国内最大級の社内報コンクール「社内報アワード2025」(※)で、土屋鞄製造所の社内報「革ノオト」が4年連続で受賞しました。
土屋鞄は、他拠点・他部門の距離を近づける「温度あるコミュニケーション」を継続的に実践している点が評価されました。
2025年の表彰・交流イベントでは、「革ノオト編集部」がトークセッションに登壇。集まった各企業のインターナルコミュニケーションの担当者ら約500人に、"共創する社内報”の取り組みを紹介しました。
※「社内報アワード」とは、社内報の制作・コンサルティングを手がけるウィズワークス株式会社による全国規模のコンクールとそこで決定した優秀企画の表彰およびナレッジ共有を行うイベントからなる、年に1度の社内報の祭典です。
目次
社内報「革ノオト」とは
一緒につくる社内報
つながりをつくる
「スキの連鎖を増やしたい」
社内報「革ノオト」とは
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土屋鞄の社内報「革ノオト」のコンセプトは「土屋鞄に携わる人の声を聞き・共有し・愉しむ」。
1965年に家族経営のランドセル工房から始まった土屋鞄は、ここ10年で従業員が大幅に増え、2024年度は全国30拠点以上で約700人が働くようになりました。
コロナ禍のコミュニケーション不足をきっかけに2021年に社内報を立ち上げ、取材件数はのべ500件以上になっています。
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「革ノオト」は、社内報アワードに2022年度よりエントリーし、過去4年間連続受賞しています。
・2022年
[Web/アプリ社内報部門/媒体全体]ゴールド受賞
[Web/アプリ社内報部門/企画単体]シルバー受賞
・2023年
[紙社内報部門/1冊子(20ページ以上)]ゴールド賞
[Web/アプリ社内報部門/媒体全体]シルバー賞
・2024年
[紙社内報部門/1冊子(20ページ以上)]シルバー賞
2025年は、社内WEB限定ツールで週1〜2回配信したほか、冊子「RETHINK-視点を変える-」を発行。
この冊子は、「RETHINK」というテーマ設定のもと、過去1年間の閲覧数の高い社内報記事を厳選しつつ、本誌オリジナルの書き下ろし企画も加えたものです。
「紙社内報部門/1冊子 20ページ以上」の66応募作品の中からブロンズを受賞しました。
一緒につくる社内報
「革ノオト」は、従業員と一緒につくることを大切にしています。
他部署の仲間が企画段階から参加したり、取材対象者が自ら原稿を寄稿してくれることも。時には「特派員」として、現場から声を届けてもらうこともあります。
例えば、製造部門から「職人やものづくりの最前線をもっと伝えてほしい」という声がありはじめた連載〈工房ノオト〉。
この企画は、製造部門のスタッフと一緒に企画会議を重ねながら、現場の“今”を伝える形で共創しています。
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(製造部門と共創した企画〈工房ノオト〉。製造部門の今を取り上げる)
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つながりをつくる
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(社内報アワードの交流イベントでWeb/アプリ社内報部門/企画単体でグランプリを受賞した株式会社バンダイナムコエクスペリエンスと、土屋鞄製造所が登壇)
社内報アワードの表彰・交流イベントには「革ノオト編集部」の小笹玲子と安重百華が登壇。社内報を中心とした、当社のインターナルコミュニケーション(以下IC)の取り組みを紹介しました。
土屋鞄には約40以上の職種があります。それぞれの職種で関心事が異なる中、どういったコミュニケーションで従業員を巻き込み、組織や他部門への関心を高めるか。取り組みや工夫を紹介しました。
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(2023年発行の冊子のテーマは「links-つながり-」。表紙には納豆のデザイン。ゆるく一粒一粒が「つながって」いるところに、粒が際立つ個人・まとまると強くなる組織を重ねた。社内報アワード2024・ 紙社内報部門/1冊子(20ページ以上) でシルバー賞を受賞)
「スキの連鎖を増やしたい」
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(「革ノオト」編集長 小笹玲子)
土屋鞄のIC活動に注目してもらえたのは、私たちが大切にしてきたつながりをつくる取り組みが評価された結果だと思っています。
誰かが一方的に発信するのではなく、みんなで声を重ね、言葉を紡ぎ合う。
そうした小さな積み重ねこそが、「土屋鞄らしいつながり」をつくり出すのだと感じます。
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(軽井澤工房店を経て社内報チームへ異動した新卒3年目の安重百華。現場目線での社内報づくりを心がける。その熱量の高さで多くの職人や店舗を巻き込んだ企画づくりを得意とする)
ハリズリーグループと土屋鞄の社長である土屋成範がよく言っていることがあります。
「働いている自分たちが周りに誇れる会社じゃないと、いいものづくりは生まれない」
この言葉こそ、私たちがICに力を入れる理由のひとつ。私たちは、“つながりをつくる”という、もうひとつのものづくりをしているのだと思っています。
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(冊子「革ノオト」は役職問わず、従業員全員に配布する。創業者である土屋國男も愛読者)
──お客さまからのお手紙を紹介したり、社内の何気ないありがとうを循環させること。
──隣に座っているあの人の新たな一面に気づくこと。
──自分の頑張りが“イイね”でかえってくること。
そんな瞬間を少しずつ増やしていき、社内報に関わった人が、自分や周りの人を少しでもスキになってくれたら。そんな思いで取り組んでいます。
そして、「自分もこの組織の一員なんだ」と、ワクワクしてもらえたら嬉しいです。
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そして、その“スキ”の連鎖こそが、土屋鞄のものづくりを支える原動力になっていけばと願っています。
こうした想いから、この夏より「革ノオト」は、インターナル(社内向け)コミュニケーションからエクスターナル(社外向け)コミュニケーションへと広げ、“社内外をつなぐものづくり”を目指します。
これからは、noteを通して、土屋鞄の哲学や日々の活動を、より多くの方に感じていただけたら嬉しいです。
株式会社土屋鞄製造所では一緒に働く仲間を募集しています
文:小笹玲子
コーポレートブランド推進室所属。2021年、土屋鞄製造所 入社。
土屋鞄の社内報『革ノオト』編集長。これまで社内報で手がけた記事は500記事以上。
(掲載情報は取材当時のものです)
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