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リレーインタビュー14 CLUTCHをインターネットカフェで終わらせたくない(CLUTCH大船店 店長)

ソーエキサイトのリレー形式社員インタビュー、令和初の14人目は・・・
今年2月にグランドオープンしたCLUTCH大船店の『塚瀬 貴嗣(つかせ たかつぐ)』店長です!

塚瀬店長はゲラゲラの店長から新ブランドCLUTCH大船店の店長になりました。CLUTCH1号店となる柏がオープンする時には色んな思いがあったのですが、柏店を手伝いながら新たな気づきや学びを得て、今回大船店の店長に抜擢されました!

「無理じゃない?」と言われた接客業で店長へ

ー最初に経歴からお願いします。

学生を卒業してから色々あったんですが、ソーエキサイトの1つ前の仕事はICチップをテストするソケットの製造をしていました。ICチップの不良品をはじく機械のテストをするものです。

ーそれは工場みたいな所でやってたんですか?

どちらかというと工場みたいなところですね。従業員は30~40人くらいで大きな専用の機械を組み立てる感じです。ICチップって色んな機械に付いてるんですけど、先にチップを付けちゃうとチップ自体が不良品だった場合、全部ゴミになるんですよ。なのでチップを付ける前にテストをする、そのための機械を製造する下請けの会社でした。

ーその仕事はどのくらいの期間やってたんですか?

5年くらいです。もともと細かいものを作るのが好きだったんですが、知り合いの紹介で入りました。作業としては、最初にソケットの部品を組み立てて注文に合わせて作っていく。下請けなので基本的には部品はすべて決まっていて、注文内容や納期に合わせて作っていくっていう感じです。

ー覚えれば誰でもできるものなんですか?

単純作業なので覚えればできるんですけど、ただ、すごく細かいんですよ。だいたい3/100くらいでちょっと大きめの誤差っていうレベルです。ティッシュ1枚くらいの厚さのものを扱うので本当に細かいです。数をこなさないといけないんですけど、そうやってばんばん組み立てられることがすごく楽しかったですね。

ーそこを5年勤めて、転職しようと思ったきっかけは何だったんですか?

会社の倒産です。中国は昔と違ってだんだん質が上がって来てるところだったので、コストとかを考慮すると日本で作るより中国で作る方が良かったんです。それで一切を中国に移すってことになって仕事がゼロになりました。中小企業だったので取引企業が1つなくなるとなかなか次を探すのが難しいんです。

ーそれでソーエキサイトに入社したんですね。

初めはアルバイトでゲラゲラ浅草店に応募したんですけど、面接官が実は西葛西店の店長でたまたま代理で浅草店に来てたんです。僕は墨田区に住んでたので浅草店を希望したんですけど、面接官から西葛西店も検討して欲しいって言われました。面接の最後に「結果の連絡まで1週間くらいいただくと思います」って言われて終わったんですけど、その1時間後くらいに「ぜひ西葛西で」って電話がかかってきました。しかも「〇日以降の勤務でお願いします」って言ってたのに「明日から来れるかな?」って(笑)「いや、面接で〇日以降でという話をさせていただいたと思うんですけど」っていうところから始まりました。

ー大丈夫かな、みたいに不安になりませんでした?(笑)

あれ?ちゃんと伝えなかったのかなって(笑)

ーなぜこの業界に入ろうと思ったんですか?

色々探したんですけど前職の仕事がすごく狭かったので応用が利かなくて。1年近くお手伝い程度のアルバイトをしながら「どうしようかな」って考えていたんですけど、自分が好きな物を考えたらマンガやパソコンがあるネットカフェでやってみようって思いました。実際に自分もよく利用していたので。

ーいきなり接客業にいくことに不安はありませんでした?

結構ありましたよ!工場にいるとコミュニケーションができなくなって人とのズレが分かんなくなっちゃうんです。僕も初めはすごく怖かったんですけど、軽めの接客からなら大丈夫かなと。周りからは「絶対無理じゃない?」って言われたんですけど(笑)自転車屋で販売のアルバイトをしてたこともあってもともと接客は嫌いではないんですが、自転車屋は自転車に興味がある人が来るから比較的話しやすいのに対して、ネットカフェだと客層が幅広いので少し心配はありました。自転車屋でがっつりした接客をしてたわけでもなかったですし。

ーいつアルバイトから社員として店長に?

社員の前にアルバイト店長ですね。2年くらい西葛西店でスタッフとして働いたんですけど、初めの店長が3ヶ月くらい、長谷川店長が2年くらい、その後に岩﨑店長になりました。実は岩﨑店長に代わる時にゲラゲラを辞めて自転車屋さんに就職しようと思ったんですけどうまくいきませんでした。その時に色々と考えて、ここで店長を目指して脇目を振らずにやってみようと決意しました。そしてまず半年間副店長をやって2017年の4月からアルバイト店長になりました。期間は7ヵ月くらいですね。

ー店長を目指すことを決意したのにはきっかけがあったんですか?

社長が西葛西店に来店したことがあったんですよ。佐伯社長がまだ部長の時だっとと思います。僕自身はちょっと不安なことがあった時でした。社長はエリアマネジャーと来店して最後に「何か今困ってることないか」と。それで僕が天井の低さ、それによって冷暖房が強く効きすぎること、トイレがすごく汚かったので何とかしたいっていう話をしました。そしたら社長は、隣にいたエリアマネジャーに対して「今の聞いた?こうやってトップダウンだけじゃなくてボトムアップも大事、下からの意見もすごく大事なんだよ」って話していたんです。それをゲラゲラを辞めようと考えた時に思い出して、社長がああいう方なら大丈夫だと思って決意しました。

CLUTCH1号店の店長にならなかったから見えた

ー改めて今の仕事内容を具体的にお願いします。

まずはよく言われる『人・物・金』をマネジメントすることですね。店舗の売り上げの管理はもちろん、店長は異常に気づくことがすごく大事だと思ってるんですよ。例えば売り上げが下がることもスタッフが辞めることも、何かしら要因があるわけじゃないですか。様々な要因にいかに早く気づくか、芽を摘み取るか、芽を育てるか、判断するのが店長の仕事だと思っています。
『人』から言うとスタッフが不満を抱えていないか。それが対人関係なのか、お店の作りの問題で設備で解決できるのか。対人なら何がいけないのか、それが仕事なのかプライベートなのか。解消できそうなものは協力できたらと思っています。でもそれが設備的なもので、これがあればもっと働きやすくなる、今は余計に手間かかってしまっている、という問題だったら設備を導入することで解決に向かうわけですし。
『物』っていうのは設備関連ですね。スタッフ側からもお客様からの視点もある。扉が破損していたり、天井の壁が破れちゃってるとか、そういった簡単なものから何か不具合が起きてないか細かいところですね。
これは『金』の方に入るか分からないんですけど、競合に対する考え方もです。他社が何かやってないか察する能力。あとは大船っていう商圏に何が合ってるのかを常に考えながらやらないとお店は維持できないと思っています。お客様の目線じゃないことや周りに合ってないキャンペーンをいくらやっても売り上げは上がらないですし。コストカットできるところはして、いかにコストパフォーマンスをあげるかが大事で、正しく運用されているかの管理が必要なのかなと。例えば電気代の明細も分かるので、想定通りなのか、必要以上にかかっていないかを確認する。以前に西葛西店で電気代がいきなりバーンと上がったことがあったんですよ。そしたら他の店舗が間違えてうちのコンセントに差してるっていう・・・そういうこともあるので常にチェックをします。漏電や水漏れもあったりするので。チームプレーも必要ですし、お店を常にベストな状態に持っていって全部を円滑に運ぶ。総合的に見ていかに売り上げを上げていくかっていうのが店長の仕事なのかなと考えています。

ー『人』の中で困っていることがあればプライベートでも協力するって話があったんですが、スタッフさんとはよく話すようにしているんですか?

なるべく顔を合わせる機会を持つようにしてますね。今は8時に出勤して17時に退勤してるんです。8時に行けば仕事上がりの深夜番さんにも会えるし、17時に退勤すると仕事に入る遅番さんにも会える。そうすると全員と顔を合わせられるじゃないですか。

ーじゃすぐに悩んでることを聞いてあげやすいってことですね。

何か相談があるんだったら直接でもいいしLINEでもいいから、っていうのを常に話すようにはしてますね。

ーゲラゲラとCLUTCHはコンセプトがだいぶ違うしソーエキサイトとしても大船に出店するのは初めてですが、オープンしてからどんな気持ちでやってきましたか?

もともと今の柏がCLUTCH1号店が予定ではなく、別の場所が1号店だったんです。そこの店長を予定していました。やっぱりテンション上がるじゃないですか。でも諸事情により当初の1号店が出店出来ませんでした、すごくへこんだんです。それで担当店舗のゲラゲラを変えていこうって色々と取り組んで行こうと気持ちを切り替えました。ただなかなかうまくいかない状況で最初は悩みましたね。ある程度はできても限界があるんです。7月の柏店オープンまで約6ヵ月は担当店舗と柏店を行き来して出来る限り柏店をフォローしました。
その後に大船に出店の話が出てきました。その時はまだ誰が店長をやるか分からなかったんですけど、CLUTCHのブランドマネジャーに「店舗を移れるか」って聞かれたので「僕がいきなりいなくなっても担当店舗は困らないようにしている」っていう話はしていました。さすがに明日からね、って言われると困りますけど(笑)僕はある店の店長になった時に、スタッフに「この店長じゃなきゃダメ」って思われたらダメだと思ってるんですよ。すごく嫌なのが「前の店長はやってくれてたのに」とか「なんで塚瀬店長はやってくれないんですか」とか言われること。引き継ぎの時にすごく困るじゃないですか。僕たちは店長だけど完全なオーナーじゃない。ある程度好きなようにできますけどそこには責任があります。次の店長に引き継ぐ時は円滑にいくように常に考えながらやっているんです。
そしたら1ヵ月後くらいに大船の店長に抜擢されたんです。ブランドマネジャーに「大船店の店長は誰がいいと思う?」って聞かれて「自分以外は考えられないですね」って大口を叩いたんですけど、そのくらいの気持ちじゃなきゃいけないと思っていました。でもゲラゲラとCLUTCHは内装だけじゃなく考え方から違います。CLUTCH柏店で手伝っていた時、ゲラゲラ以上に甘えや妥協が許されない感覚を培いました。可能な限りやることはやる。柏店を見ていなければパッとゲラゲラからCLUTCHに頭の切り替えができなかったと思います。柏店はゲラゲラからCLUTCHにリニューアルしたので、スタッフももともとゲラゲラのスタッフだったんですよ。だから岩﨑店長自身もすごく苦労したようです。例えばお客様から見えるところでブランケットをたたんだり作業をすることはゲラゲラでは普通なんですけど、それをCLUTCHでやるとちょっと違和感がある。お客様の居心地を重視しているのにお客様の前でパタパタとブランケット畳んでたらどう思いますか?そういった細かいことから清掃に対する考え方とか、すごく難しいですね。そういう意味では店長になる前に柏店で客観的にCLUTCHを見れたのが良かったです。

ー大船店のオープニングで採ったスタッフさんはCLUTCHしか知らないけど、塚瀬さんはゲラゲラから異動してるからパッと切り替えられるかどうかですよね。

正直、妥協という名の甘えはありましたね。ここなんかいくら掃除したってしょうがない、どうにもならない、とか。でも店長がそういう考えを持ってしまうとスタッフさんにも絶対伝わります。


「こんな奴いたな」って人の記憶に残って欲しい

ー今仕事をしていて特に楽しいこととかやりがいはありますか?

やりがいは『大船店を黒字にして次に繋げる』なんですけど、それは絶対やらなきゃいけない。マストですね。僕にはもっとやりたいことがあって、CLUTCHをインターネットカフェだけで終わらせたくないんですよ。最近京都に3号店をオープンしたHailey'5cafeはネットカフェでできる極限を求めてるんです。池袋店から始まってそれぞれコンセプトを持って走ってるじゃないですか。だからCLUTCHはHailey'5cafeを真似るのではなく、CLUTCHならではのものに発展させたいと思っています。今は試行錯誤しているところなんですけどね。それが夢で、今のやりがいは店舗の醸成です。

ーちなみに個人的な夢はありますか?

自分の北極星(目標)を決めるっていう話がありましたけど、僕は自分が人の記憶の中に残ってくれたらいいな。みんな人生でずっと交わってるわけじゃないじゃないですか。どっかしらで絶対離れますから。ふとした時に「そういえばあんなこと言ってる奴がいたな」って思い出してくれたり、関わった人の中にどんどん残っていったらすごく嬉しいです。
俗物的なのはお金が欲しいっていうのはありますね。僕は欲張りなので、お金も欲しけりゃ何かも欲しい。多趣味で色んなものが好きなので、自分の趣味とか他の部分にもっともっと多く時間を割けたらな、っていうのは常に考えてますね。

ーそうなんですね!ソーエキサイトはどんな会社だと思いますか?

アルバイト時代は会社の構造は全然知らなかったんですけど、今はすごく風通しがいいし何でも意見を言いやすいです。自分がやりたいことを持てば何でもできる会社なんだろうなって思います。思ったことは言えて必ずその答えを返してもらえる。例えば何か質問をした時にちゃんと答えとその理由や理屈を説明してもらえて、できないものは何でできないのかも説明がある。すごく働きやすい風土です。

ーじゃ今後のソーエキサイトにはどんな仲間に入って来て欲しいですか?

自分をどんどん出してくれる人がいいと思います。何か考えがあった時に、後からじゃなくてその場で思ったことを全部出してもらえるのが1番いい。それが間違ってるとか間違ってないとかは関係ないので。そういう人と一緒に働きたいですね。後から「あの時実は思ってた」とかあるじゃないですか。気持ちはすごく分かるし、僕もたまにはやっちゃいます。でもそれが多くなれば多くなるほど信頼がなくなると思うし、自分をどんどん出していけばもっと楽しい職場ができるのかなって。

ー素直に意見を言える人ですね。

価値観や考え方はその人が何十年て培ってきたものじゃないですか。お互いが絶対ぶつかるものなので相容れないのは当然なんですよ。でもそれを出さないで閉じ込められるとどうにもできないですし、せっかく経験したものを出さないなんてもったいないと思います。出せば他の人の学びにもなりますし、それを受け入れない会社じゃないとも僕は考えています。

ーCLUTCH大船の今後が楽しみです。塚瀬店長、お忙しい中ありがとうございました!

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