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「もったいない、なんでその道に進まないの?」 理系大学院生がマーケティング業界に挑戦する理由とは


蜘蛛の巣です。
あ、自己紹介遅れました、トレンダーズ株式会社19卒内定者の中嶋です。

現在、首都大学東京大学院で蜘蛛の研究を行っています。
Wantedlyの記事に蜘蛛の巣の写真を載せたのは私が初めてかもですね!(笑)

写真のことは少し置いておいて。この記事に目を通してくださっている方は「理系で、バリバリ研究してるっぽいし、大学院まで進んだのに、なんでマーケティング系の会社にいったんだ?」と思ってらっしゃると思います。

はい、それが本題です。

タイトルの通り、この記事では「理系大学院生がマーケティング業界に挑戦する理由」をテーマに話していこうと思います。



理系大学生=理系職。本当にこれでいいのかな?

私は中学時代から理科が得意で、高校は専門的な知識を学べる科学技術高校に進みました。そこで生物にも興味を持ち、生命科学を深く学べる首都大学東京の科学技術コースに進み、大学院まで進み今に至ります。

いま行っている研究内容を簡単に言うと、蜘蛛の新種を見つけ分類し、新種に名前をつける研究です。

なんで蜘蛛の研究?と感じる人もいるかと思いますが、研究を始めたきっかけは「巣が美しかった」からなんです。

蜘蛛の巣って、「引っかかると邪魔」、「なんか気持ち悪い」など、疎ましく思われるのですが、良く見ると本当に美しくないですか?

雨上がりや朝露に濡れた巣は一種の芸術だなと。新しい蜘蛛を見つけたら、どんな巣を作ったりするのだろう、美しさをもっと世間に広げたいと思い研究にのめり込んで行きました。大学院に進んだ理由も、大学は4年間あるけど、研究できるのは最後の1年だけで正直もの足りないと感じたからです。

まあ、新種の研究は誰が聞いても「凄い!」と思ってもらえるので、承認欲求が一番かもですが(笑)

と、高校時代から生物や研究に興味があったのだから、理系職、研究職に就きそうですよね。でも理系職は1社も受けませんでした。

理由は、自分のしたいこと、大切なことについて深く考えてみたからです。

深く考える上で、自分の好きなモノやコトをノートにとにかく羅列しました。
その際に、羅列されたワードの中にひときわ輝いて見えたのが「笑顔」でした。

「自分がしたいこと、本当に大切なことって“笑顔”をつくる仕事なのかもしれない」

もちろん今の研究の延長上でも、笑顔に関わることはできると思うのですが…気が乗らなかったんです(笑)

周りの人からは、
「お前、マジで言ってるの?」
「大学院まで行ったのにもったいない!」
と良く言われました。

ただ、こう思ったら変えられないんです。ごめんなさい(笑)

笑顔を大切にしたかったきっかけは、私の父にあります。父はお祭りが大好きで、酒を飲んでは笑い笑わせ、父の周りは笑顔で溢れかえっていました。

ある日、父に言ったことがあります。

中嶋:「いつも楽しそうだね。笑ってて」
父:「楽しいから笑うんじゃないんだよ。笑うから楽しいんだよ。だから俺はいつも笑ってるんだ。俺が笑うとみんなも笑うだろ。その方が楽しいじゃん。」

なんとも父らしい回答だなと思いました。

後にこの言葉はアメリカを代表する哲学者ウィリアム・ジェームズ氏の名言の引用であることを知りますが、素晴らしい考えだとあの時の感動を覚えています。

私もそんな父に憧れ、多くの人の笑顔をつくれる大人になろう、そして、人生を楽しもう。就活においても、その想いがおもいっきり出たのだと思います。

理系なのに、いやいや、理系だからこそマーケティング!

「どうしたら、何をしたら笑顔に繋がるのかな・・・」
就活を始めて見ると、そんな事ばかりぐるぐる考えていました。

生活者に大きな影響があり、喜怒哀楽の感情表現をできるものは広告業かなと思い、広告業界を中心に就活をしていたときに、マーケティング業界も視界に入ってきました。
そこで出会ったのが、入社を決めたトレンダーズでした。

「何を売るかではなく、どう売るのか」
「どんな言葉がユーザーに刺さるのか」
「誰に何を伝える、発信してもらうべきなのか」
「人の心が動く+人が動いたことを数値でも表わす」などなど・・・

なにこれ、俺がしたいやつじゃん!!

企業の課題解決に関わることで企業が笑顔になり、より良いサービスでユーザーも笑顔になる、理想形だと思いました。

「やるっきゃないでしょ、これ」

マーケティングのマの字も知らない私でしたが、気づいたら夢中になっていました。

よくよく振り返ってみると、「理系だからこそ、マーケティングっていいな」と思っています。

それは「ものづくりの心」と「突き詰めて考えた経験」の2つからです。

「ものづくりの心」とは開発者の心のことです。商品には開発者が必ず存在します。その開発者は理系の方が多め。みなさんも心当たりあるかもしれませんが、開発者の言葉はとっつきにくく、難解だと思われることもあります。でも想いや、熱はめっちゃあるんです。

そんなときに、理系の自分なら、その言葉を違う表現に変え伝えることが出来る。伝え方を変化させることで、つくったものを大きく広げる可能性があると思いました。

「突き詰めて考えた経験」とは研究の事です。研究には順序があります。その研究の背景、先行研究、目的、仮説、手法、そして結果、考察です。その順序はまさにマーケティングにも繋がると思います。それは理系である私にとって大きな武器になると思いました。

こんな想いがあって、まったく異なる業界に飛び込んでみた、というわけです!

色々な選考に進んでいる時も「なんで理系なのに受けるの?」という言葉で少し悩むときもありましたが、その時期が嘘のように、今やりたいことが多すぎて、2019年4月が待ち遠しいです。

理系の自分だからこそ、変えられること。そこにどんどん挑戦したいです。

内定者 中嶋の今後の目標!

私は現在、19卒のアルバイトとして、トレンダーズで人事のお手伝いをしています。また、アルバイトという立場ですが、しっかりと目標を持って働いています。

その目標とは、「多くの人に広い視野と様々な業種への興味を持ってもらいたい」というものです。

私が理系大学院生だったので、今回は理系向けの記事になりましたが、理系に限らず、大学の専攻とは関係が薄い企業を考えている方も多いと思います。ビビらなくても大丈夫、色々見てみよう!そう思えるきっかけになれれば嬉しいです。私自身がマーケティングに興味を持っているので、その発信ばかりになりそうですが(笑)

もし、この記事を読んで、「自分も、異業種も見てみようかな」と思って頂けた方がいるのなら、とても嬉しいです。

今後もWantedlyで記事を書いていこうと思いますので、もし、この記事が面白いと感じた方はまた読んで頂けると幸いです!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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