Google Workspace導入支援のその先へーストリートスマートのエンジニア座談会
Google Workspace の導入・運用支援で多くの企業や自治体を支えてきたストリートスマート。今回は、入社年次や担当領域の異なる3名のエンジニアが集まり、仕事のリアルやチームの進化について語り合いました。
なお記事の執筆には、株式会社ストーリーテラーズさんにご協力いただきました。
メンバー紹介
- Kさん(クラウドエンジニアグループ Enterpriseチーム/2016年中途入社)
法人大規模案件を中心に、企業のGoogle Workspace導入やシステム移行、チームマネジメントを担当。 - Sさん(クラウドエンジニアグループ Educationチーム/2018年中途入社)
自治体・学校へのGoogle Workspace導入・ICT環境支援やチームマネジメントを担当。 - Mさん(クラウドエンジニアグループ Educationチーム/2021年中途入社)
エンジニア未経験から当社でのキャリアをスタートし、大規模自治体案件のフロントエンジニアとして活躍中。
業務内容と業務範囲
ーまずは、皆さんの入社のきっかけと現在の業務内容について教えてください。
Kさん(入社9年目):
前職ではインフラエンジニアとして、金融機関の基盤構築を担当していました。当時、ストリートスマートがGoogle Workspaceの導入支援を立ち上げようとしており、私が在籍していた会社が技術支援を行っていたんです。
当時のストリートスマートは社員10名ほどで、まさに“これから事業を伸ばしていく”フェーズ。プロジェクトで一緒に仕事をする中で、少数精鋭ながら技術力と柔軟性のある会社だと感じ、「ここならより幅広い領域に挑戦できる」と思い、2016年に入社しました。
現在は1〜2年単位で従事する規模の大規模案件を中心に、Google Workspaceの導入から運用・保守まで一貫して支援しています。
ーでは次に、入社8年目のSさんにお聞きします。入社のきっかけと、現在の業務について教えてください。
Sさん(入社8年目):
私は2018年に入社しました。これまでエンジニアとして10年ほど働いてきましたが、当時は子どもがまだ小さく、仕事と育児の両立が課題でした。ストリートスマートでは当時リモートワーク等が可能で、エンジニアとしても裁量を持って働ける環境があると思い、入社を決意しました。
入社後はEnterprise領域で中小規模の案件を担当していましたが、2020年にGIGAスクール構想が始まり、教育現場への支援にも関わるようになりました。当時はまさに手探りの日々。エンジニアとしても新しい挑戦の連続でした。
現在はEducation領域のエンジニアリングとして、自治体や学校のGoogle Workspace導入支援、運用フェーズの伴走、チームメンバーのマネジメントを担当しています。
ー続いて、クラウドエンジニアグループの次世代を担うMさんにもお聞きします。
Mさん(入社5年目):
私は2021年10月に入社しました。最初はEducation領域の中小規模案件を担当していましたが、翌年には大規模自治体のプロジェクトにも参画することに。
当時は不慣れな部分も多くありましたが、先輩であるSさんが丁寧にフォローしてくださり、チームで無事にプロジェクトを完了できました。
現在は 全国有数の規模を誇る教育委員会のプロジェクトの中で、Google Workspace領域を担当しています。私のポジションは「フロントエンジニア」。技術的な内容をお客様にわかりやすく伝え、課題を整理して解決につなげることを意識しています。
仕事のやりがいと、難しさ
ーそれぞれ仕事の中で感じている「やりがい」や「難しさ」を教えてください。
Kさん(入社9年目):
やりがいは「Google Workspace の新しい機能を、お客様と一緒に検討しながら進められること」ですね。特に印象に残っているのは、大手配送会社のGoogle Workspace切り替え案件です。切り替え直前にメール移行のトラブルが発生し、緊張感が走りましたが、誰も責めることなく、お客様も含めて「全員で問題を解決しよう」という意識で一致団結して乗り越えました。
一方で難しさを感じるのは、「導入の先にある価値」をどう伝えるかという点です。機能の説明はできても「それを使うことで業務がどう変わるのか」「どんな課題を解決できるのか」を、お客様の立場でイメージしてもらうのは簡単ではありません。
また、お客様によって温度感もさまざまです。どんなお客様にも導入の意義を実感してもらえるよう、日々試行錯誤を続けています。
──まさに「技術の向こうに人がいる」仕事ですね。では、教育現場を支えるSさんはどんな瞬間にやりがいを感じますか?
Sさん(入社8年目):
子どもたちがパソコンやタブレットを使いこなし、将来社会で活躍していく姿を想像できることです。教育現場でのICT活用が広がれば、授業の内容や学び方も変わっていく。
教育の変化を支える一員として関われているのが、この仕事の大きな魅力だと思います。
とはいえ、システムはあくまでツールのひとつ。
時には「このシステムは確かに便利ですが、実際の運用を考えると不要かもしれません」と、正直にお伝えすることもあります。お客様によって抱える課題や環境はさまざま。だからこそ、一社一社の状況に合わせた提案を心がけています。
また、教育委員会は学校や保護者から責任を問われやすい立場にありますから、何かあった時にはすぐに対応できるよう、スピード感を大切にしています。
こうした対応や姿勢が、お客様からの信頼につながっているのだと思います。
ーなるほど。では、そんな中でMさんはエンジニア出身ではない立場から参画されていますが、大変なことも多かったのでは?
Mさん(入社5年目):
はい。入社当初はシステムの要件定義や基本設計といった上流工程がまったく分かりませんでした。初めての大規模案件を任されたときも、分からないことばかりでしたが、先輩の丁寧なフォローのおかげで、無事にプロジェクトを完了できました。
案件の進行は一朝一夕に身につくものではありません。入社後に数多くの案件を経験する中で、ようやく全体の流れが掴めてきたと感じています。
また、現場では「この作業に加えてこれも追加できないか?」といった要望が頻繁に発生します。もちろんすべてに応えることはできませんが、「この作業を減らして、その分こちらを重点的に進めましょう」といった代替案を提案しながら調整しています。
限られた予算やリソースの中でも、どうすればお客様にとって最善かを考える。その積み重ねがお客様との信頼関係の構築につながっているのだと思います。
チームの変化や役割の変化
ーKさんは、入社してもうすぐ10年になりますね。会社の創業初期から現在まで、ずっとエンジニアとして関わってこられた中で、組織やチームの変化をどう感じていますか?
Kさん(入社9年目):
大きく変化したのは、事業の幅が広がったことです。以前は「Google Workspace を導入して完了」という案件も多かったのですが、今ではドキュメントやマニュアルの作成など、導入前後の課題解決まで幅広く関わるようになりました。
導入作業にとどまらず、運用や業務改善まで含めてお客様の課題に向き合えるようになったのは、ここ数年の大きな変化ですね。
─Education領域にも、大きな変化があったそうですね。
Sさん(入社8年目):
はい。以前はEnterprise領域とEducation領域をまたがって業務対応していたのですが、今ではチームが明確に分かれ、それぞれの専門領域に集中できるようになりました。
─メンバーが増えたことで、仕事の進め方も変わりましたか?
はい。技術に強い人、フロント対応が得意な人、進行管理が得意な人―それぞれの得意分野を活かしながら動けるようになりました。
案件によっては急な対応や調整もありますが、「この人になら任せられる」と思える仲間がいることで、安心してプロジェクトを進められるようになりました。こうした信頼関係が、チーム全体の成長につながっていると感じます。
─Mさんはチームの中では中堅として世代をつなぐ存在。入社当時と今とでは、どんな変化を感じていますか?
Mさん(入社5年目):
入社当初は、自分の担当をこなすだけで精一杯でした。でも最近、上司から「エンジニア部門のKさんとSさんに加え、3本目の柱としてチームを支える存在になってほしい」と言っていただいて…。
その言葉がすごく嬉しかったですし、自分なりの得意分野でチームを支えたいという気持ちが強くなりました。また、後輩たちが安心して案件を進められるように、環境を整えるのも自分の役割の一つだと思っています。
未来の仲間へ ― ともに変化を楽しみ、成長していける人と
ー最後に、後輩やこれからストリートスマートで働く仲間に向けて、メッセージをお願いします。
Kさん(入社9年目):
後輩世代に期待しているのは、単純作業にとどまらず、自分で考えて動ける人になってほしいということです。言われたことをこなすのではなく、考えて行動することこそが仕事の面白さに繋がる。ストリートスマートは裁量のある会社なので、それが実現できる環境があります。
メンバーが自立して動けるようになれば、より大きな案件にも挑戦できるようになりますから、チーム全体でレベルアップしていけるよう、これからも一緒に成長していきたいですね。
─Sさんは、どんな方がストリートスマートに合うと思いますか?
Sさん(入社8年目):
「変化を楽しめる人」ですね。経営陣から「これからは海外展開に挑戦しよう!」と言われた時に、「やったことがないから無理」と言うのではなく、「まずやってみます」と動ける人。そういう柔軟な姿勢を持つ方が、この会社では長く活躍できると思います。
私自身も教育分野の経験はゼロからのスタートでしたが、周囲に支えられながら一歩ずつお客様と向き合いながら業務を推進することで成長することができました。これからは一緒に働く仲間と、得意分野を伸ばし合いながら成長していけたらと思っています。
ーMさんは、これからどんなことに挑戦していきたいですか?
Mさん(入社5年目):
お客様の課題を整理し、最適な解決策を提案するような、コンサルティング業務にもっと挑戦していきたいです。加えて、英語力も伸ばしたいですね。ストリートスマートは日本だけでなく、タイやシンガポールにも拠点があり、海外との連携も増えています。
将来的には、海外の方と英語でコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進められるようになりたいです!
変化する環境の中で、一つひとつの課題に向き合い、技術で人と組織を支える。それが私たちストリートスマートのエンジニアの仕事です。
同じ志で挑戦を重ね、ともに成長していける仲間と出会えることを楽しみにしています。