“小さい会社こそ、丁寧に想いを伝える” ひとり人事の時短勤務でも、しっかり運用しきる人事術

今回お話を伺った株式会社コーボーの梁瀬様は、一児の母で時短勤務の人事担当者。勤務時間外の稼働は現実的ではないこともあり、限りある勤務時間の中で採用を含む人事・総務全般の業務をこなしています。ただ業務を消化するのではなく、より質の高い採用活動を追求し、エンジニアメンバーにダイレクトスカウトを送ってもらうなど、現場を巻き込んだ採用も始めています。9時30分から16時30分(現在は9時から17時)までという人よりも短い勤務時間の中、ひとり人事ながらも確実に業務を全うする梁瀬様流の人事仕事術について伺いました。

コーボー様のWantedly実績プロフィール

- Wantedly経由採用実績:3人
- 採用ポジション:SESエンジニア
- Wantedly利用期間:約1年4ヶ月(※2019年6月時点)
- 運用担当人数:1人
- ご担当者様が感じるWantedlyの特長:採用単価を抑えることができる、その他(企業ブランディングを行うことができる)

梁瀬様の自己紹介プロフィール

- 入社時期と入社理由:2016年12月入社。前職では人事を離れていましたが、やはり人事の仕事が好きで、人事職としてのオファーだったため。また弊社代表の成田の仲間への想い、会社として大切にしていることに共感し、「この会社で人事が出来たら幸せだ」と感じたため。
- 入社から現在まで:人事責任者として、会社のDNA策定や、採用活動のスタート、評価制度の構築、就業規則作成など0から1を作ることをメインに行ってきました。また、既存のものはブラッシュアップを行い、「快適でご機嫌な仕組み・環境作り」をモットーに業務を行っています。
- 座右の銘:どうせやるなら楽しく!

組織や業績でアピールできなくても、会社の想いや熱量で戦える

梁瀬様:
現職は3社目にあたります。新卒で入社した会社では、人材の営業職を経て人事職に異動し、中途入社者の研修企画・教育指導、社員満足度向上施策の立案や実施などを担当しました。4年ほど人事経験を重ねて、他業種へ転職が決まり入社直前に妊娠が発覚、転職して半年で産休に入ることに(苦笑)。

公私ともに大転換を迎えてしばらくした頃に、「うちで人事をやりませんか?」と声をかけてくれたのが、縁があって出会った弊社代表の成田でした。異業種に転職したものの、育休中にあらためて人事職が好きだなと思い返したこともあって、とても魅力的な話でしたが、当時のコーボーは社員5人という小規模体制でしたし、代表が任せたいと考えていた領域である採用や評価制度の構築などには全く経験がありませんでした。

子育てのために時短勤務になることも重なって不安要素ばかりでしたが、代表は私の受け入れのために時短勤務やリモートワーク、病児休暇などの社内制度を新たに整えてくれました。「働きづらいことがないように考えて取り組みますし、やりにくさを感じたらやりやすい方にシフトしていってください」とも言ってくださって。一人の社員としても、人事としても全面的に大事に考えてくださっていることを実感し、入社を決めました。

入社後、手探りながらも採用活動を続けるうちに従来のやり方に並行して、より費用対効果の高い採用手法を取り入れることになります。会社の規模や採用予算を考え、人材紹介や成果報酬型のダイレクトリクルーティングを中心とする採用から転換し、Wantedlyの活用を始めます。

梁瀬様:
Wantedlyは、組織や業績、知名度などの武器がない弊社にとって相性が良さそうだと思ったんです。会社の想いや熱量は十二分なので、それをしっかり伝えることができそうだなと。

そもそも媒体問わず、想いの部分から伝えることを前から意識していたので、そういう意味でもしっくりきていましたし、会社の想いについては、採用の場面で私が代表の代弁者になれるよう、代表から話をごっそり聞いていたので、募集ページにかけそうな素材は手元にすでに揃っていました。社長の生い立ちから会社を起業するまでの経緯や想い、会社の向かっていく方向なんかも人前で話せるくらいに私の頭の中に入っていたんです。

それに、Wantedlyは無限に募集ページを作成できるので、いろいろと取り組みながら考えて、とりあえず数を書いてみようとも思えました。書いた分だけ、打席に立つことができますから。

「基本に忠実に」他社との差別化ポイントを明確にする

梁瀬様の人事採用におけるキーワードのひとつは「基本に忠実に」。Wantedlyの運用もまた同じく、知人である採用コンサルタントの方の意見を取り入れながら順を追って作業を進めたと言います。

梁瀬様:
採用コンサルの方からはっきりと、「Wantedlyはお金をかけたからといって、順位があがるわけではない」と言われました。また、どれだけSNSで拡散されるか、どれだけ原稿にテコ入れをするか、募集ページを更新し続けるかといった地道な運用が成果を出す鉄則であることも教わりました。

まだまだ手が回っていないところもありますが、運用を始めた頃は、可能であれば毎週、少なくとも隔週で募集ページやフィードの更新をしていました。今も月に最低でも1回は更新を行い、一定のラインは維持し続けています。

株式会社コーボーで募集する人員は主にSES(System Engineering Service)と呼ばれる、自社以外の企業に常駐して働くエンジニアです。こうしたケースは通常の採用とはすこしばかり異なるものですが、梁瀬様の採用スタンスはやはり変わらないものでした。

梁瀬様:
もちろん、エンジニアの方々はSESエンジニアという働き方にあまりポジティブな印象をもっていない傾向があることは認識していました。しかし、だからこそ「どうやったらコーボーのSESエンジニアとしては働きたいと思ってもらえるか」の要素(打ち出しポイント)を一旦網羅的に考えました。それが、「他社との差別化になるか」や「本当にそれが強みなのか」はさておいて、まずは思い浮かぶ限りの会社や事業の特徴や強みを出し切ってみるのが大事だと思います。そこからは、何が打ち出しポイントとなりうるのかを精査し表現するだけ。

その際には例えば、ベンチマークとなる競合他社がどう自社の強みを表現しているかも参考にしました。打ち出しに成功しているようであればやり方を真似したり、もしくは逆のやり方で、他社が掲載していない角度から打ち出したりということもやりましたね。

日々感じることや転職にあたっての気持ちを代弁することで、コーボーで描く未来にワクワク出来るストーリーを作る

梁瀬様:
他社との差別化を考えることと並行して、募集する職種の方々に共感を生みやすい切り口や内容を具体的に表現するために、同じ職種の仲間たちに話を聞いて募集記事の内容を考えました。「今回採用ターゲットとしている人達ってなんで転職を考えるのだろう?」とか、「その方々が抱えている課題はコーボーだとどう解決できるのか?」とか、その方の実体験も含めて聞いています。

ペルソナを決めて、その方々の想いを代弁し、コーボーで描ける未来にワクワクしてもらえるようなストーリーを作っていくんです。例えば制作会社で働くデザイナーに向けて記事だとしたら、若手のディレクターに振り回されて仕事がはかどらない、デザインに集中できないという問題意識を抱えていると想定して、うちの会社では10年選手しか集まっていないから自分の仕事に専念できますよ。コーボーでは職人魂というDNAもあってね・・・といったように、採用ターゲットの方々にとってのあるあるや理想的だと過程される状態をどう作っていて、それはなぜなのかまで記事上で書き伝えるようにしています。

そうして執筆した募集記事の中でも最近特に大きな反響を呼んだのは、SIerからWeb開発者への転身を考え、コーボーに入社してくれた仲間について取り上げたもの。大局的に見れば同じジャンルの職種でも、その内実に大きな隔たりがある業種への転職について、実話をもとに個人にスポットを当てました。

梁瀬様:
「募集ページに書かれているのは自分のことかと思いました」という声を複数いただきました。色々なエンジニアの方と面談をさせて頂く中で、SIerや業務系のエンジニアからWeb系のエンジニアに転身したいというニーズの多さや、でもどうしたらWebエンジニアになれるのか?転身の仕方が分からない人も多いだろうと仮説を立てていて。実際問題どうすればいいのかを具体的な事例で表現できたのが響いたのだと思います。

募集ページの内容は、日々地道な作業をしていたこと(エクセル上でコピペを繰り返す作業)や、その作業の中で感じていたことなどをSIerあるあるとして忠実に文章化し、転職でぶつかる壁、例えば、SIerでの経験が長くても開発経験が積めなかったり、開発経験があったとしてもWebではモダンな開発経験を求められるが、SIerではレガシーな技術での開発が多かったりなどで苦戦するといったことを本人の話からまとめました。

実際に記事で取り上げた方は副業で積んだWebエンジニアとしての実績や、退職直前にはAIの新規事業立ち上げに参画していたこともあり、そのようなことが評価され、本人の希望するAIの案件に常駐しています。そのサクセスストーリーは同じような悩みを持つ人の希望に見えたのかもしれません。

膨大な業務を短時間で終わらせる秘訣は、考え方・テクニック・スケジュール

「基本に忠実に」、「数を打ってみる」、「現場の声重視」。無理なくこうした丁寧な仕事を進めながら、膨大な業務量をさばくことについて、あらためて梁瀬様さんご自身の働き方について振り返っていただきました。

梁瀬様:
特別なことをしているという意識はありませんが、前職で業務効率化についての講師をしていたのもあって、仕事のスピードや質を落とさずに量をこなす仕事の仕方が染み付いているんだと思います。

業務効率化における基本は考え方と細かいテクニック、あとはスケジュール管理の3つ。考え方については、例えば、5分以内で出来ることはその場で取り組み、それ以上時間がかかることはスケジュールに落としてその場ではそのことを考えない。緊急度と重要度で優先順位を付け、やらなければならないことはいかに効率化できるか。また、やらない仕事を決めることは勇気がいることですが、特に意識しています。

細かいテクニックでは、辞書登録があります。「なに」と打ったら、変換候補として「何卒よろしくお願いいたします」が瞬時に出てくるといったことですね。そして、スケジュール管理は、打ち合わせにしろ、自分の作業にしろ、全部カレンダーに組み込んで予定していたスケジュール通りに作業をすればやりたいことが終わらせられるようにしています。基本的なことなのですが、このようなことを徹底すると、毎日やりたいことを終えて、ほぼ17時ぴったりに帰ることが出来ています。

入社のタイミングからの信頼関係構築が、巻き込みのカギ

人よりも短い就業時間ながらも、より効果的な採用を実現するために社内メンバーとの協業も始めました。今年4月から始めた新しい取り組みとして、SESエンジニア×人事の兼務がスタート。週に1日は本社で人事業務(Wantedlyのダイレクトスカウトや社内・社外のコーボーへのファン化計画)を共に行っています。適任者がいれば自分は脇に下がり、協力をお願いする姿勢は今までインタビューを伺ってきた他の人事の方にも共通する姿勢です。

梁瀬様:
Wantedlyでも自己紹介やGitHub、Qiitaなどで技術力を表現され、やりたい技術ができるかどうかを転職において重視している方も少なくありません。以前からこのような方々にどのようにアプローチすれば響くダイレクトスカウトが送れるのだろうと苦戦をしていて。そこはやっぱり技術的に理解がありその人の未来を技術的な観点でどう叶えて行けるのかを的確に表現できるエンジニアの仲間にアプローチしてもらうのが一番いいだろうという考えに至りました。

こうしたお願いがしやすかったのは、一朝一夕で築かれた関係性ではなくて、採用時から良好な関係を維持し続けてきたからだと思います。私の性格だとも思いますが、「ねえねえ、助けて欲しいんだけどいい?」と、メンバーに頼ることもしばしばなんです。みんなが聞いたら怒るかもしれませんが、うちに来てくれる人って、少なくとも会社なり、私なりのファンでもあると思っているのでそこは快く引き受けてくれるかなと甘えて(笑)。

もちろん、それぞれ人の距離感や好むやり方や関わり方があるので、苦手なことや負担になることを押し付けないよう、その人にとって心地よい関わり合い方が出来るようにかなり意識はしますが、オフィスにいても、コーヒーがてら雑談したり、ランチに一緒に行ったりするなどの、自然に信頼度が高まるアクションを日々心がけています。はじめに壁があると、そこで躓きますが、日頃からお互いを気にかけ合うことで、いざなにかやろうとするときにフランクに相談を持ちかけられると思います。

お子様とのオフショット

時間がない中で、人事としてなにをやればいいのかわからない。そうした悩みを持つ人は、まず基本に立ち返ってみることが突破口になるのかもしれません。そのために、自分の仕事のスタンスを変えなくてはならないのであれば、その時に初めてさらに一段階上のレイヤーから人事の仕事を俯瞰し、「仕事術」としての業務改善に取り組みことが、確実な採用への近道となるはずです。

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