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「リモートワーク」を振り返ってみる。2つの課題と向き合った2年間

スパイスボックスでは、緊急事態宣言が発令された2020年4月7日よりも早い、3月27日からリモートワークを導入してきました。様々な変化に対応してきたこの2年間の中で、作られた社内制度や、新たな課題に対しての動きなど、リモートワークにまつわる様々な話を、取締役副社長の森竹アルに聞いてきました。


新たに変えたこと、導入したこと

ーー実際、「リモートワーク」はどのくらいの方がされているのでしょうか?

2022年1月のデータを見てみると、出社率は33%で、平均は月に7日出社です。ただ、出社している方の内、30%は10日以上出社していますし、それぞれが家か会社かを仕事内容やコンディションから判断をして働いています。
スパイスボックスでは経営管理局以外の方には出社に関するルールを設けていません。スパイスボックスの場合、出社=業務効率が上がる事業内容ではないので、「最低でも週に1日は出社しましょう。」「チーム内の誰かしらが出社するようにしましょう。」といった義務化を全社的に行う必要性は感じていません。

ーーリモートが増えると、勤務状況を理解できないという課題も出てきますが…

たしかに勤務状況がわからないといった課題は生まれますが、会議での姿や仕事ぶりを見ている中で「サボっているな!?」という印象をメンバーから受けたことはありません。僕自身、打ち合わせと打ち合わせの間が20分空いたときなどは仮眠をとることもありますが、その20分で何かするよりも、次の打ち合わせに向けてリセットする方がその後の業務を効率的に進められると判断したからこそ。自己管理の中で、しっかりと働けていれば問題ないのかなと。

ーー社内制度で見直しなどは発生しましたか?

下記の対応を行いました。(※2022年2月時点)
・毎月5,000円の「在宅勤務手当」を導入
・新型コロナによりお子さんが休校となった際、臨時の特別休暇(有給)の取得が可能
・「ベビーシッター派遣事業割引券(内閣府補助)」の導入 ※政府主導の助成制度を活用
・オフィス規模の縮小

オンラインでの採用について

ーー採用面での変化はありましたか?

副業としてスパイスボックスで働く方の採用(業務委託など)が増えました。例えば、80%は別の仕事をしつつ、20%だけスパイスボックスで働くというやり方。これにより、インフルエンサーのキャスティング、ディレクションのプロや、経験豊富な広告運用のプロなど、特定の分野での業務に長けている方にもスパイスボックスの事業を見ていただけるようになりました。他にもインフルエンサーとして活動しつつ、スパイスボックスでも働いてくれる方や、スパイスボックスの卒業生にお手伝いいただくことも。毎日2時間だけスパイスボックスの業務を担当してくれる方がいるのですが、リモートワークならではだなと。

ーー現在、採用面接はすべてオンラインのみですか?

基本的にはオンライン面接で完結するパターンが多いので、入社してから初めて会う方もいますよ。ただ、希望者には1次面接から来社いただくことも可能です。実際に自分が働くことになるかもしれない環境は見ておきたいという方もいらっしゃるので。

ーーちなみに。スパイスボックス内には東京以外に住んでリモートで働く社員さんもいますが、新卒入社でも可能なのでしょうか?

今までの新卒入社の方たちを見ると、むしろオンラインのみでは不安があるから対面で教えてほしい・仕事をしたいというニーズが多かったのですが、今後、もし地方在住でのリモートワークを希望する学生がいたら、その方が受け持つ業務内容にもよるかなと思いつつ、選択肢は多いほうが良いと思うので考えていきたいと思います。


2つの課題について

ーー課題だと感じたことはありますか?

主に2つ。人材育成での課題と、会社やメンバー同士の関係性を感じにくいという一体感欠如の課題があります。

人材育成課題について
スパイスボックスには「スパイスボックスwiki」という社内サイトがあり、そこを見れば、組織や細かい仕事内容などが把握できるようになっています。組織知見をオンライン化したことにより、中途社員でもすぐに仕事内容や、ネックとなる部分を理解できたり、聞きに行く工程を省けるようになりました。先輩が後輩に教えることはもちろんですが、自分で調べれば情報が出てくるように環境を整えることも重要だと考えています。

これはある一人の社員から始まったのですが、かなり活用されています。
一社員の備忘録が、スパイスボックスに業務効率化の波を起こすまで。
https://note.spicebox.co.jp/n/na66492a1147c

一体感欠如の課題
一体感を感じてもらうようにzoomを使って「マンスリーWinセッション」という、各チームが頑張ったことやMVPメンバーを発表し、全社に共有する機会を毎月設けました。社内メンバーの頑張りや近況を把握できることで、会社を身近に感じてもらえればと。

僕はほとんど話さず、いろいろな社員や若手にもスピーカーを務めてもらいますが、チャットも盛り上がっていますよね。

他にも社内メンバーだけが見られるチャットツールに、個人やチームの状況を報告するスレッドや、広報と連携して「社内報」のスレッドを立てたりしました。なかなか会う機会がない中でも、全社の動きが把握できています。書き込みに対しての返信やスタンプも、最近増えてきた気がします。

あとは1対1で話す時間も大切にしています。査定面談などではなく、定期的に“業務外”の話をざっくばらんにする機会を希望者とのみ設けています。近況や課題を聞くこともあれば、逆に会社の方針に対してフィードバックをもらうこともありますよ。

今後のスパイスボックスはどんなスタイルに?

ーー今後はどのような働き方が推奨されるのでしょうか?

リモートワークのスタイルは加速していきたいです。この2年間で様々なトライをして、うまくオンライン化に対応できた部分もあれば、まだ課題だと感じている部分もありますが、これからも積極的に環境を整え、必要であれば新しい制度も導入していきたいと思います。

「一体感を感じられるような体験」に関しては、対面イベントのほうがより感じられると思うので、今後はオンライン・オフラインを両立することで、それぞれの良いとこどりができればと考えています!


インタビューを終えて

出社が基本だった頃を思い出してみると、同じチームや近くのテーブルの方のこと以外はあまり詳しくなかったような気がします。今は、全社員がオンラインで集って近況を報告をしあっているので、むしろ出社をしていた時代よりも他の社員さんに詳しくなっているのでは? とふと思いました。

直接的には会えていないはずなのに、他の社員さんを近くに感じられているという不思議なことが起きているんだなと気づきました。

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