株式会社tacoms 採用担当の伊野です。
tacomsは「発明で、半径5mの人を幸せに」をミッションに、飲食店様の売上拡大・オペレーション効率化を支援する「Camelシリーズ」をはじめ、未だ世にない新しいプロダクトを開発・提供する、飲食業界向けAll-in-One AI Platformの会社です。
今回はBizDevとして入社した山本 涼平さんに、tacomsに入社した理由と、tacomsについてインタビューしました!
「レールはない。でも解決したい課題と広大なビジネスチャンスがある。」
株式会社tacomsは今、急成長の最中にあります。
従業員数71名(モバイルオーダーラボ社含む)。飲食業界のDXを推進するスタートアップとして認知されつつありますが、社内はまだまだ整っていないことも多いです。
しかし、tacoms初の「BizDev(事業開発)」として入社した山本涼平さんは、「その余白こそが最大の武器であり、面白さである」と言います。
Yahoo! JAPAN(現LINEヤフー)、スポーツテック企業の事業責任者を経て、なぜ彼は今、このフェーズのtacomsを選んだのか。
そこには、飲食業界特有の難題と、それに挑む確かな手応えがありました。
プロフィール
山本 涼平(Ryohei Yamamoto)
Business Development / 新規事業開発
2013年、新卒でYahoo! JAPAN(現LINEヤフー)に入社。約6年半、広告事業部門にて営業・企画・マネジメントに従事。その後、スポーツテックスタートアップの株式会社ユーフォリアへ入社。マーケティング・PRチームのマネージャーを経て、事業責任者を務める。
2025年11月、株式会社tacomsに入社。経営直下のBizDevチーム1人目として、マルチプロダクト戦略の推進と新規事業の立ち上げを担う。
1つのサービスですべてが解決するような甘い業界じゃない。だからこそ挑む価値がある。
── まず、山本さんのこれまでのキャリアを教えてください。新卒でヤフーに入社し、その後スポーツテックのスタートアップで事業責任者まで務めた。順風満帆に見えるキャリアの中で、なぜ次の挑戦の場にtacomsを選んだのですか?
決め手はいくつかありますが、一番大きかったのは、この業界の課題の深さと、ビジネスチャンスの大きさですね。
私は前職のときからバーティカル(業界特化型)な事業に面白さを感じていました。
その中でも飲食業界って、なかなか一筋縄ではいかないことが多いんです。
今、世の中では「AIを使えば何でも効率化できる」というような風潮があるように感じますが、飲食店の現場はそう単純ではありません。
AIだけ、ソフトウェアだけなど、”◯◯だけ”で完結することは少なくて、そこには必ず人が介在し、厨房機器やPOSレジなどのハードウェアも絡んでくる。
「これ1つで、全部解決」という簡単な業界ではないんです。
人とハードとソフトが複雑に絡み合ったオペレーションを、どう解きほぐしてアップデートしていくか。
そこには難しさがあるけれど、だからこそ、「自分が介在して解決する価値がある」と直感しました。
そして、tacomsはあえてその複雑な課題を”tacomsが全部解決する”ということに挑んでいて、その前のめりな会社の姿勢に、大きな魅力を感じたのが大きな理由です。
── 難易度が高いからこそ、ビジネスとしての面白さを感じたと。
そうですね。それに、tacomsは今、まさに第二創業期とも言えるタイミングです。
既存事業(Camel)が伸びている中で、経営陣は次の柱となるプロダクトを描いています。
「BizDevをやるなら、経営に近い場所でやるのが一番面白い」と思っていた私にとって、経営直下に新設されるBizDevチームの1人目というポジションは、これ以上ない環境でした。
代表の宮本をはじめ、経営陣が本気で新規事業に投資しようとしている姿勢にも惹かれましたね。
── 現在、BizDevとして担当している領域について教えてください
一言で言えば、「事業を作るためのすべて」です。 顧客理解から始まり、プロダクトの検証、そして実際に営業に行って売上を作るところまで、一気通貫でやっています。
会社としては”飲食業界向けAll-in-One AI Platform”という大きな戦略があり、その中でどのプロダクトを次に当てるかという仮説はありました。
私が入社した時点では、ある程度のMVP(実用最小限の製品)のようなものは存在していたんです。
私の役割は、そのMVPを持って「本当にこれがお客さんの課題を解決するのか?」「市場にフィット(PMF)するのか?」を検証し切ること。
そして、どういう戦略で、どのお客様に、どんなプライシングでお届けすればスケールするのかを描き、半年後の正式リリースに向けて販売フローまで整える。
まさに事業の「0→1」と「1→10」をつなぐプロセスです。
── かなり現場に近い動きをしているのですね
そうですね。入社して2週間で、北海道と金沢へ出張に行きました。
現地のお客様に会いに行き、実際の店舗でトライアルしていただいているサービスがどう使われているかを目で見て、話を聞くためです。
tacomsの良いところは、現場理解のための投資を惜しまないところです。
見に行く、聞きに行く、体験しに行くことすべてに背中を押してくれる。最近ではスポットバイトのサービスを利用して、実際に飲食店でアルバイトもしました。
飲食店って、自分たちもお客さんとして利用できる身近な存在ですが、実際に厨房の中やバックヤードで何が起きているかは、入り込まないと分からない。
自分たちが作ったものが、現場でどう使われ、どこで躓いているのか。
その一次情報を得るためには、どれだけ現場に足を運べるかが勝負だと思っています。
「ないなら、作る」。プロフェッショナルな仲間と進める面白さ。
── 実際に働いてみて、入社前とのギャップはありましたか?
正直、ネガティブなギャップはありません。
ただ、想定通り「まだまだ整っていない」というのは事実ですね。
直近では経営統合があり、従業員数もどんどん増えてきているので、外から見ればそれなりの規模の企業に見えるかもしれませんが、中はこれから整備していくフェーズだと思います。
足りないものはたくさんありますが、それを承知の上で入社していますし、何かがないことはネガティブではなく、むしろ「じゃあどうするか」を考えて実行することを楽しんでいます。
── その整っていない環境での、BizDevの難しさと面白さは何でしょうか?
難しさは、やはりキャッチアップすべきドメイン知識(業界知識)の広さや深さですね。
私は飲食業界出身ではないので、業界特有の商習慣や、店舗の裏側で何が起きているかのと解像度がまだまだ足りないと思っていて。
常に必死にキャッチアップしています。
一方で、面白さは圧倒的に”スピードとダイナミズム”です。
経営陣との距離が近いので、自分が現場で拾ってきた一次情報を元に、「戦略をこうしたい」「プロダクトをこう変えたい」とぶつければ、その場で議論して方向転換できる。
自分が動けば、事業が動き、会社が変わっていく。この手触り感は、今のtacomsだからこそ味わえる醍醐味だと思います。
── 社内の協力体制はどうでしょう?
BizDevは一人では何もできません。プロダクトを作るエンジニア、顧客に届けるセールスやサクセスなど、あらゆる部署との連携が不可欠です。
その点、tacomsのメンバーは本当にプロフェッショナルだなと感じます。
部門の壁を超えて、「お客様のためになるなら」と協力してくれる。
特にPdMやエンジニアなど、プロダクトチームとの信頼関係は強固です。
私たちBizDevが持ち帰った顧客の生の声を、彼らは何よりも重視してくれます。
N1(一人のお客様)の課題に向き合い、それをどうプロダクトに落とし込むか。
全員がそこに真剣なので、協力体制はばっちりですね!
── どんな人がこのフェーズのtacomsで活躍できると思いますか?
やはり主体性がある方ではないでしょうか。
「仕組みがないなら、自分が作る」というマインドセットがあれば、これほど自由に挑戦できる場所はありません。
教育制度も評価制度も、事業のオペレーションも、まだ未完成な部分は多いです。
でも、その未完成な状況を、自分の手で前に進めて会社を成長させていくチャンスだと捉えられる人にとっては、最高に面白いフェーズだと思います。
人生を燃やす価値のある「課題」が、ここにはある。
── 山本さん自身は、tacomsの事業を通じて何を実現したいと考えていますか?
tacomsは今、テイクアウト・デリバリーの注文管理から、飲食店の経営全体を支える”All-in-One AI Platform”へと進化しようとしています。
3年後には、複数のプロダクトが連携し、飲食業界の大きな課題である人材不足や原価高騰などを解決している状態を作りたい。
まずは、その未来が実現した時に「この事業の、この部分は自分が作ったんだ!」と胸を張って言えるようになっていたいですね。
飲食業界は市場規模も巨大で、課題も深刻です。
だからこそ、自分の仕事が社会に与えるインパクトも大きいと思っています。
そしてこれからの自分のキャリアとしても、飲食領域で新規事業をやるとなった時に、自分がいれば新たな価値が生み出せる、そして会社に利益を生み出せるようなビジネスパーソンになることを目指しています。
── 最後に、tacomsへの入社を検討してくださっている方へメッセージをください
今、転職市場には様々なフェーズの会社があると思いますが、完成された船に乗ることよりも、「泥だらけになって船を作り、漕ぎ出すこと」にワクワクするなら、tacomsは最高の環境です。
ソフトウェアやAI、そしてハードも人も巻き込んで、複雑で大きな課題を解く。
その社会的なインパクトを考えると、人生の大切な時間を燃やす価値があると私は考えています。
そしてtacomsには、それを実現するための「資産(人材・プロダクト・データ)」があります。
これからその資産をさらに増やし、使いこなして新しい価値を生み出すことが必要です。
まだ見ぬ景色を一緒に見に行きたいと思ってくださる方と一緒に働けることを楽しみにしています。
tacomsでは現在、事業拡大に伴いBizDev(新規事業開発)メンバーを積極採用中です。 「変化を楽しめる」「事業づくりに没頭したい」という方からのエントリーをお待ちしています。