引きこもりで非リアな東大生を僕がインターンにスカウトした理由

株式会社わたしは、CEOの竹之内です。

今日は弊社でインターンとして働いている東大生・増田尚建について少しだけ。

僕らの会社にも、社員を評価する基準(コンピテンシー)は一応ありしまして、

それは、
・短気
・怖がり
・根暗
であること。

これは、伝説の爆笑王・桂枝雀師匠が、落語家に必要な三要素として挙げていた、
「落語家は、いらちで、怖がりで、根暗でなければならない」
から拝借しています。

すごく簡単に言い換えると、
・すぐに興味を持ち、すぐにのめり込む
・「人がどう思うのだろう」ということを神経質なくらい考えている
・ひたすら、あることについて執着し孤独に考え続けることができる

ウチの会社で働いているメンバーは、この要素のどれかを少なくとも持っていて、
そういう人でないとウチの会社で働くのは難しいです。

基本的に僕の採用の基準は、スキルとか能力とかはどうでもよくて、
上の資質を持っているかどうかだけを見ています。

そんな中で、僕が自らインターンに誘った男が一人いて、それが増田尚建です。

その増田が縁あって、文化放送のラジオ番組『大竹まことのゴールデンラジオ』の取材を受けました。
番組のコーナー「ザ・ゴールデンヒストリー」は、「どんな人にも物語がある」のコンセプトで、
テーマに沿った人の歴史を、大竹まことさんが朗読してくれるコーナーです。

この週のテーマが「東大生」ということで、弊社で働く増田に取材が来ました。

実際に放送された、増田の「ゴールデンヒストリー」が、
増田という人間と、僕が彼をインターンに誘った理由をとてもよく表わしています。
番組から許可をいただけましたので、こちらに原稿を転載させていただきます。

***
『大竹まことのゴールデンラジオ』(2018年5月1日放送回)

ザ・ ゴールデンヒストリー『東大生』
5月1日(火)増田尚建 様

日々、黄金の歴史あり。ザ・ ゴールデンヒストリー。
今週は「東大生」というテーマでお送りします。

増田尚建さん。23歳。
東京大学 大学院の1年生。

大学4年になってからは
引きこもりになってしまい、
ほとんど家の外に出ていなかったそうです。

小さい頃の夢は、研究者。
東大の小柴昌俊さんが
ノーベル賞を受賞したニュースがきっかけでした。

親の仕事の都合で、
小学校4年から中学3年まではアメリカ暮らし。

帰国後は名門、開成高校に入学。
東大合格者数 日本一を誇る進学校です。
しかし、楽しい思い出はほとんどないそうです。

「友だちが全くいない訳ではなかったですけど、
まあ、空気みたいなものですよ。
周りから外れている実感は常にありました。
学校行事とかに熱くなれないし。
小学校の頃とかはいじめられてましたし、
学校が楽しいと思ったことは、一度もないです」

夕方4時半くらいに家に帰り、
夜10時半までインターネットの動画をダラダラ見て、寝る。
そんな生活を、ずっと続けていたそうです。

唯一の趣味は音楽。
洋楽を中心に、古今東西の様々な音楽を聴きました。
ただ、マニアックになればなるほど、
友だちと話が合わなくなっていきます。

学校での成績は中の下。
それでも現役時代、
慶應と早稲田には合格しましたが、
増田さんは、浪人を選びます。
「そんなに大それたことは考えていないですよ。
でも、東大に入らないと、
わざわざ開成に入った意味ないなーって。
それくらいです」
1年後、増田さんは東大に合格します。

大学に入っても、生活は変わりませんでした。

4年生になると、
ほとんど学校にも行かなくなってしまいます。

実家の部屋を出るのは、週に2、3回。
面倒臭くて、アルバイトも、
ほとんどしたことがありません。

およそ4畳のスペースで、
毎日インターネットをしながら、
漠然とした不安をずっと抱えていました。

「このまま引きこもっていていいのかなあ」

「一回も彼女できないまま、独身で死ぬのは嫌だな」

「研究者になりたいけど、やっぱり無理かもしれない」

「英語はできるから、ちゃんとした職につけなくても、
通訳くらいならできるかも」

「このままじゃダメなのはわかるけど、
抜け出す方法がわからない…」

「これまでの人生、もっとうまくできなかったかなあ」

考えてもどうしようもないことばかりを
ずっと考えていました。

「さすがに、このままではヤバイ」

4年生の秋、そう思った増田さんは、
ある企業が行なっていたイベントに参加します。

「株式会社わたしは」。
大喜利をする人工知能など、
世界唯一のユニークな
研究で知られる企業です。

そこで増田さんは声をかけられ、
研修生として働き始めます。
研究テーマは、「音楽をつくる人工知能」。

「もともと大学で、そういう研究はしてるんですよ。
シンセサイザーとか、エレキギターとか、
いろんな技術が生まれる度に、音楽自体も変わってきたんです。
だから、人工知能をつかって、
次の新しい音楽を生み出したいなあ、みたいな。
いや、別に音楽じゃなくても、
なにか面白いものをつくれたらなあって。
まだ全然、漠然としてるんですけど…」

今、増田さんは東大の研究室に通いながら、
「株式会社わたしは」で人工知能の研究をしています。

未だに、自分の才能や能力に自信はありません。
研究を続けていけるかどうか、かなり不安です。

それでも、
「増田の研究が、世界の注目を集める可能性はある」と、
「わたしは」の代表、竹之内さんは言います。

「増田がこれからどうなるか、僕にもわからないですが、
『そんなこと考えても、答なんか出ないよ』ってことを
ずっと考えてた人の方が信頼できるんですよね。
ちゃんと孤独なんです、あいつ。
で、研究に関しては、能力とか才能よりも、好きなことに
本気で取り組めるかどうかの方が重要ですから。
まあ、もちろんダメなところは、たくさんありますけど」

増田さんは今のところ、
どんなに怒られても、
竹之内さんのオフィスには
通い続けているそうです。

お送りしているのは、今日ご紹介した増田さんの選曲で、
フランツフェルディナント「オールウェイズ・アセンディング」。
増田さんが音楽にハマったきっかけの一つとなった
アーティストだそうです。

ザ・ゴールデンヒストリー、
今週は「東大生」というテーマでお送りします。

***

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