AI時代のキャリア形成を会社が支援|「生成AIパスポート」受験体験記 | #コラム
こんにちは!トランスコスモスDI事業本部ではお客様のビジネスに貢献するために「全員がAIを正しく活用できる」を目指し、環境整備や社内教育に力を入れています。その一環で一般社団法人生成AI活用普及...
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トランスコスモス・デジタルインタラクティブ事業本部(DI事業本部)では日々AIの活用が進んでいます。現在、1,000名以上のメンバーが日常業務に生成AIを取り入れており、今後もさらなる活用が見込まれています。今回は、AI推進プロジェクトの中心で活躍されている金子さんにお話を伺いました。
【プロフィール】
金子未羽:DI事業本部AI推進担当。2009年新卒入社。Web制作の運用のディレクター・プロジェクトマネージャーを経て、ニアショアセンター統括や人材開発を担当。現在、AI活用推進担当としてDifyアプリの開発サポートなどをリードしている。
── 本日はよろしくお願いします!はじめに、簡単な自己紹介とこれまでの経歴について教えてください。
はじめまして!金子と申します。2009年にトランスコスモスに入社し、今年で16年目になります。大学では源氏物語を専攻していたほどの文系で、入社時はブラインドタッチもできない状態でした。就職活動を始めたときは出版社への就職を考えていたのですが、これからの時代は紙媒体よりもWebのほうがおもしろいいかも!と思い、トランスコスモスへの入社を決めました。
入社後は、しばらくWeb制作案件のディレクターやプロジェクトマネージャーを担当し、その後、ニアショアセンターの活用推進や人材開発を経て、第二子の育児休業から復職するタイミングでAI推進チームに配属されました。
── AI活用の推進するチームに配属されたときの感想は?
正直、最初はネガティブな気持ちでした。たしかその場で「えーっ!」と言ったと思います(笑)。
もともと私は新しい技術に対してあまり前向きなタイプではなく、どちらかというと慎重派なんです。数年前に初めてChatGPTを使ったときも、満足な回答が得られず「AIって全然使えないじゃん!」と思ったことを覚えています。
あとAIといえば映画「ターミネーター」の印象が強くて、けっこう本気で「今後人類はAIに滅ぼされるのでは」という不安も感じていました(笑)AIと仕事するなんて考えたこともありませんでしたね。
── とにかくAIに対してネガティブな印象があったんですね。そこからどのように気持ちを入れ替えたのでしょうか?
実は腹をくくるのが早い、というのは私の強みでもあります。最初は「こんなの無茶ぶりだ!」と思っても、わりとすぐに「さぁやるか!」と前に進むことが得意です。特にAIは今後かなり成長する分野だと思っていたので、このタイミングで苦手意識を払拭しておくことは自分にとって絶対にプラスになると考えました。わからないことや初めての分野こそ飛び込んでみるべきだと思っています。
── 「やるぞ」と覚悟を決めたあと、AIについてどのように学習したのでしょうか?
まずDify※の専門書である「生成AIアプリ開発大全」という書籍を購入し、それを徹底的に読み込むことにしました。何かを学び始める際、最初にいろいろな教材に手を出すと収拾がつかなくなるので、まずは1冊をしっかり読み込むことにしています。その後、実際にDifyを触り始めました。わからないところはChatGPTに質問して、生成AIに助けてもらいながら生成AIを学んでいった感じです。
※Dify・・・生成AIアプリケーションを開発できるオープンソースプラットフォーム。特定のタスクや目的を達成するためのAIエージェントや複雑な処理を行うAIモデルをノーコードで簡単に構築可能。DI事業本部では、所属メンバー全員にアカウントを用意し、日々の業務に活用できるマイクロアプリ開発ができる環境を整えています。
渋谷ファーストタワーでインタビューに応じる金子さん
── 現在はDI事業本部メンバー向けにDify活用セミナーも実施されていますが、これはどのような経緯で?
2025年4月からDI事業本部全体でDifyを活用していこうという動きが出てきて、AI推進担当として必死に学び始めました。ただ私自身が「Difyって何?」という状態からのスタートだったので、同様に戸惑っている人が社内に多いのではないかと思ったんです。
組織としてAI活用を推進する方向性は理解していたものの、実際にAIを使う側の気持ちを汲み取る人が不足しているとも感じていて。それなら私が身につけてきた知識・工程・経験を、ゼロから丁寧に発信していこうと考えました。
── 実際にDify活用セミナーを実施してみて、反応はいかがでしたか?
セミナーを実施する前は、正直「ほかにもっと詳しい人がいるのでは」と思っていたので、私が教える立場に立つことに不安がありました。それでもゼロから始める人にとって少しでも助けになればと思い、初歩的な画面の操作方法から各機能について徹底的に調べ、セミナー内で説明しました。
結果、参加された多くの方から「参加して良かった」「前向きにAIを活用しようと思いました!」という反応があり、ほっとしましたし、とても嬉しかったです。
ちなみにこの画像はAIで生成しました
── AIを触っていて楽しいと感じる点や難しいと感じる点はありますか?
自分のアイデアが形になっていく瞬間や、以前は不得意だった領域(プログラミングなど)がAIを使ってできるようになったときは、本当に楽しいです。AIの助けを借りて効率化が進んでおり、アプリ作成は本当に「沼り」ます(笑)
ただ「沼った」結果、時間が足りないという悩みも出てきました。2人の子供を育てる母親でもあるので、もっと勉強する時間を確保したいと思いつつ、子供と過ごす時間も大切にしたいという気持ちが常に混在しています。
── 子育てと仕事、それに加えてAIに関しての学習はどのように両立されているんでしょうか?
7歳と2歳の子育て真っ最中なので、基本的に業務以外の時間はすべて子育てに費やしています。自分が自由に使える時間は1日1時間あるかないかです。どうしてもまとまった時間が必要なときは、夫に子供の相手をしてもらったり、母の助けを借りたりしています。また、子供が寝ている間にアプリ開発作業を進めたり、学習時間を捻出したりしています。
── 今後チャレンジしてみたいことはありますか?
仕事におけるすべての面倒な作業をAIに代行してもらえたらいいなと考えています。日々の業務で「時間がかかる」「面倒くさい」と感じる作業をAIに任せ、もっとクリエイティブな仕事や本当にやりたいことに集中できる環境を作りたいです。既存の概念にとらわれず、AI活用を前提に業務のあり方自体を変えていきたいと思っています。
── 具体的に現在注力しているプロジェクトはありますか?
これまではメンバーがAIでアプリを作りやすい環境を整えることに注力してきましたが、次は各案件における具体的な課題を抽出し、アプリ開発で壁にぶつかっている部分をサポートする取り組みを進めています。
この写真は……実写?画像生成?
── DI事業本部でのAI活用に興味を持っている方々へのメッセージをお願いします。
ゼロからでもできるようになります。大丈夫、一緒にやりましょう!
ド文系の私自身がゼロから始めてここまでできるようになったので、皆さんも大丈夫です。DI事業本部には、嫌な顔をせずすぐに教えてくれる人がたくさんいます!ぜひ一緒にやりましょう。
── 最後に。以前はAIによる人類滅亡の可能性を心配していたとおっしゃっていましたが、今はどうですか?(笑)
以前は本気で心配していましたが、今のところ大丈夫だと思います。(たぶん・・・)今現在、様々なAIが世に出てきていますよね。人類滅亡ではなく、もっと人が「やりたい!」と思っていることを手助けするAIが生まれてくることを楽しみに、これからもAI活用推進を頑張っていきます!
── たしかに!今後のAIの動きに注目ですね。本日はありがとうございました!
DI事業本部では「生成AIパスポート」の資格取得も推奨しています!メンバーの受験体験記もぜひご覧ください。
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