こんにちは、株式会社Shake採用担当です。
「AI事業をやっています」という会社は、この2年で爆発的に増えました。ただ、その中身は「AIの研修をします」「ツールを紹介します」が大半です。
ShakeのAI導入支援事業「AIShaker」は、ちょっと毛色が違います。経営者に1日密着して業務を観察し、その会社専用のAIツールを作って、現地で1日で実装して、使えるようになるまで帰らない。本人たちいわく「泥臭いAIの会社」。立ち上げの経緯と現在地を、代表の西野に聞きました。
目次
- 始まりは、お客様の「それ、うちでもできないの?」
- 立ち上げ2ヶ月で15社。3ヶ月目に単月200万
- 「1日密着→1日実装」という非効率で勝つ
- 売り方はここでも、信頼とパートナー
- AIで食っていきたい人へ。これは「AIの仕事」じゃない
1. 始まりは、お客様の「それ、うちでもできないの?」
——AI事業は、いつ、どう始まったんですか。
西野:今年(2026年)の初夏です。うちは社内の仕事でAIを毎日使い倒してるんですけど、その話をお客様との雑談ですると、全員食いつくんですよ。「それ、うちでもできないの?」って。
このパターン、採用支援のときと全く同じで。求められてるものが、目の前のお客様の中に見える。だから事業にしました。
——市場の読みはあったんですか。
西野:「AIはみんな気になってるのに、中小企業に伴走する会社がいない」っていう確信だけです。AIのセミナーは山ほどあるんですよ。でも、富山のパン屋さんや愛知のリフォーム会社の現場に行って、紙の領収書をスマホで撮ったら自動で経理データになる仕組みを、その場で動くまで作ってくれる会社——探したけど、僕は見つけられなかった。
誰もやらないなら、うちが「泥臭いAIの会社」になれば伸びるなと。
2. 立ち上げ2ヶ月で15社。3ヶ月目に単月200万
——数字はどう動きましたか。
西野:立ち上げから2ヶ月で15社に導入が決まりました。売上は3ヶ月目に単月200万円。月額30万円のサブスク型(AIツールの継続開発)の契約も生まれてます。
——それ、記事に載せて大丈夫ですか。正直、小さくないですか。
西野:小さいです(笑)。聞かれる前に自分で言いますけど、金額はまだ全然小さい。採用支援が月商1,000万を超えてるのに比べたら、生まれたての赤ちゃんみたいな事業ですよ。でも、見てほしいのは速度で——事業を思いついてから、15社がお金を払ってくれるまで2ヶ月。これがShakeの0→1のスピードです。
——なぜそんなに早く顧客がついたんですか。
西野:採用支援の顧客基盤があるからです。すでに信頼関係のある66社に、「最近こういうこともやってまして」って話せる。ゼロから営業しなくていいんですよ。事業は資産の上に建てると早い。1個目の事業が2個目の営業リストになって、2個目が3個目の信用になる。
3. 「1日密着→1日実装」という非効率で勝つ
——サービスの中身を教えてください。
西野:型はシンプルで、まず経営者に1日密着します。朝から晩まで横について、業務を全部観察する。そうすると「シフト作成に週5時間」「請求書の転記に毎日1時間」みたいな、本人も自覚してない時間泥棒が見つかるんですよ。
で、その会社専用のAIツールを設計して、現地で1日、5〜6時間で実装します。一番大事なのはここからで、本人が1人で使えるようになるまで帰らない。紙のマニュアルを2部刷って、1部は事務所に貼ってもらいます。
——AIの会社なのに、やってることが昭和の営業みたいですね。
西野:褒め言葉です(笑)。遠隔のレクチャーで済ませれば楽ですよ。でも、中小企業のAI導入が失敗する理由って、技術じゃなくて定着なんです。導入した日がピークで、1ヶ月後には誰も使ってない——これを防ぐ方法を、少なくとも僕は「現場に行く」以外に知らない。だから全国どこでも飛びます。
で、これ地味に嬉しい話なんですけど、先日は僕じゃないメンバーが、北海道から福岡まで現場に入ってるんですよ。立ち上げ期の事業って、どうしても社長の個人技になりがちじゃないですか。それが人に渡り始めてる。「西野が行かないと動かない事業」で終わったら意味がないんで、ここは密かにガッツポーズしてます。
4. 売り方はここでも、信頼とパートナー
——15社は、どうやって集まったんですか。
西野:広告は1円も使ってません。入口は2つで、1つは採用支援で既にお付き合いのあるお客様。もう1つは、地方で信頼を持つパートナーの方々からのご紹介です。うちの営業はどの事業でも同じ型で、東京で広く浅く取るんじゃなくて、地方で力を持った人たちと組んで、信頼の上で広げていく。AIみたいな「よく分かんないもの」こそ、誰から買うかが全てなんで、この型が効くんですよ。
——事業としての課題は。
西野:正直に言うと、月によって売上の波がデカいです。スポット案件が多いんで。だから月額のサブスク型——ツールを作って終わりじゃなくて、継続的に育てていく契約——を増やしてるところです。
あと、AIの進化が速すぎて、3ヶ月前のノウハウが陳腐化します。これはもう、しょうがない。ただ、毎日自社で使い倒してる会社には追い風なんですよ。
5. AIで食っていきたい人へ。これは「AIの仕事」じゃない
——この事業に関わる人に、求めるものは。
西野:はっきり言うと、プログラミングスキルより「現場の人の業務を面白がれるか」です。パン屋のシフト、リフォーム会社の粗利表、学童保育の会議資料。お客様の仕事の中身に興味が持てない人に、いいツールは作れないんですよ。
AIの技術は、うちに入れば毎日使うんで勝手に身につきます。でも「この社長、何に時間を溶かしてるんだろう」って観察する目は、興味がないと育たない。AIの仕事っていうより、経営者の伴走の仕事です。
——AIの進化でその経験ごと陳腐化しません?
西野:いいツッコミですね、それ。さっき自分で「3ヶ月前のノウハウが陳腐化する」って言いましたしね(笑)。僕の整理はこうです。ツールと操作のノウハウは、陳腐化します。でも、現場に入って、人の業務を観察して、「使い続けられる形」に落として定着させる技術、これは陳腐化しないと思ってます。AIがどれだけ進化しても、最後に「富山のパン屋の事務所で、本人が1人で使える状態にする」のは人の仕事なんで。
「AIを現場に定着させた」って履歴書に書ける人は、まだほとんどいません。2年後にその経験がいくらの値段になるか、正直、保証まではできないです。ただ、少なくとも僕は、そこに張ってます。一緒に張りたい人、来てください。
ここまで読んでいただきありがとうございます。「AIスキルに自信はないけど興味はある」で十分です。面談で、実際の導入事例の裏側をお見せします。