事業会社から制作会社へ。SEESAWのデザイナーが求める成長できる環境とは

今回お話を伺ったのは、今年の夏に株式会社SEESAWにデザイナーとして入社した菅原正博さん。
最近では制作会社から事業会社へ転職する人は増えてきていますが、菅原さんはその逆。
多摩美術大学 美術学部 グラフィックデザイン学科卒業後、急成長を遂げるヘルステックベンチャー株式会社FiNCに新卒入社。その後、フリーランスを経て、株式会社SEESAWに入社しました。今回そんな菅原さんになぜ、事業会社(スタートアップ)から制作会社で働く道を選択したのか、28歳デザイナーの等身大の今を聞いてみました。

『何でもやりたい』選べなかった就職先



- 多摩グラから、ヘルスケア領域のスタートアップ(FiNC)に入社するまでの経緯を教えてください。

僕は多摩美のグラフィックデザイン学科に通い、ブランディングを専攻していました。ブランディングといえばロゴやショップツール、コピーなど幅広く手がけるのが醍醐味なんです。なので就職先を探す時も、ブランディングするように幅広く表現できる、何でも任せてもらえそうなデザインの仕事を探していました。

『何でもやりたい』という思いが強かったこともあり、アニメーション制作会社や広告代理店など、領域は絞らずいろんな企業にエントリーしていたのですが、自分に合ったやりたいことが出来そうな場所をなかなか見つけることができず、卒業後もしばらくは進路を決めずに時間が過ぎていきました。

FiNCを知ったのは、大学の同級生がFiNCで働いていて、紹介してもらったことがきっかけです。入社しようと決めた理由は「FiNCなら何でも出来るよ」という言葉に背中を押されたからです。

-やりたいことが多かった菅原さんには、事業会社でのデザイナー業務はぴったりな環境だったんですね。

そうですね。それまで「何か一つに決めなくちゃいけない」とキャリアに迷っていた自分からすると「なんでもできる」という言葉からは「自由」を感じましたし、本当に魅力的でした。

2014年のFiNCは創業2年目。現在スタッフの人数は200名を超えますが、当時は20名もいませんでした。デザイナーとしては3人目の入社でしたね。スタートアップにしては、デザイナーの比率は多かったと思います。

入社後一番最初の仕事は、ジムの看板を作ることでした。その後は教材を作ったり、ブランドガイドラインを統一したり、アプリに注力していくフェーズで初めてアプリのUIデザインやWebデザインに挑戦しました。とにかく事業の幅が広いので、友人の言葉通り何でもやらせてもらえていましたね。

今でこそFiNCは、多くのエンジニアとデザイナーを抱えていて、強い開発チームがあることで有名ですが、当時の社内にはデザインに関する専門知識がある人が少なくて、手探りで作っていました。

軽い気持ちで始めたUIデザインは、グラフィックデザインとは本当に別物でした。iOS版とAndroid版、どちらも経験させてもらったのですが、iOSのデザインはヒューマンインタフェースガイドライン、Androidのデザインはマテリアルデザインを読みながらお作法を勉強するところから始めました。

サービスも組織においても、とにかく成長するスピードが速い。まさにスタートアップらしい環境でした。でも当時は自分がスタートアップにいるという認識すらなかったですね。「スタートアップ」「ベンチャー」ってなんなんだろうって感じでした。でも、実際はそんなものですよね(笑)。

腕試しではなく武器を探しに、外の世界へ

- そんな環境を飛び出したのは何がきっかけだったんでしょうか?

自分が目指すデザイナー像に近づけているのか不安を感じたからです。外に出て、色々な価値観を持つ人から刺激をもらいたいと思うようになって。

退職後はフリーランスとして1年間ほど活動し、知人から依頼いただいて様々なデザイン制作を行っていました。ただ、お手伝いしていく中で自分のデザイナーとしての力不足を感じ、心苦しく感じる場面も多くありました。そこで次は、自分を成長させてくれそうな仲間のいるデザイン会社で働きたいと思うようになったんです。

そんなある日、大学の同級生たちと飲んでいたら、その中にSEESAWで長く働いているメンバーがいて。デザイナーを採用しているとのことだったので、遊びに行ってみることにしました。それが今年の6月ですね。

-フリーランスをそのまま続けなかった理由はなんですか?

もともとフリーランスになりたいわけではなかったからですね。そもそも自分の実力に納得していなかったですし、いち早く自分が成長できる環境を見つけたかったので。そんな環境を探している間に気づいたら一年経っていただけです。あと、僕の性格的に安定しないフリーランスは向いていないなぁって。

一番の決め手は、人と話さないということに耐えられなかったからですね。ある日、歯医者さんで接客されただけですごく嬉しくなってしまって「これはいかん」と思ったんです(笑)。

業務委託でいただくデザインの仕事って、Slackみたいなチャットツールやメールで完結してしまうことが多いので、人と直接コミュニケーションをとることがほとんどありませんでした。

FiNCでは、いろんな職種の人と関わり、チームで一つのサービスを育て、成長させていくことの素晴らしさを学ばせてもらったこともあり、その反動が大きかったんでしょうね。

僕はもともとは黙々と1人で制作したいようなタイプの人間でした。学生時代は、人とのコミュニケーションが自分の弱みとも思っていたんですよ。

でも、社会人になるのに自己紹介の時に「コミュ症なんで」なんて言っちゃダメだろうと思って、会社に入る時に自分の中で克服しようと目標を立てていたんです。それに、FiNCで素晴らしい仲間と一緒に仕事をしたことで「人と一緒に作るって楽しい」ということを実感して、自分を変えることができました。

そしていざ克服したら、ものづくりにおいてはスキルよりも人と一緒に進める力の方が大事だと思ったんです。仕事していく上での大きな気づきでした。



-SEESAWで働いて半年経つと思うのですが、正直どうですか?

素直に「楽しい」と思います。

やっぱり事業会社と制作会社の仕事や働き方は全然違います。当たり前ですが、制作会社の場合、毎回違う分野の企業から依頼がくるので新鮮さがあるんです。

事業会社の主軸は事業の成長や高い目標にありますから、優先すべきことはクオリティだけではありません。でも制作会社は、自分たちのアウトプットのクオリティが次に繋がる。デザイナーとしては、クオリティに執着できるのは幸せなことだと思います。

SEESAWでは、グラフィックデザインチームとWEBデザインチームが分かれているのですが、僕は少し特殊で、今その両方を1人で担当できるように頑張っています。

どれか一つを極める職人タイプには憧れるのですが、僕はマルチタイプの方が性に合っていると感じています。SEESAWに入社する時にも「なんでもできるよ」という言葉をいただいて、魅力的だと感じました。思い返してみると、学生時代に「なんでもやりたい」と言っていたことと、今やっていること・目指していることは繋がっているんですよね。

SEESAWにはまだ入社したばかりなので、アシスタントとしてプロジェクトにアサインされることのほうが多いです。入社してから約半年ですが、すでに8件くらいの案件を経験できました。

今まで誰かからデザインに関して指導をしてもらもらう機会が少なかったので、全てが新鮮です。

同じお題に対して、何人かでアイディア出しをすることもそうですし、他人のアイディアが見れるのも面白いですね。人のアプローチを見れることで自分の引き出しが増えますから、勉強になります。

クライアントさんに直接会う機会も増えて、名刺が減るスピードが早くなりました(笑)。アイディアをプレゼンした時には、良くも悪くも必ず相手からフィードバックがありますが、言葉のイントネーションからも感じられることは多いですし、面白いですね。

もともとスタートアップで働いていたということもあり「制作会社=残業が多い」という点は転職時に気にしていませんでした。それよりも制作会社で働くことへの好奇心のほうが勝っていました。実際SEESAWは、そんなに残業の多い会社ではなくて、案件の状況にもよるのですが、どんなに遅く残ったとしても22時で、平均的に20時にはみんな帰宅しています。

考えながら進む、その先。


-菅原さんは将来どのようなデザイナーになりたいですか?

まずは、プロジェクトのメインデザイナーを務められるようになりたいですね。

制作会社のデザイナーとしては、まだ経験が足りてないと思っているので、とにかく沢山技術を吸収したいです。

会社としてお引き受けするプロジェクトの幅も広がっていますし、自分がたまたま強みとしているブランディングやパッケージ案件が増えてきています。

個人としては、誰かから相談された時に「全然それできるよ!やろうよ」とすぐに言って行動出来るような、フットワークの軽いデザイナーになりたいと考えています。

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