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働きやすい社会ってなんだろうか?

皆さま初めまして。合同会社森アンの白井亨(しらいとおる)と申します。どうぞよろしくお願いします。社員のバックグラウンドを紹介する記事、私で6人目になりますね。

大学卒業まで

私は1991年東京の福生市で生まれ、以後父の仕事の都合で各地を転々としてきました。

青森や静岡などに住んでいたこともありますが、最終的には東京の青梅市に落ち着きます。



子供の頃はどちらかというと家で本を読んでいたりする方が好きな大人しいタイプでした。

自分で言うのもアレですがあんまり男性らしくないですね…。

そんなこともあってか周囲の環境に上手く馴染める方ではなかったと思います。

学生時代は周りとの連携が必要なスポーツは無理そうだな、という事で合気道と少林寺拳法部に所属していました。

どちらかといえば、一人で黙々と物事をこなすのが得意だった事もあって、両方黒帯習得まで行くことが出来ました。周りにも似たようなタイプの人間が多く、今も交友関係が続いています。

就活中は周りがやっているから何となく…という理由で始め、とある商社に内定を貰うとそのまま卒業後はそこで働くことに決めました。

「君、発達障害かもしれないね」

この会社で何となく人生を過ごしていくんだろうなーと思っていたのですが…

結論から言うと、いざ働くようになっても会社に上手く馴染むことが出来ませんでした。

電話の受け答えをするのにも苦労し、車の運転でも危なっかしいと言われ…

みんな遅くまで働いていて残業するのが当たり前。そんな環境で上手く仕事が出来ず病院に行った先で聞いたのは「君、発達障害かもしれないね」という医師の言葉でした。

「ああ、やっぱり。」というのが最初に心に浮かびました。

というのも、私の弟がADHD(注意欠陥多動症候群)の診断を受けていたからです。

兄弟間では遺伝しやすいというのは知識として知っていましたので。

(※注意欠如多動性障害(ADHD)は、多動性・衝動性と注意力の障害を特徴とする行動の障害です。これは米国精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM‐IV)」において採用された障害名で、WHO(世界保健機関)の「国際疾病分類第10版(ICD‐10)」では多動性障害という名称が用いられています。

詳しくはこちらのサイトに詳細が載っています。

大人のADHD(注意欠如多動性障害)について

それから何とか会社で働けないか自分からも動きかけてみたのですが周りの理解を得ることがやはり難しかったです。

「やる気がないだけじゃないか」「本人の気持ちの問題」「言い訳にしかならない」

どうしても理解が得られず、新卒で入社した会社も1年経たずに辞めてしまいました。

それから何とか就活しようと試みましたがなかなか上手く行きませんでした。

というのも、私がADHDであることを面接で言うと、

「聞いたこともない病気だけど…」「問題行動は起こしませんか?」といった事を必ずといっていいほど聞かれるのです。

この疑問、質問に上手く答えることが出来ずなかなか内定を貰えずにいました。

「どういった配慮があれば働きやすい環境がつくれるのかな?」

そんな中出会ったのが就活アウトロー採用であり、弊社代表の森でした。

(↑代表の森。はにかんでいますねw)

最初は介護かぁ…と思いましたが、とりあえず話を聞いてみようと思い、渋谷のとあるカフェで自分が発達障害である事、前職で周りの人たちに理解してもらうのが難しかったことなどをお話した所、こんな言葉が返ってきました。

「どういった配慮があれば働きやすい環境がつくれるのかな?」

こんな風に言って下さった方は今までいませんでした。

どんな会社なんだろう…と興味が湧き、そのまま会社を見学させてもらう事になりました。

当日教えて頂いた住所に向かうと、そこはマンションの一室でした。

当時は若手の社員も少なく、のんびりマイペースなHさんと大学で哲学を専攻していたという物事をズバズバとハッキリ言うH君の二人だけでした。

二人とも決して社交的なタイプではなく、むしろ普通の会社なら浮いてしまう人たちだろうなあ、と思いましたが、それが逆に私もこの会社でなら上手くやっていけるかも…?という気持ちにさせてくれました。

また、社員の中にはお子さんを会社に連れてきている方もいらっしゃいました。

今の日本の社会ではなかなか珍しい…というより幼い子供がいる女性が正社員として働くのは難しいのではないでしょうか。

世間でも働き方改革の流れが出来ている今、働きづらさを感じた自分だからここで何か出来るのではないか、また介護というある種働けない人たちの為の仕事だからこそ、そこから見えてくる視点があるのではないか…?

また、実際に介護の現場にも同行させて頂きそこで様々な問題にも触れました。

認知症が進行しているのに独居の方、老々介護、老障介護のご家庭など自分が今まで生きてきた環境では考えもしなかった現実がそこにはありました。

ここで社会問題を実際に間近に触れながら、これからの自分と働き方を考えたいと思い、介護の現場に飛び込んでみる決意をしました。

実際に働いてみて


今でも働いていて様々な問題に直面します。なかなか見たままの動きを真似る事が難しかったり、コミュニケーションを取るのに困難を感じたりとADHDの特性を否応なしに感じる事もあります。

でも、困った事があった時に相談できる人がここにはいて、どうすればいいんだろうと一緒に考えてくれます。これって実は介護の仕事の内容と一緒なんだと最近気がつきました。

困っている人を切り捨てるのではなく、どうやって問題を解決し共に生きていくか。

これから日本の人口はどんどん減っていき少子高齢化社会になっていく中で避けて通れない課題になってくるかと思います。

それがこの会社で私が学んでいきたい事であり、働きやすい会社、そして社会を作っていくために大切なことなのではないでしょうか。

合同会社森アンでは一緒に働く仲間を募集しています
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