品揃えを考えていました。

*品揃えについては、社長の富山がわかりやすくnoteを書いていますので、そちらを読んでみてください。

なぜお客さんは「この店は品揃えが悪い」と言うか|富山 浩樹 / Tomiyama Hiroki|note
初noteです。何か書こうかなぁとずっと思ってましたが、そういえば毎週社内向けにマガジンを書いてるので、まずはその中で興味ある方も居るかもという内容の時に試しに転載してみようと思います。あえて社内向けほぼそのままで載せるのでその前提でお読み頂ければ。今回は「品揃え」について書きました。 ...
https://note.com/tomiyama_hiroki/n/ndc304372963d

そんな中で、品揃えに苦労する品種があります。
タオルやスリッパ、洗濯用品など、いろいろなメーカーが商品を作っているカテゴリで、NB(ナショナルブランド)メーカーが強くない品種の商品です。

タオルと言えば、今治タオルかもしれませんが、有名なタオルメーカーを言える人ってあまりいないですよね?
こういう品種の商品をいろんなメーカーから集めても、色や柄や形がマチマチで、自分の家で使おうと思うとうまくコーディネートできません。
なので、まずこのタオルや洗濯用品等の品種から開発したと聞いています。
(2011年当初は私が作ったわけではなく、最初のPBを立ち上げてくれた人は別の方です。)

最初は「クレアーレ」ブランドで着々とPB開発を進めていたのですが、やはりいろいろな難しい場面に出くわします。
わが社の店舗数がまだ少なかったこともありますし、しばらくはあまりPBは増えていきませんでした。

そんな中、サツドラのリブランディングの話が出てきます。

*これも「サッポロドラッグストアーがサツドラになった日」というnoteがありますので、ぜひ読んでみてください。

サッポロドラッグストアーが「サツドラ」になった日 | サツドラホールディングス株式会社
みなさんこんにちは。今回はサツドラホールディングス株式会社の根幹である、 株式会社サッポロドラッグストアーのブランドコンセプト についてお届けしたいと思います。 元々社名や店舗名は「サッポロドラッグストアー」を使用していましたが、現在ホールディングスの会社名にも、店舗名にも「サツドラ」が使われています。 サッポロドラッグストアーが「サツドラ」になった日のことを、今回はお伝えします。 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_8165365/post_articles/332598

PBのリブランディング

お店の屋号が「サツドラ」になり、ロゴも一新!PBもサツドラにしたいね!ということで、最初に開発されたのが皆さんもご存知の・・・「超炭酸水」です!

ちょっと話がそれちゃいますけどね、これね、サツドラの中で一番の販売数量を誇る商品です。
この商品、実は元々「強炭酸水」という名前で販売していたのです。

あれだけたくさんの商品があるのに、すごいですよね?
これはご存知の方も多いですが、コアラップガラナの小原さんと一緒に開発し、製造していただいています。
小原さん、いつもありがとうございます!!!

そして、ソフトパックティッシュのデザインシリーズ。これもこの頃にデザインがリニューアルされて新発売となりました。

旧デザイン

当時の新デザイン シンプルタイプ&デザインタイプ
シンプルタイプではサツドラのロゴマークで使用している
「+」やストライプ柄がデザインされており、
デザインタイプでは北海道モチーフがデザインされており、
なんと鮭はいくらを産んでいます(笑)


この頃に私は入社しました。
ちょうど超炭酸水やソフトパックティッシュの発売の時は、私はお店で研修していましたのでよく品出ししてました。

私は研修が終わり、本部へと異動となります。
そこから主に日用消耗品を中心とした開発をさせていただいている次第です。

さて、この5年間あまりでどれくらいのアイテムになったかというと、もう発売終了したものも入れると500アイテムくらいになります。
代表的なソフトパックティッシュもアイテムが増えたり、ミニサイズが出てきたり、保湿ティッシュも発売になりました。

また、発売以来人気のポリ袋シリーズも、今年パッケージをリニューアルしてサイズ展開をしています。

そして発売以来、大変ご愛顧いただいている商品はストックバックシリーズ
通常のストック・フリーザーバッグの外に、スライダータイプにはかわいいイラストを入れています。

フリーザーバック、ストックバック

北海道の動物たちが描かれたスライダーバック

いろいろなPBが増えてきましたが、サツドラにリブラディングしてからのPBのコンセプトは、クレアーレ時代のコンセプトを受け継ぎ、

“わたしの「いつも」にちょうどいい”

というコンセプトで開発しています。

この意味は・・・。
例えばソフトパックティッシュですが、むか~しむかしは、ティッシュは箱に入っているものでした。
箱以外に入っているティッシュってなかったのではないでしょうか?
ですが、こういうフィルムのパッケージに入っているティッシュは中国では一般的だったのです。
それを当時の開発担当者がみつけ、「フィルムにするとごみが減るし、箱のフィルムをはがして捨てたりしなくていいから便利!」と商品化しました。
今では、「一番コスパが良くて、ごみの少ないティッシュ」は私たちのPBであるソフトパックティッシュになります。

一方、NBメーカーの作るティッシュに、それほどの差はありません。
すべて箱に入っていて、違うのは入っている紙の枚数と品質、価格だけ。
また、価格もメーカーさんが納品価格を設定するので、もちろん全力で交渉はしますが、ほとんどが設定された価格のままでの販売となります。

(また余談ですけど・・・あの1箱の枚数、150枚だったり、200枚だったり、180枚だったり!・・・ほんとイライラしませんか?どれが一番安いねん!って思います。なぜか関西弁になりましたが、私はれっきとした道産子です。)

もちろん、箱に入っているティッシュが好きな人もいますし、国産のティッシュを使いたい人もいます。
あるいは、私たちのPBのティッシュは、国産のメーカーに比べると少し紙のサイズが小さいから、やだ!という人もいます。
(これは、少しでもコストを下げるため、1本のロールからティッシュを切る際に、一番生産効率の良いサイズを考えているからです。)

ですが、「小さいお子さんがいて、毎日たくさんティッシュを使うから少しでも安いほうがいい!」という人や、「ボックスティッシュの箱をつぶして、取り出し口のフィルムをはがして捨てるの面倒!」という人たちからは、とても愛されている商品となりました。

つまり、お客さまが「選べる」のです。
お客さまの好みによって選ぶ選択肢の一つとして、低価格で使いやすいPBを開発しています。

私たちは、北海道の皆さまの日々の暮らしのために、できる限り安くて良い商品を供給することを目標とし、活動していますが、メーカーからの仕入れには限界があります。
だから、「余計な機能を省き、価格を安くする」ということと、「ちょっといいな!と思える機能を足す」ということを考え、そして私たちがつけたい値段で販売するために、PBを作っています。
(すみません。すべてのPBにこの理屈が入っているわけではありません。ただ、そうなるよう努力しています!)

1アイテム作るごとに、たくさんの開発の工程がありまして、なかなか思うように発売に至りませんが、少しずつ新商品を増やしていっています。
それは、皆さまの毎日が少しでも楽しくなるように。

“北海道の「いつも」を楽しく”

これは、サツドラのコンセプトです。
もちろん、お客さまだけではなく、サツドラの従業員もみんなが楽しく毎日が送れるような商品開発を目指しています。

というわけで、サツドラPB発売から、ちょうど10周年でしたね。
これからもどんどん新しいアイテムを増やしていきます。
楽しみにお待ちください。
また、このnoteにも、時々何か書こうと思っています。

サツドラPBのファンの皆さまへ。
どうぞ、よろしくお願いいたします!

サツドラホールディングス株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
同じタグの記事
今週のランキング
サツドラホールディングス株式会社からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?