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【CTO Message #15】部下にしたいのはどちら!?

Photo by Amy Hirschi on Unsplash


筆者:田村 秀一(取締役/CTO)

おはこんばんにちは。田村です。
FF7 REVERSEが2/29に発売されますね。
FF7は名作として名高いのに未プレイだったので、前作REMAKEから新鮮な気持ちで楽しんでいるので今から楽しみです。
月末というタイミングなのが厳しいですが…

さて、本日のタイトルの元ネタは「やる気のない優秀な人」と「やる気のある凡人」どちらを部下にしたいか、というテーマに対し、偉い人たちはみんな「やる気のある凡人」と答えたので驚いた、というX(旧Twitter)のポストです。
尚、ポストした方は「前提条件とか省いているので各々が勝手に解釈して意見して良い」と加えています。

この「前提条件」がないというのが重要で、ポストのリプライには各々が近しい例とか理想的な人物を想定しているので意見は本当に様々でした。

私の場合、サッと出されたらどちらかといえば「やる気のある凡人」を選ぶと思います。

まず「凡人」or「優秀な人」ですが、以前から何度か言及しているのですが私自身も含めて「凡人」の範疇だと思っています。
たくさん間違いもするし、勘違いもするし、気づかなかったり、迷惑かけたり、非効率な選択をしたりしています。

なぜか「凡人=無能」なように前提を置く方が多かった印象ですが、後述の「やる気がない」ことがむしろ無能に近い成果になるような気がしています。

例えば私の子供は漢字があまり得意ではないですが、ポケモンの名前や技はたくさん覚えられるので、テストの点が悪くても頭が悪いとは思いません。
漢字や勉強に対して「やる気がない」だけ。
業務上では大した成果が出ていなくても、カードゲーム大会で良い成績を収めた経験があるとか、ゲームの詳細な仕様を知って最高効率を求める、などのアクションが取れる方は無能ではないはずと思っています。

ITに限らず、ある課題に於いては「凡人」が何百人集まろうと、たった一人の「優秀な人」にしか解決できないものがあります。
難しい数式を解くような課題の正解は0 or 1であって、解けない人が束になってもどうにもできないのですが、そういった仕事は実際ほとんどありませんし、それを解決する必要があるのならばそのときに「優秀な人」にお願いできれば良くて、部下にはしなくてもいいと思ってしまいます。
「優秀な人」を頼るという発想自体を最初は思いつかないかもしれませんが、一度知ってしまえば「凡人」だってできる強力な手札です。

そして「やる気」の部分ですが、「やる気がない」けど成果を出せる、というイメージがあまりないのです。
「やる気がない」は本人の向上・成長意欲もないですし、Triggerが目指すべきクライアントに対する価値の提供も良い品質になるとは思えません。
「やる気がない」と視野狭窄を起こし、責任感の欠如から危機管理能力も下がり、与えられた範囲の仕事のみしかできない。仕事・タスク・役割を与える管理側が1から10まで正確に伝達しなければならないのは、「凡人」とそう変わらないです。
優秀ゆえに1伝えても10やってくれるかもしれませんが、勝手に10までやってくれたら、それは私の「やる気がない」の定義からは外れています。
優秀ならば10まで伝えさえすれば期待通りの成果として返ってくる部分は安心ですが、いつか1伝えて7〜8までやれるようになってくれる方がありがたいと思います。

仕事したくねー、定時で帰りてー、金だけもらいてー、というのは正直だいたいみんなそうだと思います。そりゃそうじゃ。
たまに仕事が面白いと感じたり、ドラマとか漫画とかに影響されてやる気が起きたりすることもありますが、概ね月曜日はツライし、金曜の夕方に依頼されるタスクは鬱陶しいものです。
それでも、やりたくないことでもやってみる、面倒でもこなしてみる、わからなければ質問してみる、なんとか終わらせる、そういう「やる気」がなければ管理する側は仕事を依頼しにくいですし、一緒に働く仲間としての感情も湧いてきません。
「私はやる気がありません」とわざわざ言う人がいたら、嫌がる人に大変な仕事を振れるほど管理側だって心が強いわけではないです。

というわけで、こういう"前提条件だとしたら"、私的には冒頭の通り「やる気のある凡人」と一緒に成長していきたいな、と思うわけです。

モチベーションというのはセルフコントロールだと思っています。

いい仕事を与えられた、待遇が上がったなどの外的要因に頼ったモチベーションは予測範囲外であり持続もしにくい。
それよりもいい仕事を獲得した、待遇を勝ち取った、と自己肯定する考え方の方が精神衛生上よろしいです。
このように自分自身で成果に価値を見出したり、休暇や趣味をしっかりを楽しんで仕事の「やる気」をコントロールしていくのが重要なのではないかと思います。

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