クリエイティブアシスタント(アートディレクター候補)(日本橋オフィス)の採用情報 | 株式会社 土屋鞄製造所
日本橋オフィスのクリエイティブアシスタント(アートディレクター候補)(東京都)の正社員の募集情報です(株式会社 土屋鞄製造所)
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「世界に誇る日本の伝統技術を未来へ継承する」ことをコンセプトに掲げる奥出貴ノ洋が手掛けるブランド「LASTFRAME(ラストフレーム)」。
そのコンセプトは、私たち土屋鞄が大切にしている「時を超えて愛される価値をつくる」というミッションと、深く共鳴しています。
2026年、LASTFRAMEはハリズリーグループのグループブランドとして、新たなチャプターをスタートさせます。
今回は、創業者兼デザイナーの奥出 貴ノ洋と、ブランドの成長を牽引するLASTFRAME ブランドマネージャーの礒部 知寛に、ブランドの根底に流れる理念と、これからブランドの成長曲線をどう描くか、話を聞きました。
ABOUT:LASTFRAME(ラストフレーム)
デザイナー奥出 貴ノ洋の「原点」と「美学」
共鳴した「つくり手を大切にしたい」思い
ブランドマネージャーが見た「LASTFRAMEのポテンシャル」
これからのLASTFRAMEをつくる仲間へ
社員プロフィール
2018年にデザイナーの奥出貴ノ洋が設立。消えゆく日本の職人技術や伝統技術を、デザイナーのフィルターを通した現代的解釈による独自のデザインで表現。
現在、海外の卸先は15カ国まで広がり、国内でも阪急うめだ本店での直営店舗の出店やポップアップなど、グローバル市場で躍進を続けています。
熟練の職人の手仕事とプログラミングニット技術をかけ合わせるなど「伝統と革新の融合」を哲学としています。
LASTFRAMEの代名詞とも言える、鮮やかな配色とリブの質感が美しいニットバッグは、モダンなアートピースのようですが、その背景には日本が世界に誇る「職人技」が凝縮しています。
「日本の職人技術や伝統技術を継承するだけでなく、今を生きる人が『かっこいい』と手に取り、日常で使い続けられること。それが結果として技術を守ることにつながる」
この独自のポジショニングこそが、LASTFRAMEの圧倒的な魅力です。
━━ LASTFRAMEが生み出されたその原点を教えて下さい。
奥出 貴ノ洋:私は、長らくファッション業界に関わっていますが、自分たちが生み出したものが、あっという間に過去のものになり、セールとなって消費されていく。
この「つくっては消費されていく」というファッションのサイクルに疑問を感じていました。
(デザイナー・奥出 貴ノ洋)
きちんと残っていくものをつくりたい。そう考えた時、目を向けたのは、「日本のものづくり」でした。
世界のデザイナーと仕事をすると、世界の人々が日本の文化やものづくりに強い関心を持ち、いかに深く愛しているのか再認識させられることがあります。海外生産が主流となる中、日本人の私たちこそ「日本のものづくり」のポテンシャルに気がついていないんじゃないか、そう思ったんです。
そこで、地元でもある石川県の機屋(はたや)を1軒ずつ回り始めました。そこで出会ったのは、130年の歴史を持つシルク工場をはじめとする、高度な技術を持つものづくりの現場でした。
(奥出が出会ったシルク工場)
しかし同時に、厳しい現実も目の当たりにします。物はとてもいいのに、つくり手自身が発信できず、疲弊しているんです。
その状況が本当にもったいないと思いました。今まで自分が培ってきた経験の中で、この素晴らしい技術を形にし、自分たちの力で世界に紹介したい。
(石川県の機屋と手を組みシルクのスカーフをつくったのがLASTFRAMEのスタート)
あえてサステナブルな素材を使うことよりも、日本で長く使えるものをつくり、生産背景(工場)が残っていくことの方が、本当の意味でサステナブルなのではないか。
その思いが、LASTFRAMEの原点となっています。
▼CRAFTED MODERN HERITAGE
━━ ものづくりにおいて、重要視している点を教えて下さい。
奥出:世の中にすでにあるものはつくる意味がない。自分にしかできないものをつくりたいと思っています。
いかにも「デザインされたもの」は、つくりたくないんです。
職人が手掛けた素材を触ったとき、「この素材が一番活かされるのは何か」と考える。すると、必然的にその形になっていく。形を構築していくその過程は、民藝でいう「用の美」の感覚に近いのかもしれません。
LASTFRAMEのアイコンである「マーケットバッグ」は、一枚のニットからできています。特殊な編み機とプログラミングによって「縦には伸びず、横にだけ伸びる」という素材の特性を最大限に活かした結果、あの機能的で、必然のフォルムが生まれました。
(- MARKET BAG - シンプルかつ機能的なフォルムを持つマルシェバッグをベースにデザイン。長さ調節が可能なストラップには、本革の生産過程で生じる端材を再利用したエコレザーを採用)
また、LASTFRAMEのプロダクトは、表面的な「和」を押し出すことはしていません。神社仏閣や「禅」に通じるような、美しさや精神性。
そうした「日本のカルチャーの本質的ないいところ」を抽出し、モードで洗練されたクリエイションへと昇華させています。
( - OBI BAG - 着物の帯から着想を得てデザインされた、結んだ帯のような持ち手が特徴的なバッグ)
━━ 今回、土屋鞄製造所などを擁するハリズリーグループへ参画を決めた理由を教えてください。
奥出:ブランドとして確実に次のフェーズに入ったと感じる一方で、今後10年、20年と持続的に成長していくためには、改めて経営基盤を整える必要があると考えていました。
世界市場に挑戦していくために、価値観を共有できるパートナーと組むという選択肢を探していたタイミングで、お声がけいただいたんです。
実は、子どもたちが土屋鞄のランドセルでお世話になっていたこともあり、以前から誠実なものづくりをしている企業という印象がありました。
実際にお話を重ねる中で最も共鳴したのは、職人技術を「単なる生産背景」としてではなく、「長期的なパートナーシップ」として捉えている姿勢です。
日本のものづくりを一過性のトレンドではなく、産業として未来に残そうとしている点に強く共感し、一緒にブランドを育てていく方向性を共有できたことが最大の決め手になりました。
━━ 組織が一緒になることで、どのようなシナジーが生まれると考えていますか?
奥出:ものづくりの面では、土屋鞄の革や縫製技術と、LASTFRAMEのニッティング技術を掛け合わせた新しいアイテムの可能性が見えています。素材開発や調達面においても、これまで挑戦できなかった領域に踏み込めるのではないかと期待しています。
クリエイションは引き続き私が担いますが、ブランド運営をハリズリーと共に行うことで、私はより深く創作に集中できる環境が整います。その結果、これまで以上に実験性と完成度を両立したアイテムを生み出せると感じています。
━━ LASTFRAMEと出会った時の印象は?
礒部 知寛:第一印象としては、「かわいい」というシンプルな印象を抱きました。
都内のセレクトショップで初めて見た時は、生産背景やものづくりへのこだわりなどはまったく知りませんでしたが、日本の精神性のようなものを感じたのを覚えています。いわゆる「わかりやすい日本らしさ」ではなく、魅力的なデザインの裏側に奥ゆかしさを感じるようなブランドだなと。
その後、奥出さんと出会い、ブランドへの思いや背景を知る中で、最初の印象に対する納得感を感じるとともに、ブランドに対して大きなポテンシャルを感じました。
━━ LASTFRAMEをより成長させるために、今、組織として一番強化したい「ピース(要素)」は何ですか?
礒部:さらなるグローバル展開とブランドの進化を見据え、「D2C(Direct to Consumer)ビジネスの強化」を進めていきます。
これまで卸売を中心に展開してきましたが、今後は自社ECの強化や、直営店舗の出店も視野に入れながら、お客さまとの直接的なコミュニケーションを増やしていきたいと考えています。
土屋鞄製造所が長年培ってきた「直営店舗」や「EC」を通じたお客さまとの深いコミュニケーションのノウハウ。それらを活かして、LASTFRAMEの持つ魅力をよりダイレクトに伝えることで、グループとして成長できると感じています。
━━ 最後に、今後のブランドのビジョンを教えてください。
奥出:ブランド設立当初から、日本の技術を世界へ届けたいという思いは一貫しています。単に「日本らしい」ブランドではなく、世界中にファンを持つブランドへと成長し、国や世代を超えて愛される存在になりたいと思っています。
エンターテインメント性と深さを併せ持ち、時代が変わっても支持され続ける。日本発のブランドとして、世界基準で評価される存在になることが、今後のビジョンです。
LASTFRAMEは「世界に誇る日本の伝統技術を未来へ継承」しながら、時代、性別、国境を超えて愛されるものづくりを提案し続けます。
これからのLASTFRAMEの未来をともに描き、世界基準のブランドへと押し上げる挑戦を楽しめる仲間を募集しています。
▼LASTFRAMEの未来をともに一緒に描ける仲間を募集しています。
奥出 貴ノ洋(おくで・たかのひろ) / LASTFRAME デザイナー
数社でデザイナーを務めたのち、2016年よりフリーランスデザイナーとして活動を開始、国内外の多数ブランドでデザインを手掛けた経験を持つ。2018年秋冬シーズンに「LASTFRAME(ラストフレーム)」を設立。
礒部 知寛(いそべ・ともひろ) / 土屋鞄製造所 LASTRAME ブランドマネージャー
国内外の複数ブランドで経験を積み、2021年に土屋鞄製造所へ入社。2024年より「objcts.io」のディレクター兼事業責任者を務める。2026年には「LASTFRAME」参画を機にバッグセグメントの新規事業本部を立ち上げ、本部長に就任。
▼ 土屋鞄ではたらくひとのインタビューはこちらからもご覧いただけます
文・写真:小笹玲子
コーポレートブランド推進室所属。2021年、土屋鞄製造所 入社。
土屋鞄の社内報『革ノオト』編集長。これまで社内報で手がけた記事は500記事以上